月いろの手紙 SONG NOTE

過去ログ134 2011/5/12 0:50

▼彩 愛 美D
Tam-Popo
 
ターメリックの鮮やかな黄色と
ライスの眩しい白の対比がまるで
テーブルの上で大きく開くタンポポのよう

辛さばかりを追求したりしないで
毎日食べても飽きない味にしてね

誰にも訪れる春のように
美味しいタンポポの綿毛飛ばして
みんなでカレーを食べて笑顔になろう


タイムにクローブにオールスパイス
私だけにしか解らない黄金比
最後に一振りのカルダモンで決定だわね

食欲を引き出してくれる香りも
マンネリになりがちな口に新しい

ここぞと言う時にだけ作る
記憶に残り忘れられなくなる
自慢のカレーを食べて元気になろう


春になれば温かくなるように
タンポポのように優しくなれるから


心に残せる記念日にねと
想いをタンポポの綿毛に託し
笑顔でカレーを食べて語り明かそう


*SONG for 和  音
 
 
2011/5/12 0:50

▼彩 愛 美D
エキストラ
 
2時間も待たせておいて 悪びれもしない
ゴメンねなんての 一言も無いのね
無言電話のように 取り付く島も無い
まるで接点の見えないまま

何をどうすれば 気に入るのか
もう何もかも 解らなくなった

しゃぁないじゃない だって努力なら
やれる事はやり尽くす位にやったわ
何時もあなたの 都合ばかりになんて
そんなに合わせても 居られないわ


得意顔でカウンターで 何時ものヤツをと
私の事など 眼中にも無い
照明だけでは無く エキストラのように
直ぐに取り替えられる存在

何を基準に選んだのよ
もうそれにも 届かないのかしら

よく言うじゃない 一人勝手な事
出来もしない相談になんて乗れないわ
あなたの崇拝者ばかりじゃない
それ位解って 居るでしょう


立場の違いを振りかざして 強気で居るの
全部私が悪いとでも 言いたいの


しゃぁないじゃない あなたの言う事
やれる事はやり尽くす位にやったわ
でも限界ねここらが潮時だわ
エキストラばかりで 居られないわ


 
2011/5/9 23:13

▼彩 愛 美D
―絆―
 
ちょうどいい言葉が 見付からなくて
あなたに何もして上げられない
こんな事どんな言葉を掛けたら
一番心を 救えるのだろうか

今はこうして 側に居て手を握って
ただ受け止めて上げる事しか出来ない

単純明解に 元気にして上げられる
魔法の言葉が あったらいいのにね
だからこそ言葉には出来ない
絆で結ばれて行くのね


傷付き痛む事が 解っていても
避けては通れない道があって
私が代わって 上げられるのなら
こんなに悩む事も 無かったのにね

額を合わせて 目を閉じているだけで
何だか気持ちが 通じ合えた気がした

何も言葉だけが 伝える方法じゃない
それでも言葉で 伝えたい事もある
はっきりと気持ちを伝えたい
想いを形にするために


慈しむ想いが 傷を癒やして行くから
あなたを包み守る ケープになりたい


世界の苦しみから 解放して上げられる
救いの言葉が あったらいいのにね
それが全てでは 無いのだけど
切れない絆に なりたいわ


*SONG for 長谷崎 ぴあの
 
 
2011/4/29 23:48

▼彩 愛 美D
トリコロール
 
偽りを映した さよならの言葉だって
今更訂正だなんて 言えやしないわ
汚してしまった 真白い紙を
元通りに戻すなんて誰にも出来はしないわ

私の色よりも彼女の色の方が強過ぎて
どんな色を用意してももう染められなくて

ジャムとマヨネーズが何時でも
欠かせないあなただったけれど
今度来る彼女は それを認めて
許してくれると言うのでしょうか


指切りみたいな 約束のリングだって
色褪せて行く心には 実を結ばない
花を咲かせられない 蕾なんて
ただ淋しさに枯れて行く氷の国の愛だわ

どんなに想いを与え続けても恋にならない
立ち枯れた愛の花はもう咲かせられなくて

あなたの好きだった石竹が
もう直ぐ咲き始める頃だわ
今度来る彼女が それを受け継ぎ
育ててくれると言うのでしょうか


一度根付いた愛は そこから動けはしない
例え果て行くと知っていても尚愛を求めて


違う色に染まるトリコロール
同じ色に戻せないのなら
みんな違う生き方を強いられて行く
新たなトリコロールになるまで


*SONG for 川島 麗美
 
 
2011/4/25 23:27

▼彩 愛 美D
ストロベリーグラス
 
二人で揃えた ストロベリーグラス
ワンポイントのイチゴ柄が気に入って
何を飲むのも このグラスばかり使った
何時かこのグラスがいとも簡単に
割れてしまう事にも 気付かないで

夕暮れのカフェを後にして駅までの道
足並み揃えて寄り道してお店巡り

普段は素通りして見逃してしまった物
こんなにもたくさん並んでいる
心惹き付けるアイテム達


部屋に溶け込んだ ストロベリーグラス
ごく当たり前の生活が流れる
二つ並べたこのグラスのように二人
何時も一緒に居られると信じて
何一つ疑わず 暮らしていた

時は静かに景色を変え違う姿に
もう私には追い付けない場所になる

違う景色の美しさに気を取られている内に
一人だけ迷子になっている
帰り道はもう何処にも無い


形も残らない程粉々に砕け散ったなら
後悔も未練も何も残らないのだろう


なまじ形を残すから立ち上がれずに居る
今在る幻影に惑わされ
戻らないグラス眺めていた


*SONG for 麻  美
 
 
2011/4/22 23:59

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