月いろの手紙 SONG NOTE

過去ログ152 2012/4/9 23:26

▼彩 愛 美D
羽  化
 
何時だって空はこんなにも晴れているのに
心はどんよりと曇天模様のままで
積めない積み木を積んだり崩したりして
何時しか少女は女へと変わって行く

失くした想いはもう戻りはしないけど
塵になった恋も積もれば恋力になって
自分に一番似合っている恋を探せる
本当の気持ちにだって気付けるから
また一つ大人になったねと新しい
恋の道を歩いて行けるわ


憧れた空はたくさんの顔を持っていて
多様な表情が眩しいくらいに見えた
短い手足伸ばして夢を繋いで
次第に少女は女へと変わって行く

小さな想いに張り裂けてしまいそうな
窮屈になった殻を一枚づつ脱ぎ棄てて行く
自分でも信じられない程の想い
昨日までなら想像出来ないくらい
また一つ大きくなった胸に抱く
恋心を開いて明日へ


昨日までは見えなかった背中の羽が
まだうっすらとだけど見え始めて来た


何時の日か空へ上がれる日が来るのだろう
最後の殻を全て脱ぎ棄てる時が来て
憧れ焦がれた空への旅立ちの朝
何時しか少女は女へと羽化して行く


*SONG for 長谷崎 ぴあの
 
 
2012/4/9 23:26

▼彩 愛 美D
絆のアリカ
 
言葉にしてしまえば 簡単な事でも
態度で示すには 難しくて
最初の頃の熱意も 覚めてしまって
我が身の可愛さに 逃げ腰になってしまう

少なからずの 傷ぐらいは覚悟を決めて
近付いて行かなければ ただの理想論

きっと誰かが 何とかしてくれるからと
自分はと言えば 何時も安全な場所で
都合のいい正義感ばかり 並べていた


行動を伴わない 飾り物の言葉
どんなにきれいでも 響かなくて
周りに流され コロコロ向きを変えて
結局何がしたいか 伝えられない

自分固有の 考えなど始めから無く
人の尻馬に乗って まるで英雄視

偉い人だと 想われたいだけなのかも
優しさの意味を 履き違えている事さえ
気付きもせず 自慢話が空を切った


今本当に必要とされている事の真意
ちゃんと耳を傾けて 理解して
正義は何時だって自分を犠牲にしてでも
人を救う事で 感謝を求める事じゃない


今問われている 『絆』の本当の意味を
言葉に酔いしれ 心のアリカを忘れて
瓦礫の愛拾う事も 出来なくなっていた


*SONG for AURORA
 
 
2012/4/6 23:24

▼彩 愛 美D
流星尽きる前に
 
命の炎を燃やして最後の光
僅か数秒の別れの時
願いを唱える時間だなんて
見ているだけで 終わるじゃない

手を触れる前に 消えて行く恋
夢を見る程目を 閉じる間もなく
暗い夜空に探せなくなる

あなたの居ない 空の下では
奇跡の確率0%
恋の欠片一つ残せずに 空の彼方へ


一番輝く時こそ 最後だなんて
何を糧にして 生きればいい
掴んだ幸せだって束の間
温もりを感じる間もなくて

言葉になるよりも早く消える
始めから叶わぬ願い星毎
尽きる想いは空に燃えて

もう戻れない 空に溶けて
奇跡の足跡 残せもしない
恋に望みかける事なんて 空しいだけ…


燃え尽きる一瞬の炎の中で
どんな願いを想い描いたと言うの?


今度生まれて来る時にはね
奇跡の欠片の 一つだけでも
恋の空からこぼれる前に この手の中に


*SONG for 沢嶋 メロン
 
 
2012/4/2 23:34

▼彩 愛 美D
自分崩壊
 
情緒不安定 責任回避
何をやっても 空廻りの連続
答えにならない 解答繰り返して
張りぼてだらけの 空ろな毎日

本当にやりたい事なんて 何も無い
ただ楽しければ それでいい
自分から進んで 探したりしない
夢も希薄に 叶わない物なんだと
歩み寄る事も しなくなった

自分から世界を 小さくして
手が届く距離で 生きて来た


小市民感情 集団意識
誰かと同じ 形だけの結末
トップでもない 一番下でもない
適当な位置に その身を委ねて

個人的な考えは 直ぐに潰されて
組織の意識に 染められる
自分を強く出す事などタブー
夢と現実 大きな落差の狭間
あまりにも違う 理想郷

隔離した世界に 守られてた
本当の世界を 知らされる


崩壊する自分 停められない
心の免疫 持てぬまま


*SONG for AURORA
 
 
2012/3/30 22:14

▼彩 愛 美D
さくら歳時記
 
簪を 風鈴のように
揺らして過ぎる 春一番
西からやって来た 黄色い風は
毎年春を告げる 風物詩

息を弾ませて 表に出れば
昨日よりも長く なった昼の刻

さくら歳時記 咲く盛りなら
その輝きを 映しておくれ
さくら歳時記 この手の上に
お前の花を 咲かせておくれ


嫁ぐ先 白無垢の綿帽子
烏帽子を風に 運ばせて
次の街へ行く 巣立ちの門出
春めく翼 拡げる旅支度

急に賑わう 家の中にも
何から起き出して来た 春の虫

さくら歳時記 蠢く蕾
日一日と 指折り数え
さくら歳時記 咲く日を夢見
私の側で 咲かせておくれ


急ぐ事無く 穏やかな花季候
歩く程度の 早さを保ちながら
春とは静かに 訪れるもの


さくら歳時記 今が全てと
生きる煌めき 伝えておくれ
さくら歳時記 春陽の空へ
命の花を 咲かせておくれ


*SONG for Saku-Ra
 
 
2012/3/26 23:47

153151

掲示板に戻る