1 鈴木♂

怪談の季節

梅雨入りした所為なのか少しづつ蒸し暑さが増してきた新潟県内なのですが
先週2ちゃんねるオカルト板で、鈴木♂はこんな感じのちょっと面白いレスを
見つけました。

665 :本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)

10年以上も昔の話。短大の裏手が造成地というか山みたいになっていた。
木が鬱蒼と茂っていて、土が建物より大きく盛ってあったり。
「切り崩して作ったとはいえ、こっち側(裏手)は暗くてなんか嫌な感じだよねー」
とよく生徒は話していた。
短大の建物群のうち、一番その裏山に近いのは講堂なんだけど、その講堂は
すり鉢状になってて立派な作り。
天井が高く、一番後ろの席から講壇を見下ろすとはるか遠くって感じだった。

ある日のこと、何かの講義の終わったその講堂に居たんだけど、別の場所に
座っていた数名が急にざわざわとしはじめた。
短い悲鳴や、やだっ!!という涙声、がたつく椅子、なんかとにかく異常事態
が起きているのは明らかだった。
自分たちはその人達は顔見知りではなかったけど、どうもただごとではない
様子に「なに、どうしたの?」と声をかけた。
集団の一人が「あれ…!」と指差したのは、講堂の天井の角。
そこに女の顔が浮かんでいた。
(PC)
2 鈴木♂
生首が浮かんでいるという感じではなく、等身大の女の顔の写真みたいな
ものがフワフワと薄くなったりはっきりしたりする感じで。
顔だけではなく、時には肩の辺まで見えた。
ショートカットで表情はよく見えなかったけど、目のあたりが黒かった。
自分は視力が弱いので眼鏡を手でクッとこらしてみたけど、確かに居る。
つーか、ある。怖さと言うより、なんなんだ、なんだアレ……という意識が
先立ち、その場から動けなかった。
ざわざわしていると、壁沿いに少し移動していって、やがて消えた。

その1週間も経たない頃、裏の土を盛った山に全裸の女性死体が見つかる
という事件があった。
絞殺されてたそうだけど、犯人が捕まったのかとか今回の関連性とかに
ついては全く知らない。

670 :本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)

>>669
首から下は見えなかったんだよねえ。顔だけが浮きあがってる感じで。
その亡くなった方と同一人物(?)かどうかもわからんし…。
自分だけが体験したのか、集団ヒステリーで「私も見える!」という連鎖に
なったのか分からなかったので、その場に居た人達全員ダッシュで講堂から
出て、食堂に行って「今見えたものを描く」という事をした(余裕あるんだか
なんなんだかわからんw)。
そしたら10人くらいいる全員が大体同じような絵だった…。
一人だけ正面じゃなく少し斜めの図だったんだけど、その子は講堂の後ろの席
から見てたのでどうやら写真のような平面ではなく3Dだったのだと推測した。
(後略)
(PC)
3 鈴木♂
大学の講堂に女性の生首が浮かんでいたというお話なのですが、このお話が
ネタでなければ、昼間に大勢で見たせいなのか怖がらずに極めて客観的に
幽霊というものを観察したという珍しいお話なのではないかと思います。

人間が物を見るという仕組みはその物体が光を反射して、その光が網膜に
届いて「形」が見え、それと同時にその光(電磁波)が持つ波長で「色」を認識する
という仕組みなのですが、それだったら心霊スポットと呼ばれる場所の地磁気
(電磁波)の異常が人間に幽霊を見させるのではないかという理論がありまして
それを検証してみたというTV番組もあったのですが、しかしそれだったら
幽霊の「形」が何故、人間の「形」ばかりなのか?別にパンダでも冷蔵庫でも
いいような気がするのですが、冷蔵庫の幽霊が出たという話は聞いた事が
ありませんね (ー_ー;) 。

新潟も夏が近づいてきました。
あと一月もしないうちに蒲原祭りや村上祭りが始まります。
鈴木♂ももう少ししたら今年も怪談噺を書こうかなと思っております。
(PC)