月いろの手紙 SONG NOTE

過去ログ145 2011/12/2 23:27

▼彩 愛 美D
年下の男の子
 
勘違いだよと 君が私の
前から姿を 消して行くのね
やっぱり年上の女とじゃ
自由にはなれなかったのに

最初の頃は 甘えて来て
私も可愛いねと 側に居たけれど

次第に様子は 一変して
年上故の 姉さん気取りで
一度崩した バランスは
停める事が出来ずに 転がり出した


何時も弟 みたいに想えた
それじゃ恋には なりはしないよね
それでも恋したい 気持ちでいた
上から目線だったけど

男の子には 可愛いとか
誉め言葉になんて なりはしないのね

頼るより 頼られる女じゃ
男の威厳なんて 持てはしない
そんなつもりじゃなかったと
今更愛を戻す事も出来ない


何気に手を繋いで 歩く風景にしても
恋人よりも姉弟 みたいに見えていた…


夕暮れの 海岸のバス停で
さよならが 波音で聴こえない
キョトンとした 私だけを
残したままで 君がバスに乗り込む


*SONG for 長谷崎 ぴあの
 
 
2011/12/2 23:27

▼彩 愛 美D
Look
 
Look at me あなたのその
定まらない視線 私だけに向けて
今この時だけは 他の全ての事忘れて
私の事だけを 見ていて欲しいの

流されてしまいそうな夜の潮流に
あなたの優しい視線で繋ぎ留めていて
拭えない痛みでも癒やされて行く
新陳代謝のスピードに驚いている

あなたの風を感じる 近距離空間
ピアスがこんなに 揺れる程に


Look at me 気付かぬ素振り
伏せていても解る あなたからの想い
今こぼれ落ちる リアルな涙熱いヴレス
抱き締められている 刹那のちぎり絵

移り香運ぶ蝶の微妙な羽ばたきで
あなたの近くまで飛んで力尽きても
新しい命吹き込んでくれるあなた
永遠不滅の花びらに誘われている

あなたの空に溶け込む 太陽の眩しさ
あなたを私に 映し込んで


どんなシーンでも 見逃す事無く
あなたにだけは見詰めていて欲しいのよ


あなたの海に抱かれ 再生されて行く
体がこんなに 火照る程に


*SONG for 川島 麗美
 
 
2011/11/28 23:13

▼彩 愛 美D
ビスケット
 
ほろ酔いの恋に 見えなくなる明日
このまま眠ってしまえば幸せに
なれるのかなと あなたの腕の行方を
探せば 遠い苦に変わる

今あるこの喜びだけが全て
少しでも動かせば 壊れてしまいそう

ビスケットの中に 焼き込まれた想い
ポロポロと崩れこぼれ落ちる
食べる度に少しづつ失くして行く
想い出が淋しく 片付けられる


指遣いの妙に ほぐれて行く恋路
このまま心まで揉みほぐされれば
痛みの快感に 意識を奪われ
もう過去の 出来事に変わる

ここより先に喜びなど無くて
だからこそ焼き付けた 幸せだったのに

ビスケットの生地に 練り込まれた気持ち
何時までも保存など出来ない
食べる度に一つづつ導かれて行く
想い出の行き場を 誰か教えて


くすぐったい想いに 目を覚ませば
夢と現実の境目で 移ろうばかりの
迷子になって あなただけを探し続けた


ビスケットの上に 彫り込まれた言葉
粉々に割れて読めなくなる
食べて消えるそれまでの命ならば
今だけでいいから 強く抱いて


*SONG for 涌井田 朱子
 
 
2011/11/26 23:14

▼彩 愛 美D
恋愛代理人
 
写真週刊誌の ゴシップ記事の
真偽も確かめないで 全て信じて
噂話が瞬く間に 拡がって行く

他人事と 興味本位だけで
おもしろおかしく デフォルメされて行く
伝言ゲームの 行き着く先のように
まるで違う お話になるのね

恋だって 同じ事だわね
人任せにしていては 上手く伝わらない


人にも言えない想いの 代弁なんて
本当に伝えられると 信じられるの?
友情とかお節介とか 勝手にしてよ

自分自身 しっかりとした態度
示して想いを 伝えられるのならば
こんなに苦労は しないで済むのに
人伝えに頼る 恋なんてね

せっかくの 出逢いも台無し
全てが人任せでは 恋は出来ないのよ


元より代理人を 立てる事自体
恋愛とは言えない 別のものだと気付いて


何時までも 足踏みしたまま
人任せに恋なんて 始まる訳ないわ


*SONG for 沢嶋 メロン
 
 
2011/11/21 23:03

▼彩 愛 美D
Voice
 
愛想を振り撒くのにも疲れた
都会の喧騒の街の中で
あなただけのために愛し続けて
ここまで付いて来た 連日連夜

祇園の夜に鴇色の雨
賢者の声に想いが溶け出して
空っぽの頭の中 走馬燈映して

雪崩落ちる意識の摩天楼虚空の塔
潰れた声で 何を叫ぶの
届かない声じゃもうあなたを
引き留める事も 叶わないの


愉快な映画で誤魔化す蠱毒感
疑心暗鬼 幻惑の曖昧
鳳仙花飛散する愛にも似て
跡形も残せず 支離滅裂ね

烏丸惑う時の徒然
繋ぐ一縷の望みに賭けてみる
断末魔愛の叫び息が続く限り

錯綜する眩暈の廻廊の無限階段
昇りだか 下りだか見えずに
音の無い声で唸りあなたを
呼び止め戻して 不如帰


帰去来の心 あなたに転生して
発した声の大きさに驚いた


古の都街 桟敷楼 碁盤の升目
想いの絹を機織り紡ぐ
刹那の声の臨界あなたへ
最期の言葉を 呟いたの


*SONG for MAJO-MAJO
 
 
2011/11/18 23:28

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