まとめ

過去ログ622 2015/10/14 22:25

★日曜日 共通
京都11レース

秋華賞

ノットフォーマル
2000mという距離は若干長い印象があり、前目でコントロールできたとしても後半ペースアップしてトップスピード勝負になった時にはレッツゴードンキやホワイトエレガンスといった要所で動けて鋭い脚を使えるタイプには歯が立ちそうもありません。
ペースが上がってもあのメンバー構成でのクイーンSの4着ではそれほど強気にはなれません。
ペースをコントロールしていく競馬だと勝ち切るチャンスはかなり低くなるため、単騎逃げに持ち込んで一発を狙う競馬で活路を見出したいところです。
人気どころは後ろからで、番手勢はシングもドンキもローズSで飛ばしての敗戦という意識が強くなっていれば下手に追っかけにくい状況となります。
一発があるとすれば単騎逃げで後方が牽制し合っているうちに出し抜く競馬で、そういう展開にならなければ恐らく2列目優位のややスロー程度の競馬となりそうです。


ホワイトエレガンス
穴馬としてはかなり面白い一頭で、特に札幌の内容から考えても明らかに時計が速い馬場の方が良いタイプと言えます。
2〜3歳時にマイルではスピード的に苦い印象のレースをしており、距離が延びて良さも出てきた馬ですが、夏になってのパフォーマンスの上昇ぶりは素晴らしく、その中でも藻岩山特別はベストパフォーマンスを見せてくれました。
あの馬場で離れた位置である程度ゆったり進めてから3コーナーで早めに捉えに行く競馬、その地点での脚色の鋭さは一級品で、それは少し重い馬場だった紫苑Sでも一端は見せられています。
淀の超高速2000mを立ち回れる前半の競馬センス。ゲートも上手く二の足も速い。内枠からポジションをとって行きながらドンキやシングウィズジョイを目標にしつつポケットでの競馬ができればかなり面白く、高速馬場でスローバランスで進めることが出来れば後半のトップスピード面は恐らくこのクラスでも通用します。
それに直線平坦、超高速の淀なら前走ほど減速もしないはずで、これは高速馬場とはいえ洋芝の札幌でもしっかりとしぶとく踏ん張れていたことから京都の超高速馬場なら大きな期待が持てます。
有力馬にかなりの不安材料が揃っている中で、今回の条件で全ての要素でプラスに働いてきそうな馬と考えればこの馬が一番で、1000万下を強い競馬で勝ち上がってきたというレベルで通用するのはトーセンビクトリーで示せています。
レースレベルの差はありますが、藻岩山特別はラップ的にもかなり評価できる一戦で、春の実力馬が基本的には結果を残しているレベルを考えれば十分戦えます。
条件は最高に近いので、内枠でも引ければ更に信頼度が高まる1頭と言えます。


シングウィズジョイ
現時点で明確に武器となるのがゲートセンスで、これは他の有力差し馬がゲートセンスが怪しい馬たちばかりという点でレースメイクをして行ける材料になります。
特にローズSでドンキとともにペースを引き上げ過ぎて結果を出せずに本番で甘くなること、加えて超高速馬場でペースバランス的には結構楽ができる可能性があるというのは良い材料です。
恐らく今の馬場なら59秒でもスロー気味になります(先週と同じぐらいなら59-58.5ぐらいは出そうな馬場です)。
ポジションを取れること、そこからトップスピードに乗せてからの持続力は世代でも上位の一頭で、今の超高速淀の2000m戦という舞台が合う可能性は十分にあります。
一方でこの馬の実績としては少し時計がかかる馬場に集中している感じはあります。
フローラSでも開催序盤Aコースの府中で幾らか時計が掛かっており、超高速馬場で前からでも33秒台の脚を要求されるような状況で対応できるかはペースバランスとは別に課題となります。
要所で動ける馬で序盤無理をしなければ総合力は高いタイプですが、最速地点で切れるというイメージはない馬で軽い馬場でそこを要求されてくると難しい面もあるかもしれません。
少なくともレッツゴードンキとの比較で見た時にローズSではスピードの幅を含めてあの条件では完敗しており、ドンキはトップスピードの質という観点で見れば相当なレベルのモノを持っています。
今回はノーマークになるため、前々でポケット確保〜番手外、スムーズに立ち回れれば圏内に加われる能力は備えていますが、ペースが上がれば苦戦しそうな1頭です。

★日曜日 共通
京都11レース

秋華賞

キャットコイン
この馬の1つ目の焦点は馬体重をしっかりと戻せるかどうか。
馬体減を戻す意識で緩めに調整された上で馬体増にも戻せなかったオークスは明らかに状態的にも不安がありました。
体を戻してからしっかりと調整できているのかどうかがカギで、これは前哨戦を使えなかった要因にもなっているはずなので、良いとは言えません。
入厩してからの追い切りも非常に緩く付加がかかる時計を出してきているとは言えず、中間の本数も物足りません。
まだ探り探りの面が強いのでひとまず直前追い切りをしっもう一つの焦点は超高速馬場というのに加えて出脚が遅いという点です。
この馬のトップスピードに関しては一応桜花賞で一定レベルのモノは見せており、反応の鈍さはある程度高速京都で仕掛けが早くなればそれほど気にはなりません。
十分戦える能力を持っていますが、不安材料が明確に出ている以上なかなか難しい1頭です。

クインズミラーグロ
後ろから末脚で勝負するミッキークイーンやタッチングスピーチと比較すると、器用さという点で勝負するべき一頭。
この馬のゲートセンスそのものはかなり良く、これは今の超高速京都という条件を考えた時に最も必要になる要素ともいえ、ここを高いレベルで見せてきているのは大きな材料です。
基本的にはスロー実績しかない馬ですが、村上特別はある程度流れた中で脚を溜めたとは言え対応できています。
紫苑Sの内容を見ても2000mならスピード面もある程度対応してきそうな印象でした。
前半のポジショニングもですが、要所で上手く動ける馬なので内を立ち回った時に最大限に威力を発揮できるというのは大きなアドバンテージと言えます。
理想は仕掛けを遅らせる展開ですが、3コーナーの下りからでもペースを引き上げる形ならコーナーでロスなく脚を溜めて直線で反応を活かして捌く事も可能で、機動力の高さというのはこのメンバー構成だと侮れません。
昨年のようにハイペースになってしまうと不安もありますが、今回のメンバー構成で今の超高速馬場なら58.5ぐらいでも恐らく平均ペースの範囲内になる可能性が高く、この馬が浮上してくるチャンスは大いにあります。
ローズSは展開が実力馬がかなり力を出し切りやすい競馬になっていたのも確かで、京都2000mでトリッキーな展開、後続が脚を出し切り損ねるような展開になった時にこの馬が要所でスルッと抜け出しているという可能性は大いに考えられます。
紛れのない力勝負では苦戦しますが、スローで流れた場合には大きなチャンスが生じます。

★日曜日 共通
京都11レース

秋華賞

アンドリエッテ
この馬は不器用ながらもレース序盤のゲートセンスそのものはそこまで悪くないという点と、究極のトップスピード戦になった桜花賞で猛烈に切れていたことからも、トップスピード勝負でうまく流れに乗れれば速さ負けはしません。
トップスピードの質だけを考えれば桜花賞はそれなりの評価が出来る1頭です。
前走はクイーンCと比べても淀みなく進んでいることもあり、この馬としてはあの流れで追走して行った事がある程度響いた可能性があります。
今回は超高速馬場となり、軽い馬場でトップスピードの質を要求されれば怖さは大いにあります。
また、ディープ×デピュティ系という配合は昨年勝ったショウナンパンドラと同じ配合でもあり、今年の超高速馬場状態というのもプラスに働きそうです。
無理なく進めて上手くトップスピードに乗せていける展開なら通用していい馬だとは思いますが、今回はあまり強く買いたい要素はありません。


タッチングピース
忘れな草賞は五分には出てきましたが、それでも基本的にゲートは安定しておらず二の脚が遅いため、超高速馬場でペースが上がるとついていけるかどうかという点はミッキークイーンと同様に不安材料となります。
前走のローズSはある程度力の要る馬場になっており、L1もかなり落としていました。そういう流れでエンジンをしっかりとかけて脚を出し切るイメージで良さが出てきているのは間違いないため、前走で前半のスピードの幅は見せましたが、今回は1周コースの京都2000mというコース形態がカギとなります。
1〜2角コーナーの早い段階で縦長になる可能性が非常に高いため、その点でもまずついていくことができるかどうかがポイントで、札幌戦ではポテンシャル戦で強烈な競馬をしてきたのは確かにありますが、先週通りの馬場ならまず57秒台の競馬となりそうです。
昨年のショウナンパンドラの位置、悪くともヌーヴォレコルトの位置に付けられれば勝負に加われそうですが、それより後ろからになってしまうとこの馬自身がポテンシャルを引き出せたとしても前がスピードで押し切る可能性が高くなります。
この辺りがミッキークイーンと同様に超高速京都の2000mでは大いに不安となります。