月いろの手紙 SONG NOTE

過去ログ154 2012/7/2 22:07

▼彩 愛 美D
夏 始 め
 
飾り紫陽花の花が まだ走る雨を
引きずるように 咲き続けるけど
この空を覆い尽くした黒雲が
激しい雨を落とせば 夏が始まる

幾つかの残された 水溜まりに
夏の太陽を 眩しく映して

青く澄んだ晴れ渡る空
背伸びする程に気持ちがいい
終わりを告げる 長い雨の季節
明るくなった西の空に虹の橋が架かってる


雨に流された想い 手探る朝の
窓に溢れる 夏色の陽射し
もう何もかもを忘れても構わないと
想える程に心を 晒け出した

鬱積を溜め込んで 塞ぎ込んだ
鍵を解き放し 風に溶け込んで

雨に洗われ きれいな空気
深呼吸をして 想い新たに
始まりを見せる 暑い夏の息吹き
体中に感じて新しい靴で出掛けよう


雨を嫌って部屋の中ばかりだった
視野もずっと狭くなっていた


開け放たれた 拡がる世界
縮めた手足 大きく伸ばし
夏空の下 輝き増す緑
大地を踏み締めて伝わる生命の力を感じて


 
*SONG for 和  音
 
2012/7/2 22:07

▼彩 愛 美D
《番外編》ありがとうの夏
 
ありがとうって 何度も頭を下げた
下げても下げても 足りない程に
それ程感謝をしたとしても
し尽くせないくらいの 力をくれた

嬉しくて 嬉しくて 嬉しくて ここに来た
またみんなの笑顔に 逢いたくなって

夏の厳しい暑さの中に 解放されて
心配だってたくさん あったけれど
それを上廻るみんなの力が支えてくれた


ありがとうって 何度も頭を下げた
下げても下げても 足りない程に
神様にだって 叶えられない
大き過ぎるくらいの 力をくれた

嬉しくて 嬉しくて 嬉しくて 目が覚めた
長い間待ち続けた 朝が来る

懐かしくて 居心地が良くて 大事な場所
またここに戻れる事 感謝した
医師にも出来ない生きる力を与えてくれた


一度は失くしかけた 生命の行方を
見失わなかったのはみんなの力のおかげね


ありがとうって 何度も頭を下げた
下げても下げても 足りない程に
またここに戻れる 奇跡をくれた
みんなにありがとうと 想いを込めて…


 
2012/6/29 21:20

▼彩 愛 美D
Hot Salad
 
コンビーフの缶詰めを 不器用に開いて
部屋の隅で 丸かじりしているのね
慌てて深夜の スーパーまで走って
急いで作った ホットサラダ

何時もこんな物ばかり 食べているのね
栄養のバランスが悪いわよ
私で良ければ週末の夜 何か作るわね

私も色々お勉強をして新しいレパートリー
一つづつ増やして飽きないようにするけど
これだけは変わりはしない ホットサラダ


生野菜だと沢山 食べられないけど
温野菜だと 味だって付けられて
普段不足しがちな 栄養も沢山
無理無くちゃんと 摂れるでしょ

外食やファストフードばかりじゃ
栄養が偏ってしまうわよ
何でも好き嫌いせずに楽しく食事しましょ

食事も二人なら美味しくなる会話も調味料
特別にワインを 一緒に飲みましょ
それに合わせてマリネ風の ホットサラダ


様々なバリエーションを用意して
見た目のサプライズも忘れないわ


今夜は少々奇を衒いスープサラダにしたわ
ブイヨンも野菜を惜しみ無く煮込んだのよ
温かい内に食べてね ホットサラダ


*SONG for 川島 麗美
 
 
2012/5/14 23:36

▼彩 愛 美D
椅子取りゲーム
 
椅子取りゲームのように何時も
自分が座れる 場所を探した
ぐるぐる換わる 環境変化に
だんだん座れる席が減って行く

何時まで走り続けたら
ゆっくりと落ち着けると言うの?
幾つもの席を 転々と巡る毎日

移り変わる度に 覚える違和感
ここは私が居る 場所では無いよと


頭の中で またあのメロディー
早く次の席 探しなさいよと
一輪車の不安定さに似て
停まったままでは バランス取れない

自分で居られる場所を
求める旅に 終わりは来るの?
何時か根を降ろす 大地に憧れる毎日

宛ても無く 世界は廻るendless
何時になれば眠る 場所へと着けるの


自分の名前が書かれた 椅子を探して
同じ場所を 何度も何度も
ただぐるぐると 廻り続けていた


最後の一席に 辿り着く日まで
終わらない椅子取りゲームを続けよう


*SONG for MAJO-MAJO
 
 
2012/5/11 23:37

▼彩 愛 美D
  癖  
 
ボールペンをクルクルと指の上で
器用に廻すのは あなたの癖ね
何か深刻な悩みがある時程
無心に何時までも 廻している

大丈夫何でも無いよだなんて
平気そうな顔をして そう言うけど
その悩み私にも 分けて欲しいのよ

あなたの力にだなんて なれないかも
どれだけなれるか 解らないけれど
少しでも支えて 上げられたらねと


しきりと耳朶を指でつまんで
首を傾げてぼんやりと 遠い視線
一人の時間が 必要だとしてもね
それだけでは どうにもならない時

もう悩み癖なんて 捨てましょうね
二人なら幾らでも 見付けられる
道だって直ぐにでも探せる そんなものよ

二人で居る意味感じて どんな時も
分けられる想い 伝えられるなら
少しでも笑顔に なれればいいねと


以心伝心ちょっとしたあなたの癖で
理解出来る事が また一つ増えた


あなたが見せる そんな癖の数々に
想いの全てが 読み取れるけれど
少しでも言葉に 出来たらいいねと


 
*SONG for 長谷崎 ぴあの
 
2012/4/30 19:21

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