月いろの手紙 SONG NOTE

過去ログ113 2010/4/19 23:25

▼彩 愛 美D
愛の行方
 
ノートの端に書いた『さよなら』
慌ててペンで書き消した
『大好き』な想い 続けたいけど
時々このままでいいのか 解らなくなる

誰より側に居たい気持ちは変わらないけど
どんな風に愛して来たかだなんて
想い出せない幾千の夜の涙の跡

自分の気持ち確かめるように改めて
ノートの端に『愛しています』と書いた


ゼミが同じクラスの時は
必ず隣の席に座り
半分はデート気分だったね
時々抜け出してドライブに出掛けたよね

先の事よりも今の気持ちを大切にした
どんな明日が来るか 考えもせずに
自由気ままに朝から晩まで飛び廻った

二人のレポート 交換日記にまとめて
ノートの束に 愛の言葉を残した


愛は何処まで 大きくなれるのと
空気を入れ過ぎた風船のように何時か
限界を迎えるその日が 怖かった毎日


今なら明日を考えられると想うから
ノートの中で愛の行方を探した


*SONG for 沢嶋 メロン
 
 
2010/4/19 23:25

▼彩 愛 美D
消せない想い
 
もう繋がらなくなった 電話番号を
何故そんなに 何時までも
残しているのでしょうか?

季節の風に紛れて行く恋愛感情も
長い時間の 流れの中では
小さな事だと 笑うのでしょうか

この世にある幾億万の 出逢いと別れ
その一つの出来事なんて 想い過ごしだと
生まれたばかりの風に 肩を叩かれた


割れたガラスの靴では 逢いにも行けない
魔法はすぐ 消える事
早く教えて シンデレラ

そんなに上手く物語は都合良く行かないの
存在を示す 魔法の靴など
ある訳ないさと 笑うのでしょうか

ボタン一つ押すだけですぐ 簡単な程
消えてしまうメモリーなんて淋し過ぎるよ
だけど失くした物は 元に戻らない


何時か自分の記憶から消えてしまう事
それが恐くて 消せないナンバー
存在しないアドレスも ここにだけ残る


簡単には割り切れない 出逢いと別れ
言う程想いは軽くない 愛した記憶は
永遠に続いて行く 命尽きるまで


 
*SONG for 川島 麗美
 
2010/4/16 23:14

▼彩 愛 美D
さようならが言えなくて
 
雷の鳴り響いていた 夜の山脈に迷い
逃げ込んで来た あなたの部屋
一人きりになる事が 恐くなる雨の淵で
朝が来るまで 眠りたい気分

ドアをこじ開けて出て行けない夜のシーン
濡れた洗濯物のようにしっとりと
まだあなたの腕に へばり付いていた

さようならが言えない事を
責めたりはしないでね
今夜はあなたの胸以外には
帰る場所なんて もう無いのだから


光る空の騒がしい悲鳴が夜の支配者になり
怯えて逃げる 私の事
面白がり追い掛けて楽しんでいるみたいに
鳴り止まない 嵐の一夜ね

肩を抱いていて 痛みは生きている印
型が着く位に強く 引き寄せて
この体の全て 奪い去ってよね

さようならが出来ない夜を
問いたりはしないでね
この想いあなたのあらしに巻かれ
逃げる場所なんて もう無いのだから


ますます雨は激しくて 孤立する心
こんな想いのままで 何処にも帰れない


さようならを告げないからと
拗ねたりはしないでね
誰よりも一番近くに居たい
あなただけを感じていたい夜だから


*SONG for 涌井田 朱子
 
 
2010/4/12 23:15

▼彩 愛 美D
操車場に帰るバスの中で
 
僕が君を抱き締めた 深夜のバス停に
時刻表に無い最後のバスが
もうすぐやって来る頃だね

最終バスが出た後なのに
行先もコースも決まっていない
半回送の最後のバスが来る

二人で運転手さんに行先を告げて
料金を支払い 奥の席へと乗り込む


誰が乗るとも知らぬ 深夜のバス停を
巡るようにジグザグに走る
何時もと違う不定期便

帰り着く時間予測出来ない
それ程に出鱈目なコースを走る
景色などまるで見えぬ闇の中

二人で語り合う時間は有り余る程で
ずっと遠い街まで 二人して行きたくなる


こんな想いが溢れ出して掴めない
座席に残したままでもうすぐ目的地に着く


闇に迷い込んだ二人は このバスの中で
もっと深い絆を また一つ刻んでいた


*SONG for AURORA
 
 
2010/4/9 23:37

▼彩 愛 美D
さくらしべ
 
舞う想いの 行く末なんて
誰も気にも掛けない春
咲き誇る夢の花園
眩い陽射しに包まれて

散り行く事を恐がっていては
どんな花も咲かせはしないもの

さくらしべ さくらしべ
最後の最後まで 美しく咲け
さくらしべ さくらしべ
例え花弁を失くしたとしても
まだ別れを告げるには 名残尽きぬ花の頃


迷い込んだ 真白き蝶
雪解け後の暖かさ
目を覚ましたばかりの春
夢見心地の朝に酔う

何処から何処までを 花と決めて
どんな花を咲かせたいと言うの

さくらしべ さくらしべ
最後の一花散り行くまで咲け
さくらしべ さくらしべ
散り行く花も また美しくあれ
心に残る桜 深く鮮やかに刻め


さくらしべ さくらしべ
葉桜になっても 最後まで咲け
さくらしべ さくらしべ
浅き春の日に想いを映して
美しく咲き誇り 名前残す花になれ


*SONG for Saku-Ra
 
 
2010/4/5 23:50

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