彩 愛 美 詩歌集

過去ログ202 2015/6/7 22:41

▼彩 愛 美
葬 儀(即興詩)

大切な人
大切な物
不意に喪う

一つの区切りに
周りの知り合い
みんな集めては
葬儀をしてみる

何もかも失くし
何も考えられず
これから先の事
生き方でさえも
瞑想して探る…

今まで直ぐ側に
当たり前に有る
大切だと気付く
事さえ忘れてた
全てが無くなる

もう二度と手に
触れる事出来ぬ
事実と向き合う
その日を迎えて
静かな悲しみが
波のように満ち
涙を誘って来る

明日からの道を
歩くための葬儀
一人では崩れて
しまいそうな心
誰かに側に居て
支えて欲しくて


2015/6/7 22:41
HP

▼彩 愛 美
レンカツ


ルイトモばかりで まるで実現しない
レンアイ話しは遠い 架空小説
論じるだけで まるで進展しない
中身の無い 想像だけの偽物

何時もと同じ 女子会に参加して
何時もと同じ 話題で飲み明かして

この時間を 楽しんでいるようでは
何も変われる はずも無いよね
抜け駆けは無しとか 釘を刺されては
何時まで経っても 恋なんて出来ないわ


アフターは脇目も 振らずにまっしぐら
ノミトモ同志で 連夜ハメを外した
色気など無いただの 酔っぱらいなら
声を掛けて 近寄る男も居ない

ゴウコンよりも 女子会を選ぶのは
ワズラワシイ気を 遣いたくないから

でもねそれは 逆に遠退くレンアイ
楽な生き方ばかり 追い掛け
想いやる気持ちを 持てなくなるなら
何処まで行っても 恋なんて出来ないわ


レンアイよりも ノミトモを選んでいる自分と
レンアイに走りたい もう一人の自分と
どちらが本当に 今の自分の気持ちなんだろう



レンカツするには もう若くはないと
半分レンアイ 諦めて
それでいて 諦め切れないレンカツ
どちら着かずでは 恋なんて出来ないわ




2015/5/29 22:36
HP

▼彩 愛 美
巣立つまで

今は未だ
何も出来はしないから
ずっと休まずに
手を掛けて
生きる手助けを
続けている

外敵から守り
食事を運び
大きく育つ日を
想いながら
ただ ただ
それだけの毎日

でも それは
何時までも続かない
何時の日にか
巣立つ日が来て
その日を境にして
突き放すように
巣から追い出す

このままでは
飛び立つ事も
食事をする事も
出来なくなってしまう
冷たいように見えても
その日が来れば
もう親でも子でも無く
一人立ちして
大空を飛び廻れるように
無理矢理にでも
独立させる
一人でも生きられるように


2015/5/24 23:32
HP

▼彩 愛 美
宣 告


彼女の妊娠を聴いた その瞬間に
女として 負けたと想った
これ以上に無い 完全勝利を
目の前に 突き出されてしまった

愕然と崩れ落ちて 動けなくなる
目の前は真っ黒に 頭の中は真っ白になって

今まで信じて 生きて来た世界が
急激に収縮して 壊れて行く
明日から何を信じて生きて
行けばいいと 言うのでしょうか


涙の限界を 越える程泣き続けて
一週間 会社も休んだ
一歩だって外に 出る気にもなれない
何処かに気持ちが 抜けてしまった

今まで幸せだと 想えた日々の
全てを否定されて 全てを削除されてしまう

行く先失くした 定期便のバス
彷徨いの旅を続けて 堂々巡り
その内に 身動き一つさえ
叶わなくなる日が やって来る


絶対防衛ラインを 張り巡らされては
もう完全撤退して 降伏するしか残っていない


この先どんな恋も 出来はしないわ
粉砕された心は もう繋げない
二度とは 再生出来ない想い
抱いてここに 散り行くしかない




2015/5/20 22:22
HP

▼彩 愛 美


うさぎの耳を立て
うその情報を
うのみにしたままで
うわさ話にする
うわべだけの
うかつな心
うつしことば並べて

うんの無さを
うれうようにして
うさ晴らし
うそでも何でも
うけ渡して
うなづいていれば
うきよの事は
うまく行くと
うよきょくせつの人生
うしろむきでも生きて来た

うせつが怖くて
うかいルートばかり
うらみちばかり走って
うれ残った安物だけで
うしなった願いを
うめ合わせて来た
うえを向くのに疲れ
うちに籠って
うすら笑いばかり
うかべて一人になった

うてん欠日
うるんで行く想いを
うらなえば最悪
うちひしがれて
うたたねすれば終わる一日


2015/5/18 0:06
HP

203201

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