月いろの手紙 SONG NOTE

過去ログ172 2013/7/8 23:43

▼彩 愛 美D
Lingering
 
陽炎が目の前に現れる
なんて諦めの悪い目覚めなの
実態の無いあなたの影など
触れる事すら出来ないのにね

歯切れの悪い 尾を引くドラマ
こんな恋を したかった訳じゃない

夜のせいにして 一人で悲恋振って
ヒロイン演じてみても ただの一人芝居
興醒めした B級ドラマならね
誰だって見たくは無いものよ


プリーツがドアノブに絡まって
なんであんたまで邪魔をするのよ
解ってる 終わった恋だってね
それを認めるのが嫌なの

今夜の決め服 《ダメ》になる
今から選んでいては 間に合わない

乗り遅れた恋電車 次は無くて
まだ古い恋にしがみ付いて 待合室
疲れちゃったって 足を投げ出して
人には見せられない姿ね


気持ちの置き場を なかなか決められずに
同じ環状線の中で 何処にも降りられない


もうどれだけ水を 与えても枯れ行く

花びらを落とした恋に 火は灯せないわ
勝手に美化した 想い出が煤玉ね
一円の価値だって無い恋よ

*SONG for なるはるな
 
 
2013/7/8 23:43

▼彩 愛 美D
空が教えてくれる
 
ふと見上げた空の雲が
みるみると千切れて消えて行く
吸い込まれるような空の青さに
抱え込んだ悩みも忘れていた

小さな事に拘り過ぎて
一番大切な人の事を見失っていた

失くした言葉の先で見付けた
明日の私がそこに居て
目の前に進む世界が拓けていた


通りを抜け店の中へ
何時か買おうと決めていた物
心を決めて駆け込んで来たのに
一足違いこんなのって無いよね

想いは直ぐに捕まえないと
その場に長くは居続けないと気付かされる

時の停車場で考え込む
たまにはそんな日だってある
でもね明日の朝には青空になる


どんな雲で覆い隠しても空の色は同じ青さ
それは昼も夜も変わる事の無い真実


どんな悩みも何時かは晴れると
空は何時も教えてくれる
目の前にある幸せはあなただけと


*SONG for 長谷崎 ぴあの
 
 
2013/7/6 0:15

▼彩 愛 美D
Sham-偽物の恋人-
 
問い掛ける度に 違う答えが返って来る
何処まで本気で 聴いていてくれるの
同じ周期で 流れていた時間が
何処かで違う 歯車が廻り始めた

もしかしてなんてと 頭を過る
振り返ってみたら そこにはただの
恋人の顔をした 他人が居た

恋と言う蝋を溶かしながら炎を灯して
何時までときめいて 居られると言うの
もうあなた この玩具にも飽きたのね


砂糖を切らした味気無いケーキのようだね
もういい もういい それ以上は止めて
同じ空気に 包まれているのに
何処かが違う 世界の中で生きていた

何て声を掛ければ いいのだろう
切り出す言葉を 想い付けない
恋人じゃないと 気付いた日から

初めがどうとかもう覚えてはいないけれど
今では形だけを 真似している恋
ねぇあなた この瞬間でも他人顔


裏と表の顔が 見え隠れしている鬼ごっこ
捕まえてみたくなった 鬼の正体を


何もかも犠牲にしてもいいと始めた恋
何一つ報われない ままだったね
もうあなた 他人の顔をした他人


*SONG for 麻  美
 
 
2013/7/2 0:20

▼彩 愛 美D
仲良しの意味
 
君と僕とは 同じ方向を向いて
違う階段を 昇り続けている
それを赤の他人と 呼ぶのなら
きっとそうなのかも 知れないね

たぶんそれは 永遠に変わらないもの
家族になったとしても 本質的には
別々の生き方を して行くのだから

だからこそ お互いの気持ちを
大切にして行かなければいけないと
それがずっと仲良しで居られる事なんだね


不意に呟く 言葉に本音が覗く
愛しているのに 何処か不安になる
その瞬間に 覚める夢の花
君との交点を 探していた

繋いだ手の 確かな暖もりの先
そこに愛した人が 必ず居るのかと
想わずその手を 強く引き寄せていた

不安だと想えばこそ愛は
試行錯誤を 繰り返して強くなる
想いの螺旋に 導かれる絆の中で


急ぎ過ぎる愛は 事故の元になる
もっとゆっくりと 愛せばいいよね


欲を言えば それこそキリが無い程に
次から次へと 出て来る悪循環
今のままで 仲良く居られるのが幸せ


 
*SONG for AURORA
 
2013/6/28 23:41

▼彩 愛 美D
ラスト・シーン
 
エンドマークの位置を 探していた
人気の引いた 午後のレストランで
夕食までの3時間 暇を持て余した
ギャルソン達の 冷たい視線の中

切り出す言葉を 探しながら
お代わり自由の珈琲を 何度も冷まして
ただ苦味だけしか 感じられない

迷走するラストシーンの シナリオを探る
一度も交わらない 視線の先で


天気予報が外れ びしょ濡れに
そんな愚痴を何時までも 聴かされて
半分位は生返事だけで 聴いてなかった
知らない内に 見えない壁があった

乗り越えるよりも 迂回を選び
道に迷い別の人に 出逢ってしまって
もう後戻りさえ 出来なくなっていた

用意されたラストシーンは 空欄のまま
一発勝負の アドリブの別れ


コメント下さい 誰でもいいから
どちらに転んだとしても
もうこれで本当に 終わりにしたいから…


幕を降ろすラストシーンに 相応しい舞台
初めて出逢った 二人の記念館


*SONG for 川島 麗美
 
 
2013/6/24 23:30

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