彩 愛 美 SONG NOTE
過去ログ71
2008/3/29 0:15
▼彩 愛 美一人暮らし
春色の更紗のスカートで
何時もの散歩道を犬と歩く
まだ風は少し冷たいけれど
咲き出した菜の花 春の香り
一人暮らしを始めたこの街で
もう一年経とうとしている
去年見た桜の季節が今年も来て
一年の時の早さを知る
何時の間にか重ねて来た季節の重さに
ようやくこの頃気が付いた
飾り気のない部屋もどうにか
形になって来た今日この頃
まだ望みはたくさんあるけど
焦らずにゆっくりと揃えよう
不安以外に何もないあの頃が
今では懐かしく感じている
今年もまた桜の花が咲く頃が来て
一人暮らし始める人が来る
何だか笑えて来るよね一年前の
自分を見ている気になって
桜の花を見ながらふと振り返る
一人暮らし始めるための旅立ちの朝
何時の日にか忘れてしまう初めての日の
桜よ想いを伝えてね
＊SONG for 沢嶋 メロン
2008/3/29 0:15
▼彩 愛 美瞬間最大風速
この春一番の風が吹き抜ける
気象庁がここ数年来で記録的な
強風が吹いていると言う
この風が何もかも吹き飛ばすのね
いい事ばかりじゃなく 嫌な事だって
数え切れない程たくさんあって
いちいち覚えていたらキリがなくて
この突然の嵐の中に
全ての記憶 飛ばしてみたくなる
時々自分が誰かを忘れたい
そんな瞬間が訪れて来る時があって
仕事も 恋愛も 一休み
春風のいたずらで吹き飛ばしてね
案外どうでもいい事で悩んだり
くよくよ足踏みしていたりもする
後から想えばわかる事なのにね
想いは何時も嵐のように
心を乱して 通り過ぎるのね
前が何も見えない程に 強い風が吹き
嘘も真実もわからなくなって行く
このまま春の嵐の中で
何を失くし 何を得たのだろう
＊SONG for 涌井田 朱子
2008/3/25 0:07
▼彩 愛 美アルバム
もうここには来ないつもりだったのに
何時の間にか足が向かっていた
一緒に過ごした3年の終わりに
もうすぐ桜が咲く頃ね
この街が一望できる二階の席が好きで
混み合う時にはそこの席が空くまで
ずっと待たされ続けたよね
あれからもう逢えなくなった君を
想いアルバムのページをめくる度
あの頃と変わらぬ君の笑顔が見えていた
ふと物想いに更ける一人の時
頬杖付く机にどれくらい
何時の間にか空が明るくなる朝に
暁 眩しく 桜色
この街に縛られるように今もここに居るの
みんなが卒業と同時に離れて
時々しか逢えなくなる
淋しさに負けないように強がる
それでも時々泣きたくなる時は
アルバムのページに君の笑顔探していた
まだ振り返る程 歩いてもいない道
それでも後ろばかり気にして歩けない
そして最後のページの続きにと
君との新しい想い出作ろうと
それはもう叶わぬ事だと知っていたけれど
背表紙の裏に書いたメッセージ
二人だけの秘密 今もここに残っている
＊SONG for 沢嶋 メロン
2008/3/22 0:14
▼彩 愛 美春色の空の下で
県道沿いの細い道
この丘を登れば駅に出る
電車が出入りする度に
たくさんのドラマ生まれて来た
季節が変われば みんな旅立つ
行く人 来る人 見送り 出迎えて
春色の空の下は何処も桜色をしていて
柔らかな時を伝えているよ
誰もが見られる春じゃないけど
その想いはきっと届いているよ
最後の雪が溶け残る
日陰の路肩には遅い春
菜の花が風に揺れ
もう春が来た事教えてた
地図を持たない 春が迷うのか
なかなか 暖かくならない
春色の空の下で今年も桜が咲いている
何度目の春を迎えただろう
季節はこんなにも移り行くけど
僕はここからまだ動けずにいる
雪さえ溶ければ誰にも優しい春が
すぐにでも来てくれると信じていた頃…
春色の空の下で桜色の夢を見ていた
蕾のベッドで目を覚まして
新しく逢える春の旅人に
『おはよう』のあいさつ交わせるように
＊SONG for AURORA
2008/3/18 0:00
▼彩 愛 美桜日和
春陽の夢は 散り散りに
行く人来る人 それぞれに
皆の胸に夢の蕾を
膨らませて 今ぞ花咲け
希望を抱いて 新しい旅立ちの日
不安がない訳ではないけれど
春の陽は暖かく降り注ぎ
花咲く季節を 包んでいた
今日を想い 明日を想い
咲く桜の 美しさ
移ろい難い 春の日は
別れの代わりに 花咲かせ
風に消える冬の日忘れ
出逢うために 人と別れて
振り返らずに 歩き出せ進む道を
命を燃やすように 花咲かせ
短いと感じるより早く
花咲く季節は 過ぎて行く
それを知って それを知って
咲く桜の 悲しさよ
出逢える喜びは また別れる悲しみ
ずっと繰り返されて 終わらない物語
それを知って それを知って尚
散る桜も また悲し
＊SONG for Saku-Ra
2008/3/15 0:10