1 鈴木♂
師匠と弟子
濡木痴夢男氏の個人ブログの最近の記事を読むと「美濃村晃の弟子は濡木痴夢男
と団鬼六の二人だ」とある縄師兼AV監督にSM系のフリーペーパーで書かれて
憤慨しているという内容の記事が掲載されておりましたが、確かに鈴木♂が
知る限り、美濃村氏と濡木氏、団氏は師匠と師弟といった関係ではなく、同僚や
仲の良い同業者そして当時の日本では完全に日陰者扱いだったSMマニア同志
という関係だったと思います。
これを書いたNという縄師さんがどういう人なのか鈴木♂は良く知りませんが
少なくとも'70年代の日本のSM界の事をよく知らない若い方なのではないかと
私は想像致します。
鈴木♂が知る'70年代当時のSM雑誌業界というものは、常に公安警察の検挙や
PTAの悪書追放運動におびえる本当に細々とした業界でした。
ですから当時のSM雑誌業界の人たちは本当に同志というか仲間意識というもの
が強くて、それが当時流行っていた?学生運動を行う人たちの共感を得たのか
両者は当時少しだけ融合していたという時代でした。
特に当時、若手のSM雑誌編集者であった濡木氏はその影響を強く受けたのか
美濃村氏と共に編集していた「SMコレクター」誌で旧日本軍が行ったとされる
残虐行為をモチーフにした短編SM小説を数多く発表していたという時代です。
'70年代末から'80年代初頭にかけて美濃村氏は「SMコレクター」誌上で
奇譚クラブ編集長時代から今までの自分の遍歴を、最初は読者を楽しませる為の
フィクション混じりのSM小説仕立てで、のちにはインタビュウを受けたかの様
な当時を振り返る回想録を掲載しておりました。
それが今の鈴木♂にとって日本の戦後SM史を考察する貴重な資料になっている
のですが、それはさておき今の若手の縄師さんという人たちは少々頼りない様な
気がするというのが鈴木♂の正直な感想です。
若手の縄師さんの中には御自分のHPで「江戸時代から伝わる亀甲縛り云々・・・」
といった事を書かれている方もおられるようですが、鈴木♂が知る限り現在の
亀甲縛りという鑑賞目的をメインとした縛り方は'70年代の後半に登場したもの
だと思うのですが (-_-;) 。
と団鬼六の二人だ」とある縄師兼AV監督にSM系のフリーペーパーで書かれて
憤慨しているという内容の記事が掲載されておりましたが、確かに鈴木♂が
知る限り、美濃村氏と濡木氏、団氏は師匠と師弟といった関係ではなく、同僚や
仲の良い同業者そして当時の日本では完全に日陰者扱いだったSMマニア同志
という関係だったと思います。
これを書いたNという縄師さんがどういう人なのか鈴木♂は良く知りませんが
少なくとも'70年代の日本のSM界の事をよく知らない若い方なのではないかと
私は想像致します。
鈴木♂が知る'70年代当時のSM雑誌業界というものは、常に公安警察の検挙や
PTAの悪書追放運動におびえる本当に細々とした業界でした。
ですから当時のSM雑誌業界の人たちは本当に同志というか仲間意識というもの
が強くて、それが当時流行っていた?学生運動を行う人たちの共感を得たのか
両者は当時少しだけ融合していたという時代でした。
特に当時、若手のSM雑誌編集者であった濡木氏はその影響を強く受けたのか
美濃村氏と共に編集していた「SMコレクター」誌で旧日本軍が行ったとされる
残虐行為をモチーフにした短編SM小説を数多く発表していたという時代です。
'70年代末から'80年代初頭にかけて美濃村氏は「SMコレクター」誌上で
奇譚クラブ編集長時代から今までの自分の遍歴を、最初は読者を楽しませる為の
フィクション混じりのSM小説仕立てで、のちにはインタビュウを受けたかの様
な当時を振り返る回想録を掲載しておりました。
それが今の鈴木♂にとって日本の戦後SM史を考察する貴重な資料になっている
のですが、それはさておき今の若手の縄師さんという人たちは少々頼りない様な
気がするというのが鈴木♂の正直な感想です。
若手の縄師さんの中には御自分のHPで「江戸時代から伝わる亀甲縛り云々・・・」
といった事を書かれている方もおられるようですが、鈴木♂が知る限り現在の
亀甲縛りという鑑賞目的をメインとした縛り方は'70年代の後半に登場したもの
だと思うのですが (-_-;) 。
(PC)
2 鈴木♂
鈴木♂はよく知らないのですが、若手の縄師さんの中には緊縛ライブを見に来て
初めて会ったお客さんにも「私は師匠、貴方は弟子」といった事を吹聴する
縄師さんもいるのだそうです。
縄師さんというSMの世界でご飯を食べているプロの方たちにとっては
自分のお客さん全てが自分の弟子だという事は顧客確保などの面に於いても
何かと都合が良いのかもしれませんが、SMという自己の精神世界を追求するもの
には基本的に師匠も弟子も無いのではないかと鈴木♂は思います。
今回はちょっとだけ鈴木♂が毒を吐いたみたいな文章になりましたが
商業目的で行われるSM行為と個人が行うSM行為とではその行為の根底にある
精神的なものが基本的に全く違うという事で、それに惑わされる人が現在でも
数多く存在するといった事をちょっとお話してみたかったのではないかと鈴木♂
は思います。
初めて会ったお客さんにも「私は師匠、貴方は弟子」といった事を吹聴する
縄師さんもいるのだそうです。
縄師さんというSMの世界でご飯を食べているプロの方たちにとっては
自分のお客さん全てが自分の弟子だという事は顧客確保などの面に於いても
何かと都合が良いのかもしれませんが、SMという自己の精神世界を追求するもの
には基本的に師匠も弟子も無いのではないかと鈴木♂は思います。
今回はちょっとだけ鈴木♂が毒を吐いたみたいな文章になりましたが
商業目的で行われるSM行為と個人が行うSM行為とではその行為の根底にある
精神的なものが基本的に全く違うという事で、それに惑わされる人が現在でも
数多く存在するといった事をちょっとお話してみたかったのではないかと鈴木♂
は思います。
(PC)