まとめ

過去ログ672 2016/12/7 10:04

★日曜日
阪神11レース

ディーパワンサ
新馬戦は1400mのスピード勝負で急かした形になりましたがしぶとく抜け出していました。
2走前の中京2歳Sの内容は時計、ラップ的にも優秀で、出負けして後ろからになりながら後半要素でしっかりと総合力を見せてきました。
距離延長がプラスに働いたのは大きな材料で、マイル戦向きのタイプの可能性が高く、トップスピードの質、持続力という観点で見ても現時点でのL2最速の中で上り最速の34.2というのも高く評価できます。
最速11.2の地点、坂の上りでしっかりと加速しながら上がってきており、L1の11.8と上がりから逆算しても11.2-11.2-11.8ぐらいの脚を使っている計算となります。この馬はトップスピードの持続を高いレベルで見せており、L1を11.8~11.7ぐらいでまとめてきていると考えれば高いパフォーマンスと言えます。
2歳夏の段階で古馬500万クラスを超えてくるような競馬をしてきたというのは大きな評価は必要で、現時点ではトップスピードの持続も高く、トップスピードの質的にも高いモノを見せており、距離延長でゆったり入って良さという点でもマイルなら素直に信頼できる1頭と言えます。
前走のデイリー杯は3番人気で4着となりましたが、久々の分だけ反応は遅れていましたが、ラスト100mからの脚は凄まじいものがありました。
直線坂の阪神コースは歓迎の舞台で、舞台替わりと、叩いてパフォーマンスが上がってきそうな1頭と言えます。

じゅーぬコール
3連勝で底を見せていないのは魅力で、後はトップスピードの質的にもう少し高いレベルを問われたときにやれるかどうかがポイントとなります。
血統的にはルミナスポイントの仔で、全兄のルミナスウイングはダート1200巧者でもあり、大体がダート短距離路線の馬が多く、母自身もダート短距離で結果を出しているだけに、クロフネとの配合でパワー型の短距離馬、となる可能性は高いくなります。
新馬戦からの2走は両方とも渋った馬場で、京都で時計が出やすい馬場になってしまった場合には不安がありましたが、前走は見事にクリアしています。
前走時はゲート練習の効果もあって好スタートを切れるようになっており、すぐに内に入れてロスの無い立ち回りで脚を溜め、直線は間を割って鋭く差し切りました。
マイルをこなせたのは良い材料で、1戦毎に不安材料を解消していおり、大きな不安材料は見当たりません。

★日曜日
阪神11レース

ブラックオニキス
近走を見ると、この馬はコーナーより直線で動くタイプで、4走前の函館1800m戦は札幌よりきついコーナーで、12.3 - 12.2 - 12.3 - 12.3 - 11.7とコーナーでは緩いラップを踏み、そこからL1加速でサトノアリシアが突き抜ける競馬となりましたが、こちらは3〜4角を外々で仕掛けても上がっていけずに4角出口で置かれてしまいL1の最速地点ではそれなりに伸びてという競馬でした。
時計が掛かっていた札幌での内容は、札幌記念の競馬を見ても本質的には距離があった方が良さそうで、レース序盤でそこそこポジションは取れています。
前走のファンタジーSはレース前からイレ込んでおり、ゲート裏でもうるさい面を見せており、レース前にかなり消耗していました。
レースは少し前でスムーズな競馬が出来ていましたが、レース前の消耗のせいで追われてから伸びを欠いてしまいました。
今回は1ハロン延長となり、レース前の落ち着きがあればき返してもおかしくない1頭です。

レーヌミノル
この馬の見せたパフォーマンスはかなりスピード色が強く、ゲート、二の足がそこまで速くはありませんが、スピードに乗ってからは終始それを保ってしまいたいタイプと言えます。
前走は坂スタートで最序盤はそこまで速くなりにくい府中の1400mということもあり、1200mでも全く息を入れてきていないので単純に1400mに延びて分散させてしまうとこの馬の33秒台のスピードの高さを活かし切れるかどうかが注目ポイントでした。
2走前のパフォーマンスは1200m戦としては高いものですが、1200mと東京1400m戦は根本的に求められる適性が異なり、東京1400m戦の特徴は、芝1400mという距離のわりにハイペースになりにくい傾向があり、他の競馬場の芝1400mでは前傾ラップとなりますが、東京競馬場は殆どの条件で後傾ラップとなる特徴があり、1200m路線の馬や、ハイペースのマイル戦で好走した馬がペースに対応できない場面が多く見られ、1200mで強い競馬をした馬が人気となり、ペースに対応できずに負けるため京王杯2歳Sは荒れる傾向が続いていました。
例年通りの傾向なら過信出来ない1頭でしたが、結果は2着に健闘。
最初の2角までに少し掛かる面を見せていましたが、すぐに我慢が利いて抑えられていました。
直線までも良い手応えでしたが、ラスト100m付近で勝ち馬に差されてしまいコンマ1秒差の2着となりました。
「初めてのコースでフワフワしている感じがありました。
ゴール後にすぐ息が入っていたので、力を出していない感じもありますね。」との事。
今回は初めての阪神コースとなるだけに、物見をする不安点はありますが。力を出し切れていな中で前走のパフォーマンスが出来るならまだまだ底を見せていない魅力があります。

★土曜日
中京11レース

金鯱賞

ヴォルシェーブ
近走からみて長距離適性は高い馬で、ゆったり運んで段階的に足を使っていますが、トップギアに入ってしまうとそこからの持続力が甘いため、本仕掛けで出し抜く形が理想です。
3走前のマレーシアCは1年半の休養明けで6Fのロングスパート戦からの2段階加速という目途を立てており、前走はスローペースとなったために早めに動いて坂を上がるところまでは良い感じでしたが最後はバテてしまい3着。
終始馬群の外を回って4角では外に振られる展開となりましたが、上りは最速をマークしており、叩かれた今回は上積みも大きく見込めます。
この馬の持ち味であるギアチェンジを生かせる形になれば崩れる要素は見当たりません。

サトノノブレス
この馬の近走の上がり3Fを見てもわかるように、11秒前後のキレを2F維持するだけの力はないので、スローなら前受する必要があり、流れてくれた方がレースはしやすくなります。
2年前の天皇賞(秋)では後半特化上り3F勝負で詰まりかけたとはいえL2では伸びを見せてL1では甘かったように一瞬しか脚を使えていませんでした。
後半勝負気味だったオールカマーで結果が出ましたが、本質的には総合力で勝負したい馬で、今年は鳴尾記念でステファノスを正攻法で撃破しており、後半型の競馬で休み明けとはいえゴールドアクターと勝負できていた点からも、ここでは力上位の1頭と言えます。
平均ペースやポテンシャル戦でもある程度対応可能で、その中での一足を引き出せるタイプなのでその点でもある程度時計が掛かってくればこの馬にとっては一足を活かしやすい条件が整ったと言えます。
この馬は長く脚を使えないため小回り向きで、前走の天皇賞秋では最初のコーナーで良いポジションを取れずにレースに参加できていませんでした。
コース変わりは確実にプラス材料で、今年の夏以降は確実にパフォーマンスを上げてきているのでこのメンバー、この舞台なら勝ち負け可能の1頭と言えます。

シュンドルボン
エリザベス女王杯は京都外回りでも動き出しの良さと、トップスピードの質を問われる傾向にあり、L1バテ差しは嵌り切りにくい舞台だと言え、この馬は適正的にはマッチしません。そのため、6着の結果は悲観するものではなく、展開不向きなスローで6着なら妥当な結果だったと言えます。
ルージュバックを撃破した中山牝馬Sではスローロングスパート戦で外から動いていっているように長く脚を使って出し切っての勝利。
トップスピードの持続では甘くなってしまうため、ここで勝ち負けに加わるなら前にポジションを取らないと厳しくなりますが、前半に無理をすると持ち味である後半のポテンシャル面に影響を及ぼしてしまいます。
中山牝馬Sではルージュバックを撃破しているとはいえ、ルージュバックは府中の1800m以外はパフォーマンスを2枚落とすので、ルージュバックを破ったとはいえ、あまり大きな評価はできません。

リアファル
ダートではポジションに拘っていなかったため、無理に逃げに拘る必要はなさそうですが、少なくとも芝のレースでは逃げてトップスピード戦、仕掛けが早いと言ってもL3最速まででポテンシャル勝負になっていませんでした。
この馬が勝った2戦はトップスピード戦でのパフォーマンスであり、ポテンシャル戦で戦えるかどうかは不明です。
芝の1,2戦目はともにパワー型の馬場で勝利しており、エアレーション作業をされたとはいえ時計的には異次元の超高速馬場となった菊花賞でもパフォーマンスを落とさずに厳しい展開になりながらも3着を確保していました。
過去10年で逃げ切り勝ちがいない神戸新聞杯を逃げ切った力は大きく評価すべきで、まともならGTを勝てるだけのパフォーマンスは示しています。