1 鈴木♂
ネタ日記
作者が自分の作品を語るのは邪道だと思いますが、ネタ日記を
書いていたサーバーが無くなり、データも自動的に消滅してしまったので
私自身、自分が書いていたネタ日記を永遠に読めなくなりました。
そこで追悼文の代わりにと言っては何ですが今まで読んでいてくれた
ごく少数の読者の皆様の為に
少しだけ私のネタ日記「夢みるように眠りたい」の解説をしたいと思います。
2003年度の2ちゃんねる・ネットウオッチ大賞はユキマサ氏の
「ナミダノ イロハ キット」という見事なネタ?日記でした。
私は昨年10月頃にこの日記を発見して以来、熱心に日記と2ちゃんヲチスレを
読んでおりました。
あの頃は楽しかったですね。
ネタともガチ(本物)とも結論できず、ユキマサ氏の日記を毎日楽しんでおりました。
その頃、私とふたり前のお相手さんとの終局が近いと分かっていた私は
長く辛い新潟の冬を前に何か暇つぶしというか、冬場の手仕事を捜しておりました。
そして、あんなネタ日記が書けたら良いなぁと思い立ち'03年12月末に
「夢みるように眠りたい」というネタ日記サイトを立ち上げたのでした。
書いていたサーバーが無くなり、データも自動的に消滅してしまったので
私自身、自分が書いていたネタ日記を永遠に読めなくなりました。
そこで追悼文の代わりにと言っては何ですが今まで読んでいてくれた
ごく少数の読者の皆様の為に
少しだけ私のネタ日記「夢みるように眠りたい」の解説をしたいと思います。
2003年度の2ちゃんねる・ネットウオッチ大賞はユキマサ氏の
「ナミダノ イロハ キット」という見事なネタ?日記でした。
私は昨年10月頃にこの日記を発見して以来、熱心に日記と2ちゃんヲチスレを
読んでおりました。
あの頃は楽しかったですね。
ネタともガチ(本物)とも結論できず、ユキマサ氏の日記を毎日楽しんでおりました。
その頃、私とふたり前のお相手さんとの終局が近いと分かっていた私は
長く辛い新潟の冬を前に何か暇つぶしというか、冬場の手仕事を捜しておりました。
そして、あんなネタ日記が書けたら良いなぁと思い立ち'03年12月末に
「夢みるように眠りたい」というネタ日記サイトを立ち上げたのでした。
(PC)
2 鈴木♂
主人公の「しげひさ」という名前は私の高校時代の級友から戴きました。
彼は現在、小さな会社の社長さんです。
美香と彩の姉妹はそれぞれ現在、二十歳と十七歳という設定で
それぞれの生年度で出生された女児の名前のランキングから機械的に
選びました。
登場人物の名前にあんまり執着しないというのは鈴木光司氏に似てますね。
向こうは大流行作家の鈴木氏ですが (-_-;) 。
「しげひさ」という人は30才位の独身男性で茶髪で土建業。
パチンコと酒と女性ラジオアナウンサーが大好きでちょっとキティ。
住んでいる所は中越地方の新潟寄りの山間部。
私の更新が遅れるとその理由として彼を病院にブチ込むという
荒技を駆使するといういい加減なネタ日記でした(笑)。
どんな小説家にも言える事かも知れませんが登場する女性の
人物像については確かに実在の人物の影響を受けております。
ですから敢えて「美香」と「彩」という全く対称的な人物像を
書いたのだと思います。
これは北杜夫氏がよく使う手法ですね。
彼は現在、小さな会社の社長さんです。
美香と彩の姉妹はそれぞれ現在、二十歳と十七歳という設定で
それぞれの生年度で出生された女児の名前のランキングから機械的に
選びました。
登場人物の名前にあんまり執着しないというのは鈴木光司氏に似てますね。
向こうは大流行作家の鈴木氏ですが (-_-;) 。
「しげひさ」という人は30才位の独身男性で茶髪で土建業。
パチンコと酒と女性ラジオアナウンサーが大好きでちょっとキティ。
住んでいる所は中越地方の新潟寄りの山間部。
私の更新が遅れるとその理由として彼を病院にブチ込むという
荒技を駆使するといういい加減なネタ日記でした(笑)。
どんな小説家にも言える事かも知れませんが登場する女性の
人物像については確かに実在の人物の影響を受けております。
ですから敢えて「美香」と「彩」という全く対称的な人物像を
書いたのだと思います。
これは北杜夫氏がよく使う手法ですね。
(PC)
3 鈴木♂
北杜夫氏の作品に「奇病連盟」という楽しいユーモア小説があります。
これは朝日新聞に連載されていた小説で、歩き始めると四歩目毎にピョコリ!と
飛び上がるという奇病(一種の強迫性神経症)を持つ主人公がその病の
おかげで「奇病連盟」という妙な団体にスカウトされ、そのオーナーである
大富豪や、その令嬢、かつての恋人たちと抱腹絶倒のドタバタギャグを
繰り広げながらハッピーエンドに至るという楽しい小説です。
この小説に登場する人たちは皆、心のどこかに足りないものがあったり、
心が偏っている人たちばかりです。
それがストーリーが進むに連れて、やがて自分のアイディンティティを
取り戻し、小説の終焉には今までとは違う自分を発見するという
精神科医でもある北杜夫氏らしい見事なユーモア小説になりました。
ここまで書いて、すでにお分かりでしょうが私のネタ日記
「夢みるように眠りたい」は「奇病連盟」を精神的なベースにしております。
キティな主人公や、それに関わる好対照なメンヘル姉妹、いずれも心に
障害や偏りがある人たちです。
その人たちがネタ日記が進むに連れて、やがて本当の自分を取り戻し
ハッピーな大団円に向かうというのが私の考えたストーリーでした。
これは朝日新聞に連載されていた小説で、歩き始めると四歩目毎にピョコリ!と
飛び上がるという奇病(一種の強迫性神経症)を持つ主人公がその病の
おかげで「奇病連盟」という妙な団体にスカウトされ、そのオーナーである
大富豪や、その令嬢、かつての恋人たちと抱腹絶倒のドタバタギャグを
繰り広げながらハッピーエンドに至るという楽しい小説です。
この小説に登場する人たちは皆、心のどこかに足りないものがあったり、
心が偏っている人たちばかりです。
それがストーリーが進むに連れて、やがて自分のアイディンティティを
取り戻し、小説の終焉には今までとは違う自分を発見するという
精神科医でもある北杜夫氏らしい見事なユーモア小説になりました。
ここまで書いて、すでにお分かりでしょうが私のネタ日記
「夢みるように眠りたい」は「奇病連盟」を精神的なベースにしております。
キティな主人公や、それに関わる好対照なメンヘル姉妹、いずれも心に
障害や偏りがある人たちです。
その人たちがネタ日記が進むに連れて、やがて本当の自分を取り戻し
ハッピーな大団円に向かうというのが私の考えたストーリーでした。
(PC)
4 鈴木♂
書く機会が永遠に無くなった私のネタ日記「夢みるように眠りたい」の
ラストシーンを少しだけ書きましょう。
しげひさは自分のビップでデリシャスな?ワゴン車に美香と彩の姉妹を乗せ
愛ちゃんの待つ、万代橋たもとの公開録音会場に向かいます。
暖かい土曜日のお昼近い朝の事でした。
「じゃあ、行くよ」という、しげひさの声に助手席の美香は「はい」とだけ答えます。
後部座席に座った彩は「逝ってよし!ドゾー」と相変わらず、しげひさには
理解不能な言葉で答えます。
古いガタガタの黒いワゴン車はディーゼルエンジンの黒煙を噴きながら
ゆっくりと曲がりくねった細い林道を走り出して行くのでした。
das ende
とここまで書きましたが本当の事を言うと少しだけ心残りがあります。
ネタ日記というリアルともフィクションともつかないお話は
ある意味、非常に制約があって、最初から読者がフィクションだと
認識している小説に比べてストーリーや表現が非常に難しかったと思います。
ですから私が生きている間にもし小説を書くとしたら、このネタを書こうと
思っています。
このネタ日記を書いている間に私は、ふたり前のお相手さんとの別れ、
この前のお相手さんとの出会いと別れを経験しました。
その意味でも自分にとっては記念碑的な出来事だった思います。
ラストシーンを少しだけ書きましょう。
しげひさは自分のビップでデリシャスな?ワゴン車に美香と彩の姉妹を乗せ
愛ちゃんの待つ、万代橋たもとの公開録音会場に向かいます。
暖かい土曜日のお昼近い朝の事でした。
「じゃあ、行くよ」という、しげひさの声に助手席の美香は「はい」とだけ答えます。
後部座席に座った彩は「逝ってよし!ドゾー」と相変わらず、しげひさには
理解不能な言葉で答えます。
古いガタガタの黒いワゴン車はディーゼルエンジンの黒煙を噴きながら
ゆっくりと曲がりくねった細い林道を走り出して行くのでした。
das ende
とここまで書きましたが本当の事を言うと少しだけ心残りがあります。
ネタ日記というリアルともフィクションともつかないお話は
ある意味、非常に制約があって、最初から読者がフィクションだと
認識している小説に比べてストーリーや表現が非常に難しかったと思います。
ですから私が生きている間にもし小説を書くとしたら、このネタを書こうと
思っています。
このネタ日記を書いている間に私は、ふたり前のお相手さんとの別れ、
この前のお相手さんとの出会いと別れを経験しました。
その意味でも自分にとっては記念碑的な出来事だった思います。
(PC)