彩 愛 美 詩歌集

過去ログ190 2014/10/6 0:11

▼彩 愛 美
頭の中の爆薬

普段はあまり
感じないこと
それでも突然
舞い戻る痛み

手足が痺れて
自由を奪われ
不安に襲われ

数秒だったり
一日だったり
時々で違えど
普通の生活は
難無く出来る

何時の日にか
頭の中にある
見えぬ番組が
破裂して体の
自由の全てを
奪われて行く
そう何処かで
痛感している

穏やかな日が
このまま続く
そんな想いを
許してなんか
くれもしない

爆発する時も
計り知れない
頭の中の爆薬
取り出すのも
出来ないまま


2014/10/6 0:11
HP

▼彩 愛 美
脱 衣


散り行く落ち葉を 眺める程の
間も無い位に 時は過ぎる
季節の階段を 駆け降りる
あまりの速さに 驚くけど

立ち停まり振り返れば 過去になる
全ては枯れ落ちる 想い出の数々

着古した夏衣を 秋衣に替えて
新しく歩む道を 模索している
今はまだ眠り 夢を見ながら
目覚める春を待って居るだけだけれど


引き波の速さを 見極める
事が出来たのなら 今は無い
悔やんでも時は 取り返せない
一度しか無いから 探す道

立ち停まり振り返る 余裕も無く
ただ成り行きのまま 風の向くままに

これと言う自分の道を 示せないから
仲間外れにされたくは無いから
人の後を当たり前のように
前に習えと 列に加わって居ただけ


今日こそ変われると 想うのならば
古くなった思想を 一つづつ脱ぎ棄てよう


今は誰よりも強く 生きたいよと願い
新しく歩む力 蓄えている
今は少し夢を 見させていて
春には一人で 歩き始めるから





2014/10/1 23:47
HP

▼彩 愛 美
交 換

新しい
ニュースが流れる
また幼い命が
一つ 消えて行く

無力で 無防備な
幼い命の火が
明確な理由も無いままに
奪われて行く

もしも この命を
交換が出来るのならば
取り換えても
上げたいなんて
想う事がある

もちろん
助けられる命が
一人だけだとしても
残り少ない 老いた命よりも
まだこれから先に
可能性を秘めて
若く 活気のある命の方が
重要ではないのかと
ふと 考えてしまう

この傷付いた体が
これから先 どれだけ
耐えられるかと 想えば
真新しい幼い命の一つでも
救えればなんて
やっぱり 想うもの
焼け石に水だとしてもね


2014/9/28 23:38
HP

▼彩 愛 美
理─KOTO-WARI─


心にリフレイン もう一度愛して
夜の時計が 12時を指す前に

割れた鏡の魔法が 解けてしまう前に
あなたから私に 愛の魔法を懸けてよ
どんな姿を 晒す事になったとしても
もう二度とあなたから 離れられないように
見えない鎖で 私を縛り付けてよ

この世界の 愛の理を教えてよ
もう逃げられる場所など無い事を教えてよ


瞳にリフレイン 笑顔を焼き付けて
想いのタトゥーを 心に掘り込んで

肌に弾ける冷や汗 冷めて行く体温
焦る程言葉の 罠に嵌まって行くから
息を整え 平静を装うけど
そんなに 長続き出来る訳居られない
もう限界だわ 私を解放してよ

あなたが言う 愛の理を伝えてよ
ここが戻る場所なんだと強く伝えてよ


部屋の空気を掻き廻す 換気扇が唸りを上げて
こんな風に想いも 循環して行くものなのね


心にリフレイン もう一度愛して
天使の鏃を ハートに突き刺して

瞳にリフレイン 笑顔を焼き付けて
あなた以外は 何も見えないように




2014/9/24 23:44
HP

▼彩 愛 美
月夜に想う

ずっと 側に居たのに
気付かない事
当たり前のようでも
当たり前では無い風景
そんな想いを あなたに

心の中で何時も
念じるような想い
綴り行く頁
透明に限り無く近い
見えないインクで
記して行く

何時か…
届けばいいなんて
それは
ほんと…
何時になるかは
解らない程
遥かな 時の先
あなたの胸の中へと
ほんの一瞬だけ

真夜中に射し込む
月光の誘いに
願い想う気持ち
やっと
素直になれたのに
この魔法だって
朝陽が昇るまでの
限られた 僅かな
今だけの力だけど
それでも
こんな想いを あなたに…


2014/9/21 23:31
HP

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