お相手募集掲示板という存在

最近のＳＭ系サイトのお相手募集掲示板に書かれている男性からの投稿を読むと
ＳＭパートナー募集というよりは単なるセフレ募集というか、恋人募集なのでは
ないかといった主旨の投稿が多く見受けられる様な気が致します。
そんな投稿は昔からあるだろうと言われればそれまでの事なのですが、何故最近
になってその様な投稿が目立つ様になったのだろうと少し考えてみると、これは
おそらく男女の出会い系掲示板の有料化というものが進んだ結果なのではないか
と鈴木♂は思います。
かつては新潟県内にも｢新潟出会いの広場｣という無料の出会い系掲示板があって
かなりの盛況ぶりだったのですが、そこも今は有料化されて昔日の面影はありません。
出会い系掲示板の有料化が進んだ原因の一つには、掲示板を使った売春行為など
の犯罪が起これば、その掲示板の管理者も罪に問われる事になるという数年前の
刑法改正が大きな理由なのではないかと思います。

つまり一般人が好意というか余暇を利用して、無料のレンタルサーバーを借りて
出会い系掲示板を運営するという行為は法的なリスクが高くなり、そのリスクを
背負ってでもそれを専業にしてご飯を食べて行こうという人しか出会い系掲示板
を運営しなくなったのではないのかと。
そうなると当然の事ながら掲示板は有料化され、宣伝の為に無作為なスパムも
送信しなければならなくなるので自宅サーバーを設置したり、顧客を確保する為
にサクラというオペレーター係も雇うという結果になると。

しかしそれに比べるとＳＭ系サイトのお相手募集掲示板というものは一般的な
出会い系に比べると遥かに無料の所が多くて、ＳＭといった嗜好を特に持たない
男性でも女性と出会う機会を得る為にそれを利用するのではないのかと。
なおこういったweb上で他者と知り合う掲示板の文化というものは、日本や中国
といった東アジアが世界でも一番盛んな地域で、欧米では主にチャットが主流と
なっております。

最後にちょっと面白いお話を書きますが、鈴木♂の知人で楽天に店を持っている
人がいるのですが、彼の所にある日｢何故自分の注文を無視するのか｣という
お客さんからの苦情が寄せられた事があるのだそうです。
そこで彼はＩＳＰ（プロバイダ）にある店のメールボックスを全部調べてみると
そのお客さんからの商品注文メールはなんとスパムメール用のゴミ箱に自動的に
入っていたそうなのです。
今はＩＳＰでスパムらしきメールは発信元のＩＰアドレスで判断されて、自動的
にスパム用ゴミ箱に行くといったシステムも選択できますから、そのお客さん
からのメールが何故ゴミ箱行きになっていたのかというと、そのお客さんの職業
がおそらくは自宅サーバーや海外サーバーを使っているスパム業者さんか
それとも有料出会い系の業者さんで、そのサーバーを利用して注文のメールを
送信したのでそれを受信したＩＳＰとしてはスパムと間違えてしまったという事
なのだろうと思います。

インターネットが普及した現代では、昔では考えられない様な職業でご飯を食べて
おられる人が日本でも増えたという事なのでしょうね。