月いろの手紙 SONG NOTE
過去ログ91
2009/3/28 0:02
▼彩 愛 美チューリップ
一つの季節を 追い越して来た
誰よりも待ち望んだ春の日
雪に冷たく固まった地面から
強く突き出した まだ小さな芽よ
凍て付く寒さに身を縮めて
ずっと耐えながら 夢を育てて来た
本当の寒さを知っているからこそ
誰よりも早く 春に気が付いたのね
暗い土の中で 描いて来た花
きれいに咲かせて下さい
誰かのために 生きられるのなら
これより嬉しい事はないよね
然り気無く出せる 優しさがいいね
見付けた些細な春の陽射し
待ちわびた春を早く感じている
動けない寒さを 乗り越えたからこそ
一番初めに 春を見付けたんだね
何時も夢の中で 描いて来た花
たくさん咲かせて下さい
春が来た事 伝えに来たの
だから早く 私の事を想い出してね
想う程土の中は寒くないから
冬を越すのには 意外に過ごし易い
胸の中で想い 描いて来た花
見事に咲かせて下さい
＊SONG for 沢嶋 メロン
2009/3/28 0:02
▼彩 愛 美春風の囁き
ふわりと 揺らぐ風の
囁きに目を覚ませば
まだ浅いけど 確かな春の
香りを運ぶ 朝の陽射し
夢がまだ 瞼の中で
帰りそびれている間に
大事な事 大事な人 大事な夢
冬の間に暖めて来た想いの全てで
ほら春が来たよと 伝えられる
優しい風になりたい
川原に 咲き始めた
花便り ここに飛ばす
香りだけでわかる春の風
息も出来ない程 溢れて
菜の花が並ぶ岸部で
今年の蝶が舞えば
最初の朝 最初の風 最初の春
何時の間に部屋まで届く朝の早さに
ねぇ春が来たよと 教えられた
優しい風に出逢えた
もうかくれんぼは 終わりにしよう
誰が鬼でもいいじゃない
だって春は一人の物じゃないから
目覚めた春 感じた春 蠢く春
冬の旅人達も戻る朝が来た事を
今春が来たよと 答えられる
優しい風を届けて
＊SONG for Saku-Ra
2009/3/24 0:00
▼彩 愛 美針 雨
レインコートの裾を揺らして
春の雨が冷たく突き刺さる
どちらからともなく切り出した
別れの後味の悪さ 奥歯に残して
冬と春の狭間で微睡む愛の
切れ掛けた綱を渡る 薄闇の先
ちゃんと渡り切る勇気も持てない
強い不安だらけの愛に立ち止まれば
針のような細い雨が 足元を掬う
傘を刺す程の雨じゃない
それでも濡れるのは好きじゃない
嫌な事からは何時も逃げて
目を逸らしたままで気付かない振りしてた
春を待ち切れなくて顔を出したら
冬が最期の力で 襲って来るのね
心の中にまで 針の雨が降る
弱い気持ちで恋に落ちた報いなのね
狙い撃ちで細い雨が 止めを刺すのよ
銀の雨が錆びた心の穴へと
無数に飛び込んで来る
これでもかと 私をイジメる
これ以上はもう立っていられない
言葉の無い春雨 恋に針突き刺す
棘のような細い雨で 奪って行くのね
＊SONG for 涌井田 朱子
2009/3/20 23:11
▼彩 愛 美桜 月
君と瞳が合ったのは とある冬の日
暖かい春の日になったらこの場所で
また逢いましょうねと 君が微笑んだ
時は経ち 並木道の桜にも
春色の蕾が見え始めた
君と約束を交わした 桜月が来た
風のようにふわりと突然
現れる君に逢いに行こう
割と暖かだった 今年の冬
それでも春の陽射しには適わないけれどね
だからこそこんな日を 選んだんだろう
花が咲く 一歩手前の桜でも
春色の香りを伝えている
君を待ち続けて今 桜月が来た
歌のように 何時もすぐ側に
現れる君に逢いに行こう
唇に桜を纏い 軽い足取り
まるで君が春を連れて来たみたいだね
君の約束が花咲く 桜月になる
蝶のように春を喜んで
現れる君に逢いに行くよ
＊SONG for AURORA
2009/3/16 23:33
▼彩 愛 美夜明けが来る前に
夜明けが来る前に
あなたに話しておかなければと
この胸に想いを積もらせて来たの
熱に魘されているみたいに
何も話せなくなる 二人きりの夜
誤魔化すみたいに 溶ける会話宙に舞う
"I Love You"の言葉一つ言えないなんてね
小さな子供のように ただモジモジして
ギリギリの夜に 溺れて行く
淋しさに震えている
熱帯魚のように動けなくなる
酸素求めて口をパクパクさせて
想い伝えられないままじゃ
終われない夜だって 覚悟決めたのに
何時も通りの夜を なぞるだけなんて
Could you stay with me淋しい夜には
誰より側に居たいと 想い絡ませる
抱き締めた腕に シンクロして
想い伝えるimposibilityを
覆さなければ 明日は来ない…
夜明けが来る前に
想いの全てを打ち明けようと
この胸に勇気を与えて下さい
夜明けが来るまでに…
＊SONG for 川島 麗美
2009/3/14 0:18