月いろの手紙 SONG NOTE

過去ログ177 2013/10/16 23:57

▼彩 愛 美D
記憶喪失
 
ついさっきまでの 出来事が
ずっと遠い昔の 事のようにね
まるで他人事のように 何処か遠い目で
薄れて行く意識の中で 感じていた

途中からの言葉は もう聴き取れない
全然頭の中へと 入っては来ない

部屋の真ん中にぽつんと 残された椅子に
顔を押し付けて 離れられなくなった
消えて行く景色を 惜しむように


風化した記憶の 化石が
ちょっと触っただけで 壊れて行くの
今の今まで誰を 愛して来たと言うの
想いはただのホログラム 触れもしない

像を結ぶ 三原色の成り立ち
一色欠けてももう 像は結べはしない

切っ掛けとかもう 解らなくなったけれど
最後の言葉を 想い出したくない
棄ててしまった鍵は 探さないわ


このまま他人になって しまうのならまた
あなたと何処かで 出逢い愛せるかしら


今の私が消えてしまう 前にもう一度
あなたをプレスして 想い出の一部に
組み込んで私を 創り直して…


 
2013/10/16 23:57
HP

▼彩 愛 美D
永遠に片想い
 
ブラインドから 零れて来る月の光が
今夜は眩し過ぎて 眠れなくて
何時までもあなたの事ばかりを考えていた

昼間の暑さを 何時までも捨てられずに
そよとも動かない 風も無い夜

熱情を引きずったままの 片想い
永遠に打ち明ける事なんて出来やしない
言葉遊びにじゃれ合っている間に
もうあんなに遠くまで 離れていたの


暑さに負けて 逃れて来た部屋の中まで
今更陽射しの中 戻れなくて
クーラーに毒され 空白の頭を抱えて

最初から逃げ腰じゃ 勝てる訳も無い
確信していたの 届かない恋

告白を飲み込んだままの 片想い
永遠に開けないパスワード硬く閉ざし
打てないキーボード眺めているだけ
友達で居る事に甘んじていたわ


不意に抱かれた肩に『何っ?』って
自分から振り切ってしまう両想いへの道


冒険を諦めてしまう 片想い
永遠に繋げないこの手の先に
遠い笑顔であなたが背中を見せた
もう無理だと解らせてしまうみたいに


 
2013/10/9 23:57

▼彩 愛 美D
淋しい招待状
 
結婚しますと言う 招待状が
届く度に友達を 一人失う
どんなに今は 仲のいい友達でも
もう直ぐ違う世界の 人になるのね

お金も時間も 自由に使える
独身貴族だなんて よく言うけれど
年々一緒に遊べる 友達が減って行く


自由に出来る時間帯が 違って来て
だんだん逢えなく なって行くのね


結婚組がまだ 同級生なら
まだ幾らか 納得出来るけれど
どんどん下に 追い越されて行くのは
さすがにズシンと重く 押し掛かるもの

自由に遊び過ぎた キリギリス
アリのように堅実に 相手を探し
知らない間にちゃっかり夫婦になって行く


唖然と声も出ない程 離されて行く
私だけが前へ 進めない


また新しい 招待状が届く
幸せいっぱいの 香りを乗せて…


結局遊びでしか 恋愛出来ない何処かて一人を 望んでいるのね


*SONG for 友 香 梨
 
 
2013/10/5 0:58

▼彩 愛 美D
between
 
からかわないでよ そんな風にして
まだ気持ちは 決まっていないから
自分自身の事なのに よく解らない
私が私じゃないみたいで

意味も無く 苛立つ心情
コントロール 出来ない感情

愛していると 愛していないの間で
地図を失くして 迷子になっている
行方不明の 荷物のように
恋のやり場に 戸惑っている


説明不可能 経験不足は
言うに及ばず 未体験ゾーン
先行きの予測なんて 見える訳もない
それ程の知識も データも無い

二転三転する 状況
思考が追い付かない 環境

恋していると 恋していないの間で
友達の言葉に 左右されている
まるで暗示に 掛かったみたいに
恋の深みに 飲み込まれて行く


加速度的に 変化して行く想い
寝ても覚めても 消えない幻影


愛していると 愛されているの間で
大人への憧れと 懸念の中
戻るに戻れない 中間点
恋の重みに 傾いている


*SONG for 長谷崎 ぴあの
 
 
2013/10/1 0:03

▼彩 愛 美D
Alone
 
夜を自覚出来る 時間帯になって
また今夜も 一人になったけど
だんだんそれを 楽しむようになった

一人の方が楽だと 想えて来るなんて
ますます出逢いの 機会が遠ざかる

人の都合に 合わせてばかりの
生活リズムには 応えられない
私だけのリズムを 見付けたから


退屈なくらい 毎日同じ仕事
何の変化も 刺激も無くて
きっちり定時上がりで 席を立つ

夜の街へ繰り出すのも 飽きて来た頃
脇目も振らずに 部屋までの近道

社友の誘いを 断ってまで
譲れない事だって あるものよ
端から見られるより 淋しくない


むしろそんな時間が 私を支えている
本当に生きているって 感じられる時間
私らしく素顔で 居られる空間


やりたい事は まだまだたくさん
時間だって 足りないくらいだわ
一人だからこその 楽しみもある


*SONG for 沢嶋 メロン
 
 
2013/9/28 0:17

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