フェチシズム

ちょっとだけ春の兆しが見え始めた新潟県内なのですが、このサイトを御覧の
皆様も如何お過ごしの事でしょうか？


鈴木♂が昨日ネットを見ていたらこんな話題を見つけました。

【小児性愛、糞便愛好…今もっともキケンな「フェチ」は】

近ごろやたらと目につく“パンツ事件”。教員が中学生に｢パンツ脱げ！｣と
脅したり、小学校教頭のロッカーからは盗んだパンツがごっそり出てきたり。
今もっともキケンな｢パンツフェチ｣、あなたは大丈夫か？

先日、神奈川県の小学校教頭(54)がアパートに干してあったパンティ１枚を
盗んで逮捕。驚かされたのがそのフェチぶり。勤務先の職員更衣室のロッカー
から盗んだ女性下着、約300枚がぞろぞろ。一方、東京・昭島市では小学校教諭が
中学生の男子生徒数人を刃物で脅しパンツを奪取。さらに島根県の水道課課長
(59)は女性宅の庭先になぜか自分ではいた女性下着を繰り返し投げ捨て御用に。

「ＳＭ、小児性愛、糞便愛好、のぞきや露出症などを精神医学用語では総称して
『パラフェリア（性嗜好障害）』と呼ぶ。ある物や事に極端な性的魅力を感じるフェティシズムもそのひとつ。
最近、増加しているように感じるのは恐らく教員や公務員といった職業柄、
表沙汰になりやすいというのもあるでしょう。実際には人間は誰しも少なからず
こうしたフェティシズム的な要素は持っている｣と話すのは、性犯罪心理に詳しい
東京武蔵野病院・精神科の針間克己医師。“愛パン家”でとどまっていれば
いいが一線を越えれば立派な病気。さまざまな“合併症”も伴う。

たとえば小学校教頭の場合、対象が成人女性と割とシンプルだが、パンツを
強奪した教員はその場で脱がせたい欲求が強くみられ、ペドフェリア(小児性愛)
の要素が強い。はいたパンツを投げ捨てた公務員はフェチというより露出症の
変形」
｢自分は悪くない、相手も喜んでいる、捕まりっこない、などと自分に都合のいい
考え方(認知のゆがみ)を持つのが特徴。警察沙汰や離婚の危機など、よっぽど
切羽詰まった状況にならないと、自ら相談にくる人はそういない｣

【難しい治療】

治療となれば専門医によるカウンセリングが中心に。
同じような性嗜好障害をもつ人たちのグループで議論をしてもらい、自身の
“認知のゆがみ”を改善させていくというものだが、｢時間もかかり、再発率も
高い」と抑止力にはなるが完治は難しい。誰にでも潜むフェチの暴走、着火する
前に専門医に相談するなど、手を打ちたいものだが…。

　　　　　　　　２月18日付けサンケイ新聞社系のニュースサイトZAKZAKより

過度なフェチシズムを「性嗜好障害」と呼ぶ事を鈴木♂は初めて知りましたが
同時にグループ療法を行う事も初めて知りました。

ＷＨＯが定める、どういった状態を｢病気｣というのかという定義の一つに
｢日常生活に支障をきたす｣というものがあります。
上記の様にパンツ強盗で逮捕されてしまう様な状態なら間違いなく｢日常生活に
支障をきたす｣＝｢病気｣と云えるでしょう。
ではこの様な強度のフェチシズム(性嗜好障害)に対しての治療法は上記の様な
カウンセリングやグループ療法が本当に正解なのでしょうか？

確かに自分の性的嗜好によって他人に迷惑を掛けたり、犯罪を犯すという事は
正しい事ではないと認識させる事は重要なのですが、それはあくまでも治療の
第一歩であって、それによってその人のリビドー(性的衝動を発動させる力)が
無くなるとはとても思えません。

下着フェチというフェチシズム自体、何らかの代償行動ではないかと心理学では
云われておりますが、その人に強盗をさせる程のリビドーがある場合には
対象療法？として合法的に下着を与えたほうが治療法としては正解なのでは
ないのかなと鈴木♂は思います。

しかしそういった中古下着を販売する業者(簡単に言うとブルセラ系)は年々
規制が厳しくなっているみたいで昔ほど大っぴらには商売ができないみたいです。

長々と駄文を書きましたが、法律や条令で規制する事は簡単なのですが
それによって困る人や間違った方向に向かってしまうという人も大勢いる訳で
数年前に韓国が売春を非合法化した事によって性犯罪が一気に増えたという例を
見てもわかる通り、ある程度のガス抜きというか他人に迷惑を掛けない行為
であればそれが社会的に容認(黙認？)されるべきではないのかと。

なお鈴木♂のサイトにリンクされている今井一夫氏のサイト｢私の緊縛写真集｣
ではＳＭ行為をする事によってリビドーが昇華された世界を｢安らぎの世界｣と
名づけておりますが、鈴木♂も今井氏の理論には共感する事が多々あります。