ナットウキナーゼ

日曜日に放送された｢あるある大事典｣で、納豆ダイエットというものが紹介され
その影響で各地のスーパーでの納豆の売り切れが続出しているそうなのですが
それはさておき、以前から納豆には血栓を溶かす働きがあるナットウキナーゼ
という酵素が含まれていて、脳梗塞や心臓病の予防となる健康食品だという事
だったのですが、それに真っ向から反論しようとする下記の文章が昨年末に
web上で発表され、現在２ちゃんねるでちょっとした話題になっています。


(前略)
では、どこにトリックや大ウソがあるのか？

このように思い込んでしまうのは納豆を食べれば血栓を溶かすナットウキナーゼ
が腸から吸収されると信じているからだろう。

ところが納豆を食べてもナットウキナーゼは胃腸の消化液で分解される。たとえ
分解されずに腸にいったとしても、分子量（粒子）が大きすぎて腸から血液には
吸収されない。ナットウキナーゼの分子量は２万。腸からは分子量が約１万以下
の物質しか血液中には吸収されないのである。

その証拠に「人が納豆を食べた後、血液中にナットウキナーゼが検出された」
というデータはない。当然「脳梗塞や心筋梗塞になった人が納豆を食べて血栓が
溶けた」という確実な症例もない。
(中略)
また、ナットウキナーゼが試験管内の血栓を溶かすのは事実だろうが血栓だけを
特異的に溶かすのではなく、タンパク質を溶かす単なるタンパク分解酵素である
可能性がある。

もし人にナットウキナーゼを点滴したら、ナットウキナーゼはタンパク質だから
拒絶反応を起こすかもしれない。さらにナットウキナーゼは血栓のみならず
タンパク質を分解する酵素であれば、血小板や赤血球や白血球が壊れてしまい
出血しやすくなったり、貧血になったり、黄疸になったり免疫力が低下するかも
しれないのだ。

　　　｢納豆で血液サラサラ｣は嘘　｢あるある大事典｣とＮＨＫのトリック

　　　　　　　http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=563

要約するとナットウキナーゼという納豆に含まれる酵素は確かに血栓を溶かすが
納豆を食べてもこの酵素は人体には吸収されないし、その効果も医学的に検証
されてはいないという事らしいのですが、言われてみれば確かにナットウキナーゼを使ったサプリというのは存在するのですが、厚生省が承認する正規の医薬品が
この酵素を元に開発されたというお話も聞いた事がありません。

納豆＝健康食というイメージは既に世界的に広まっていて、少し前に納豆ブームが
起こった台湾では既に納豆工場が創業されている位なのですが、この三好基晴氏
という医学博士が発表した反論がどこまで世間の話題を喚起するのか、鈴木♂は
少し興味があります。

本日午後の２ちゃんねるは閉鎖騒動で大騒ぎをしておりました。
裁判で敗訴した管理人の西村氏に対して財産差し押さえ処分の申請が出された
という事なのですが、あの西村氏が僅か500万円ばかりのお金を持っていない訳が
ありませんので、２ちゃんねる運営側が仕掛けた軽いジョ−クですね　(￣ー￣)

今年は確かに暖冬の年なのですが、それでも冬が寒い事には違いありません。
皆様もどうか暖かくしてこの冬をお過ごし下さい。