月いろの手紙 SONG NOTE

過去ログ176 2013/9/24 0:03

▼彩 愛 美D
秋色の空の下で
 
剥がれて行く 陽灼けした想い出が
雲間に香る 秋にはぐれて行く
実らせられなかった 愛の蕾
根元から切られて 枯れてしまう

無駄に枝葉を 伸ばし過ぎて
結局何も掴めずに 終わるのね

晴れ渡る天気 ますます高くなる空
尚更手の届かない事を 知らされる
この手から離れて行く 想いは
遥かな秋空へと 消えて行く


下りの電車を 待つ間に
今日までの粗筋を 辿るけれど
書き記せる程 簡単な道を
歩いて来た訳じゃ 無かったのよ

迷う程に 絡まる不安
募らせてはいけない 不満に蝕まれて

砕け散る波と 人気の去った海岸
一人では歩く事の 出来ない道がある
風に舞う波の花の 儚さ
戻せない夏の日と 共に散る


街へ戻ればまた 何時もの生活
何一つ変わらない 何時もの私のまま


冷たくなって行く アスファルトの街並み
凍り付いてしまいそうな 心に優しく
ただ一つの 希望のようにして
金木犀の花が 咲いていた


*SONG for 涌井田 朱子
 
 
2013/9/24 0:03

▼彩 愛 美D
Aqua Termimal
 
最小限の 水の門を開いて
最大限の 水の流れを作り出す
どんなダムでも 堰停められない
この想いを停められるのは あなただけよ

感情と共に込み上げて来る涙の重さ
支えられずに 頬を伝うダイアモンド

自分のキャパを越えて 尚溢れて来る
抑え切れない 想いの数々
停めど流れる 大きな力で
恋はまた一つ 強くなれる


クラクションを 軽く鳴らして合図
些細な癖で あなたと直ぐに解る
待つ事さえも エッセンスになる
この場面で泣いてみせたら 最高だわ

いいえ演技なんかじゃ語れない想いの重さ
偽物じゃここまで 泣けないストーリー

一秒の積み重ねが 愛しさになる
逢えないからこそ 逢いたいって言う
そんな当たり前の気持ちが
また涙を 誘うのだろうか


よく泣く女だと 馬鹿になんかしないで
それ程あなたを 愛している証拠だわ


殺伐とした 砂漠化する心にでも
突如として 嵐が訪れ
一気に心が氾濫して
涙が溢れ出す事もあるわ


*SONG for 古和泉 恋華
 
 
2013/9/21 12:21

▼彩 愛 美D
  if  
 
もしも今私が 仕事を辞めたなら
何処か知らない遠くまで 旅行がしたい
長期休暇なんて 取れなくて
仕事ばかりだったから

何時も誰かに 気を遣って
自分を出せないで 生きて来た日々

お姫様気分で 少しだけでも
贅沢でわがままな 自分になりたい


もしも庭付きの お家に住めるなら
誰に何を言われても 仔犬を飼いたい
芝生を敷き詰めて のんびりと
日向ぼっこをしたいな

素足で自然を 感じて
自分らしさを 改めて見付ける

隔離された 自分だけの時間
贅沢に味わって 自由なスタイル


もしもって発想なら 幾らでもあって
その全てを書き出す事なんて出来ないけど


もしも想いが 届いて叶うなら
ただ一つだけの 願い求めるでしょう
誰にも言えない 胸の中にある
私の本当の夢


 
*SONG for 麻  美
 
2013/9/17 0:50

▼彩 愛 美D
スマイル・スメイル
 
これと言った特色も無くて
彩る絵文字とかも無くましてや
デコメも何も無い 素メイル

ただ無愛想な文字だけが
羅列されているだけの近況報告
まるで回覧板みたいな文面が
おかしくて想わず笑顔になるけれど

ただ訳も無く疲れて落ち込むような時
知ってか知らずか届けられる 素メイル


毎日こまめにとかじゃ無く
忘れていた頃に突然届く
台風みたいな 素メイル

長文なんて望めずに
言いたい要点だけを並べているだけ
会話にもならない一方通行に
呆れてまたかと笑顔にされている

確かに器用だとか言えない人だし
そのくせ知らずに和んでいる 素メイル


気が付けば何時の間にか元気になっている
何で?って何時も想う事なんだけど…


おかしな事がまかり通るような世界に
実は一番まともなのかも 素メイル


*SONG for なるはるな
 
 
2013/9/14 0:06

▼彩 愛 美D
秋の香りに包まれて
 
散り積もり行く 雪月花
激しさももう とうに通り過ぎて
緩やかに続く 坂を降りるように
秋色の翳りに 染まる日々

風を呼び込めば 時は移る
それぞれの想い 胸に抱き締めて

去り行く想いに 縛られずに
訪れる明日に 希望を繋いで
今ある自分を 見失わぬように
確かな足音を 刻むように


繰り返される 日々歳事
慣れ親しんだ 暮らしが巡り行く
同じようにでも 違う時を歌う
心音の響きが 拡がる空

変わり映えしない 日々に見えて
その実姿は 刻々と移る

知らない内に 通り過ぎていた
節目節目の 香りに包まれて
ふと立ち停まれば 目にも鮮やかな
想いを咲かせた 秋の栞


忘れかけていた 風景に酔う
想い出していた 幼い頃の記憶
遠くなりそうな 家並みを追い掛けて


次第に香りを 重ねて
時節の深まりを 強く感じて
体中に全てを 受け止めて
今の私らしい 花になる


*SONG for Saku-Ra
 
 
2013/9/9 23:29

177175

掲示板に戻る