トラヤ伝説

東京でトラヤと言えば、羊羹の虎屋というか今では六本木ヒルズのトラヤカフェ
の事になるのだろうと思いますが、新潟でトラヤと言えば｢パァ〜ンといったら
トラヤのパン！｣という陽気なＣＭでお馴染みの村上市・小町のパン屋さん、
トラヤさんの事になるのではないかと思います。

このＣＭは十数年前に放送が終了致しましたが、昭和40年代半ばから十数年間
ＴＶとラジオで毎日繰り返し放送されていたので、新潟県内在住の三十代以上
の方でこのＣＭを知らない人はたぶん居ないのではないかと鈴木♂は思います。

鈴木♂が最近、この懐かしいＣＭに興味を持ったのは、ある方のＨＰを拝見した
事がきっかけでした。
その方は村上市のトラヤさんまで出向き、現在の社長さんと思しき方に
このＣＭに関しての取材を行い、そこで得られた色々な新事実を御自分のＨＰに
記載されたのでした。
それによるとこのＣＭを始めた先代社長の意図は、トラヤの支店を県内各地に
出店したい、それにはまず知名度が必要だといった理由からだったそうです。
そしてこのＣＭが終了した理由は、先代の社長さんが亡くなられたという事と
地元密着型の経営に専念したいという当代の社長さんの意思によるものなのだ
そうです。

そして、このＨＰで明らかにされた驚くべき新事実は｢あのＣＭを作ったのは
『ヤン坊マー坊・天気予報』のＣＭを作った人だ｣という事でした。
これはこの取材に於いてトラヤさんの店の方(たぶん社長さん)の証言をそのまま
記載されたみたいですから、これがＣＭ制作会社の事を指すのか、それともあの
有名なＣＭソングの作曲者の事を指すのかは鈴木♂には分かりませんが
虎のマスコットキャラクターの静止画像のみで、ＣＭソングだけが流れるという
あの素朴なＣＭの事ですから、おそらくはあのＣＭソングの作曲者の事を
指しているのではないかと鈴木♂は勝手に想像致しました。

そうなると｢ヤン坊マー坊・天気予報｣のＣＭソングの作曲者は誰なのか？
という事になりますが、これが調べてみると美空ひばりさんの｢りんご追分｣や
水前寺清子さんの｢365歩のマーチ｣を作曲した昭和の作曲家・米山正夫氏
という事になります。
もしこれが本当だったとしたらちょっと面白いお話なのですが、このお話の確証
が得られる程の情報を鈴木♂は得る事ができませんでした。

いずれにしろ、鈴木♂の様に昭和40年代の新潟で子供時代を過ごした人には
あのＣＭは忘れられない懐かしいＣＭではないかと思います。
そのせいもあってか、現在トラヤさんは村上市の隠れた観光名所となっている
みたいです。

　　　　　昨年開設されたトラヤさんの公式ＨＰ(ＰＣのみ)

　　　　　　　　　　　http://torayapan.com/

アメリカの有名な動画アップローダーサイト｢youtube｣でアップされている
トラヤさんの懐かしいＴＶ・ＣＭ(約38秒)。
　注)これは10〜15秒の短いＣＭが三本続けて入っております。

　　　　　　　　　「トラヤのパン」(ＰＣのみ)

　　　　　　http://www.youtube.com/watch?v=lLtETWLo1Qw