中華のＳＭ

中国と台湾のＳＭ事情について、ちょっと書いてみたいと思います。

台湾という地域は意外と思われるかもしれませんが、日本の風俗・ＳＭ用語の
多くがそのまま普通に使われております。
例えば緊縛、巨乳、援助交際、熟女などの単語が日本と全く同じ意味で
使われていて、台湾(北京語)のＳＭサイトを日本人が初めて見ても内容が
すぐに理解できると思います。
ちなみに台湾では「女王様」を「様」を付けずに、単に「女王」とだけ表記しております。

以前は如何にも、チャイニーズという感じの古風なＳＭサイトが多かったのですが
最近ではウェブログ形式で自分の奴隷の調教過程を公開しているという
Ｓ男性ブログなども登場してきたりして徐々にセンスが良くなってきたな
というのが私の印象です。

台湾では、現地でＡＶやＳＭビデオが作られる事は殆ど無く、日本からの
輸入品が市場の大多数を占めております。
これは何故かというと台湾という島国？は日本の九州位の大きさの島ですから
女優さんの身元がすぐにバレやすいので、出演したがる女性が殆ど居ないというのが
真相の様です。
ですから、日本のＳＭ女優さんや縄師さんは台湾でも日本と同じ位の
知名度があります。
私の見た限りでは明智伝鬼氏の名前が台湾のＳＭサイトでは、よく登場して
おりました。

次いで、香港(中国)のＳＭサイトですが
現在、香港という地域は中国に返還されていて、香港発信のＳＭサイト
(サーバーコンピューターが香港にあるサイト)は
中国政府によって厳しい制限を受けているみたいです。
ですから裸体などの画像も制限されていて、一切ありませんでした。
私も以前、香港のＳＭクラブのＨＰを見た事があるのですが、台湾とは
違って女王様の事を「女皇」と表記してあった事を記憶しております。

では、中国大陸に住むＳＭマニアは中国政府によって抑圧された生活を
強いられているのでしょうか？
その答えは「ＮＯ」です。
北京などの大都市では闇(非合法)のネットカフェが盛んで
一般市民がパソコンを正当に入手するには警察の許可が要るという
共産主義国・中国の中でもＳＭマニアは、したたかに生きております。
私が最近、見かけた香港系のＳＭ出会い系サイト掲示板では北京市在住の
男女が盛んにお相手さん捜しをしておりました。

皆様も御存知の通り、中国という国はアダルト関係に非常に厳しい国で
ＡＶを密売していたグループが公開銃殺刑に処せられたなんて事も
過去にありました。
しかし現在、北京市などの大都市ではインターネットが、かなり普及してきて
中国人民が自分の中にある、もやもやとした感情がＳＭというものであると
認識し始めている時期なのかもしれないと私は思っております。

なお、香港のＳＭサイトでは旧宗主国であるイギリスのアダルトサイトとの
リンクが多く、台湾では日本のアダルトサイトとのリンクが一番多いのですが、
それ以外では、意外にもドイツのアダルトサイトとのリンクが盛んです。
これは戦前に蒋介石総統の国民党政府がドイツから兵器を輸入していた事による
関連性だと私は想像致しております。