彩 愛 美 詩歌集
過去ログ191
2014/10/22 23:37
▼彩 愛 美Pierrot Girl
淋しい女なんだって そんな風に
何時だって 見られている
面と向かって 話す事も無いけど
背中に突き刺さる 視線が痛い
長くは続かない 恋のショートショート
起承転結にも 成りやしない
本気になればなる程 大きな落とし穴へと
想い切り背中から 突き飛ばされてしまう
ねぇ誰もが私の事を見て ずっと笑っている
淋しさの影を表に 出してしまえば
もう武器にも 成りはしない
どれだけ悲劇だと アピールをしても
誰もが喜劇だと 嘲り笑う
転回の早い オチを求められる
ラブメロなんかより ギャグをって
落とし所でキチンと お約束通り落とされ
無様なリアクション 期待通りの場面
ほらみんなが私を指差して ずっと笑っている
本人至って真面目で 笑わせるつもりも無い
取り繕う姿が余計 滑稽に映る
天然ボケが今日も 笑いのツボにはまって
拍手喝采で 絶賛されてしまう
ねぇ頼んだ訳でも無いのに ずっと笑われている
2014/10/22 23:37
HP
▼彩 愛 美自分評価 誰もが
少なからず 持っている
自分に対する評価
自己評価だったり
他力評価だったり
自分なりに
自分の位置を決める
だから
周りの評価に
満足したり
不満だったり
その時々で
変わって来る
自分が一番だと
行かないまでも
かなり上位なんだと
毎日技術を
磨いて来たのに
自分への評価が
上がる事も無く
一人前では無いから
自分への評価を
不当だと騒いでいると
周りは言うけれど
それでも
低く見られている
そう想えてしまう
自分評価に
これからの道を
見失ってしまう
2014/10/19 23:19
HP
▼彩 愛 美落 葉 樹
夏の終わりと共に 忘れ去られてしまう
缶ビールの空き缶のようにね
私の心も空っぽになって何処か知らない
路地に棄てられて 錆びて朽ちて行くのね
その様を誰もが 見て見ぬ振りをして
放置されたまま 時だけが過ぎて行く
中途半端な優しさを残して去って行く
未完成の恋愛積木細工を跡形も無く
誰か壊してくれると言うのなら
いっそ諦めも 付けられるのでしょう
冬を迎える前に 着替えを済まさないと
恋に病んだ 夏の心は
秋の未練を残して 木枯らしの冷たさに
風邪を拗らせて 春を探せなくなる
気付く事の怖さ知る事が大人への道と
次の段階に進むためなんだって
想いを断ち切る強さ求めて歩き出す
未確定の恋愛双六右往左往繰り返して
遥か彼方にある 上がり目指して
全てに気〆を 付けられるのでしょう
一枚も残さずに 自分から葉を落とすなんて
勇気や覚悟は 簡単には持てやしないもの
分厚いコートを羽織り 背中を丸めて
何もかもをみんな忘れて 今は眠りたいだけ
何時かあなた忘れ 新しい恋が
芽生えて花咲く 時が来るのでしょう
2014/10/16 0:14
HP
▼彩 愛 美燃える学校 古くからの
慣わしだからと
女に 教養など
必要無いと
学校が
燃やされる
新しい 時代を
受け入れようとしない
古くからの教えだけを
この国の掟だとして
排他的思考の中で
学校が
燃やされる
教育が進めば
戦いの無意味さが
明らかになり
今までの 生き方が
否定されてしまう
自分達だけの
主義主張を通すために
学校が
燃やされる
そして
人の居なくなった学校は
戦う事しか知らない
テロリスト達の
拠点になる
時代の化石の中でしか
生きて行けない者達
まるで発展性の無い
閉鎖的な
小さな世界の中で
2014/10/13 1:01
HP
▼彩 愛 美想いのダム
心のダムに あなたへの想いを
どれくらい 溜められるのだろう
降恋量や 放恋量 その他もろもろで
きちんと想いを 溜めていられるの
どんなにたくさんの 想いを集めても
24時間 想い続ける事は 出来ない
消費して行く想い 知らない内に
底が見えてしまう程に 枯渇する
一方通行の 想いだけでは
なかなか満杯には 出来なくて
心のダムを 幾ら大きくしても
それに見合う程の 恋だなんて
今のままじゃ 方向性も定まらなくて
想いを一点に 集められない
きちんと投げられる 的を探せなくて
それに対応する 弓矢だって探せはしない
どれだけの愛の 想い必要なのか
知りたい事なら たくさんあり過ぎて
何処を基点にして ダムを築けば
答えも出せないまま 夜が明ける
暗く深いダムの底に 沈めてしまえば
最初の想いなんて 何処にも探せなくなる
分岐して行く想い 全部纏めて
あなたにぶつけられるならこのダムも
本気の想い溜めて 愛して行ける
踏み出す一歩に 想い噛み締めて
2014/10/8 23:20
HP