1 鈴木♂

SM雑誌の事 4

それ以外にマニア倶楽部が従来のSM雑誌と大きく異なる点は、読者参加を大々的
に募っていて、誌面にも読者の告白投稿記事が非常に多く、SM小説が誌面の
大半を占めていた従来のSM雑誌とはそこが明らかに違っていたと思います。

現在、SMサイトのパートナー募集欄を見ると露出プレイのパートナーを募集
する男性投稿を多く見かける事ができますが、私はそれがマニア倶楽部の影響
なのではないかと考えています。
実際の話、マニア倶楽部が登場するまでSM雑誌の読者交流欄では、露出プレイ
に関するパートナー募集という投稿は殆ど無かったと思います。

つまり、'80年代初頭の写真誌ブーム→読者投稿雑誌の誕生→マニア倶楽部創刊
→SMというカテゴリの中には露出プレイも含まれるという認識が一般人に普及
→インターネットの時代へ→SMサイトで露出プレイ・パートナー募集。

というのが'80年代初頭から現在に至るまでのマニア倶楽部の影響を含めた日本の
SMシーンの一つの流れではなかったのかと。
(PC)
2 鈴木♂
現在もたぶん、マニア倶楽部の表紙には綺麗なモデルさんが掲載されていると
思いますが、私が持っている古いマニア倶楽部を見てみると'89年2月号の編集
後記に「表紙と背表紙からSMという文字を抜きました」と書いてありますので
その号から表紙にSMという文字は消えたのでしょう。
それまでは背表紙にSMマニア倶楽部と書かれており、綺麗なモデルさんが革の
首輪とリードを着用している写真がマニア倶楽部の表紙だったのです。

確か私の記憶では最初に首輪着用写真が無くなり、次いでSMという文字が
マニア倶楽部の表紙から消えたと思います。
それらが消えた理由は単純に営業目的だったと思いますが男女を問わず、できる
だけ多くの人にSM雑誌を買いやすくしてSMを普及させたという功績も
マニア倶楽部にあるのかも知れませんね。
(PC)