まとめ

過去ログ666 2016/11/6 20:41

★日曜日情報
今年のエリザベス女王杯は昨年の覇者マリアライトが出走となります。
前走のオールカマーでは苦手な瞬発力戦となってしまい5着。
道中はハミを取らず、最後までダラダラとした走りとなっていました。
これは宝塚記念から予兆がありましたが、前走では前半からハミを取らずに走っていました。
陣営は刺激を与えために今回はメンコを外して挑むとコメントをしています。

★ウイナーズネット
京都11レース

秋華賞

究極の伏兵馬
カイザーバル

5走前のこぶし賞は7着でしたが、雨で渋った重馬場の上に展開も追い込み決着となり、トビが綺麗なこの馬にとっては参考外の1戦と言えます。
チューリップ賞時には坂路では4F51.5秒-1F11.9秒の自己ベストを記録しており、当時は時計の出やすい馬場状態でしたが、それまでの自己ベストであった4F52.6秒を記録した時とほぼ同程度の馬場差という事を考えると、当時のタイムは評価に値します。
この馬がまともに力を発揮できたのは新馬戦だけで、2戦目は東京遠征で外枠からまえに壁を作れずに折り合いを欠いてしまい7着。
3戦目も外枠で前に壁を作る事ができず、テンに行きたがる素振りを見せていま
2着。
チューリップ賞の阪神マイルはデビュー戦で圧勝した舞台で、一変の可能性が大きい1頭として注目していましたが、結果は6着。
直線で狭くなってしまい、進路が出来てからはシンハライトと同等の脚を使っていただけにもったいない1戦となりました。
その後は限定戦の君子蘭賞で勝ち上がりましたが、フットワークが綺麗でストライドが大きいこの馬にとって小回りの北海道は合わずに、休み明けで力んでいた分もあり、札幌では6着に敗れました。
そして前走のローズSは苦手な重馬場での競馬となってしまい、権利取りが危うい1戦でしたが、クロコスミアの直後で行きたがるのをなだめながら追走し、直線では外に進路をとってジワジワと追い上げての3着となりました。
道悪+1000m通過が59.9のミドルペースで折り合いに苦労しながらもクロコスミアにはコンマ1秒差まで詰め寄っており、58秒台が当たり前の秋華賞で良馬場ならこの馬の力が最大限に発揮されます。

★日曜日の見解
▼日曜日の見解
昨年的中時の会員様情報内容
菊花賞 過去5年の平均ラップ
130-120-119-122-118-120-128-127-125-124-127-120-118-117-120=3.03.5
(369-360-380-371-355)

14年:130-120-120-120-119-117-124-125-123-124-122-117-117-116-116=:3.01.0
(370-356-372-363-349)

13年:130-125-117-123-117-121-130-127-126-126-128-121-120-118-123=3.05.2
(372-361-383-375-361)

12年:130-119-122-122-116-116-126-125-123-122-125-122-119-118-124=3.02.9
(371-354-374-369-361)

11年:127-122-120-120-117-123-127-126-124-121-129-121-115-116-120=3.02.8
(369-360-377-371-351)

菊花賞と万葉Sのために、1年に2回使用されるコース。向正面の上り坂途中からスタートし、外回りを1周半。3.9mの丘を2回越え、6つのコーナーを回る。

万葉Sはスローペースになることが殆どだが、菊花賞は平均的に速いラップになることが多く、かなりのスタミナを要求される。そのため、2000m前後で実績を残してきた馬が、この条件替わりで凡走してしまうこともしばしば。JRAのGTの中で最も荒れると言っても過言ではない。2000m前後の瞬発力勝負で切れ負けした先行馬や、追い込んで届かないような馬が穴になる。

コーナーが6回あるため、道中はなるべく内々を回ってコースロスを抑えたいところ。スタートしてすぐにコーナーを迎えることからも、内枠有利の傾向にある。

菊花賞を3ハロン(600m)ずつ5分割したラップ構成が下記の式になる。
3000m=600m×5

こうするとわかると思うが、最後の3ハロンが最も速いブロックとなる。(後掲ラップ)
ただ、注意をしたいのは3ハロン、つまりラスト600mだけ速いのではなく、加速ポイントがラスト4ハロン目にある点。

ラスト4ハロンをほぼ11秒後半〜12秒フラットで推移する後掲持続戦になるのが、菊花賞のポイントで、菊花賞は急加速ラップが出現しないので、新潟コースで問われる資質とは異なる資質が問われるレースと考えられる。

菊花賞の連対馬
過去10年の勝馬10頭中9頭、連対馬20頭中16頭が神戸新聞杯からのローテ。

神戸新聞杯
連対馬20頭中16頭は日本ダービーからのローテで、春の実績重視。宝塚記念&ラジオNIKKEI賞からのローテは不振。

つまり、
日本ダービー→神戸新聞杯→菊花賞
の3レースには強い相関関係があるが、必ずしも着順がリンクしているわけではなく、レースの性質によって検討する必要がある。
ただし、基本的には王道路線を歩む能力をもっていることは明らかであり、ワンアンドオンリーの敗戦やゴールドシップの巻き返しをどう解釈するかが攻略のカギとなる。

日本ダービー過去5年平均
126-108-121-123-125-123-127-128-122-116-114-118=2.25.1
(355-371-377-348)

神戸新聞杯過去5年平均
128-112-126-126-124-127-127-123-119-114-110-122=2.25.8
(366-377-369-346)

日本ダービーは急加速ラップが出現するのがポイントで、ギアチェンジをすぐに出来るタイプが強い。

対して、菊花賞は坂の下りからじわじわ加速してエンジンをふかし、そのままスピードに乗ったままコーナリングをして加速を続けるタイプが強い。

日本ダービーと菊花賞をともに勝てる馬は3冠クラスの馬のみで、基本的には、日本ダービーからの巻き返しを狙いのがセオリー。
菊花賞は日本ダービーよりは、ラップ的にはむしろ急加速ラップが出現しない皐月賞で要求される資質と似ていると言える。

皐月賞過去5年平均
122-110-120-119-122-121-121-120-122-120=1.59.6
(352-241-242-362)

キャラクター的には、
皐月賞好走→日本ダービーで凡走→菊花賞で巻き返ししたゴールドシップを想起すると要求される資質がイメージしやすい。
ゴールドシップは、高速馬場で苦戦し、底力が要求される持久力戦で圧勝するタイプ。

ラスト4ハロンを持続出来る集中力と底力が菊花賞で求められるという事を
念頭に、ゴールドシップを想起しながら、一瞬のキレよりもナタをイメージして
能力のある馬をピックアップする。

改めて、15年神戸新聞杯を検証する。
12.6 - 11.1 - 12.8 - 12.9 - 13.0 - 13.1 - 12.7 - 12.4 - 12.0 - 11.0 - 11.4 - 11.7= 2:26.7
道中に13秒台の緩いラップが入り、ラスト3ハロンで12.0-11.0の急加速ラップが出現している。

コーナーに差し掛かる箇所での急加速なので、コーナーの巧拙が明暗を分けた。
外に振られた馬や急ブレーキをかけられた馬にチャンスは訪れず、
馬の力がそのまま反映された結果とは言えない。

◎リアルスティール
上記の内容から、ラップ上ではまず勝ち負けになるという評価しか出来ない1頭となります。