月いろの手紙 SONG NOTE

過去ログ150 2012/3/5 23:27

▼彩 愛 美D
春色の電車
 
真新しい 初めての時刻表
手にしたばかりの定期券
友達と揃えた パスケースも
本当はあなたと 揃えたかった

窓を流れる 見慣れない景色を
テレビの画面に見立てて夢中になった

袖を通したばかりの 新しい制服
自然と気持ちも 引き締まって行く
これから始まる 新しいもの達へ
熱い想いが 込み上げて来る


目まぐるしく 変化する新生活
毎日 毎日が 新しい
目に映る全てが 刺激的で
待ち切れない程の 楽しさ増えた

改札を抜けると 始まる一日
電車が運ぶ 春色の夢が揺れる

友達との会話越しに あなたを見ている
今はまだそれだけで いいと想う
焦らずに少しづつ 始めればいい
だって春は 始まったばかり


色々な事が私の 栄養素になって行く
友情も恋愛も 発展途上中で
もっともっと色々な事に出逢いたくなるの


春を告げる電車が 滑り込むホームに
希望の花を 運んで来るのね
何もかもが 上手く行くような気になる
強い想いに 後押しされて


*SONG for 古和泉 恋華
 
 
2012/3/5 23:27

▼彩 愛 美D
リハビリ
 
何となく歩き出そうとしていた
事故でケガをした足を引きずって
事故を起こしてヤケになって
結局自分が悪いのだけど

車イスや松葉杖に頼って
自分を甘やかしていたけど
家族や友達に助けられて
ようやく歩く決心が着いた

苦しいけれど これから毎日
ちゃんとリハビリしよう


何かと理由を付けては自分を
甘やかそうとふてくされていた
力以上に無茶して
限界を越えてその報いを受けた

動かない体の苛立たしさに
周りの全てに当たり散らし
生きる目的さえ見付けられず
孤独の闇を抜け出せずに居た

そこで見付けた最後の一光
ようやく明日が見えた


痛みを堪えてでも 自分の足で立つ
失くして来た大切な気持ちに気付いた


まだ間に合うと言うならこれからの
自分にリハビリしたい


*SONG for AURORA
 
 
2012/3/2 23:12

▼彩 愛 美D
雪 時 雨
 
戯れ言みたいに 疎ましい
肩に重たい 雪になった
何処かで別れを 惜しむかのように
季節外れに 雪が降り出した

春の花 もう咲き始める頃
一張羅の冬着のままでもあるまいに

もう足を停めるのは 止しなさい
幾ら引き留めても 止まらない
春がもう隣の駅まで近付いたのよ


責め立てる 訳じゃないけど
悲しい事は 忘れなさい
何時か想い出に 語れる日が来れば
重たい雪も 川に流れ出す

春の歌 口ずさむ子供達
夢と希望で明日の空を探している

道を示すはずの大人ならば
早く昨日の事 置いて来て
春をあなたからお迎えに出掛けてごらん


少し待って もう少しだけ
この心の名残 消せるまで
あともう少しだけでいいから


雪と雨の境で 春時雨
誰に想い残したとしても
春の雪時雨に霞んで消えるだけです


*SONG for Saku-Ra
 
 
2012/2/27 23:19
HP

▼彩 愛 美D
Next Door
 
あなたを愛したのは
ただ珍しかっただけなのよ
今まで私の周りには
まるで居なかったタイプの人だっただけよ

良く言えば 個性的な人で
悪く言えば直ぐにも飽きてしまいそうな人

さよならのドアを開いた私を
信じられないような顔で見るあなた
でももうここまでなのそう決めたから


一月分早く
破ってしまったカレンダー
今更テープで直しても
また破る事実変える事なんて出来ないわ

割れた硝子細工戻せない
どんなに上手く繋いでも傷跡隠せない

戻れないドアを開いてさよなら
面と向かい伝える言葉じゃないわ
ねぇ気持ち解るならもう行かせてよ


目の前に現れるドアが一つとは限らなくて
どのドアを開いても同じ部屋に繋がる
そんな事だって時にはあるものよ


選べないドアを開いた以上
自分の足元も危うい気分だわ
早くここを立ち去りたいそれだけよ


*SONG for MAJO-MAJO
 
 
2012/2/24 23:24

▼彩 愛 美D
残  雪
 
想い返す度に前に進もうとする
心にブレーキを掛けて行く
春に向かう回廊の前で戻り道
何時まで経っても進めない道

通り過ぎた夏の恋の想いを引きずったまま
忘れようとする努力の邪魔をする

まだ終わった恋の欠片を棄てられなくて
同じ道を何度も往き来をしている
桜の花も遥か遠い弥生の空に
重たい残雪が降り積もる


既に出た結論は覆せない
何処にも戻れる道など無い
ここに留まる理由は一つも無いのに
それと解っても進めない道

永遠に消えない事は美学じゃないって事
忘れてしまえばいっそ楽になるのに

きっと何処かで解っていて認められない
次の道を探せない古いナビのよう
逃げる季節に追い付けない弥生の街に
未練の残雪が降りしきる


誰もが過去のコート脱ぎ新しい春を探した
時間の本流に上手く合流出来ないまま
春を閉ざすように名残の雪が視界を遮る


いっそこのまま深い眠りに就けたのなら
次の春を探さずに楽になれるのだろう
消え去る過去を惜しむように弥生の心
名残の残雪に沈み行く


*SONG for AURORA
 
 
2012/2/20 23:10

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