まとめ

過去ログ674 2016/12/13 10:35

★日曜日 ブック+何が悪い
朝日杯FS

レッドアンシェル
新馬戦は札幌1500m戦で、返し馬の時点では神経質な面を見せていましたが、レースでは先頭に立ってからも集中して走れており、4角で先頭に立つと直線は軽く抜け出して後続をぐんぐん突き放して2着馬には4馬身差、3着馬には10馬身差をつける圧勝となりました。
新馬戦は大雨で一気に馬場が悪くなったため、時計は平凡でしたが、2戦目は京都の良馬場でも瞬発力を見せつけての勝利となりました。
レースでは発馬後に少しジャンプしていましたが、問題なく内ラチ沿いで進めて直線では馬群がバラたので難なく捌いて悠々と抜け出せました。
スローの瞬発力勝負で高いパフォーマンスを見せていますが、今回は流れるレースでも後半の脚が削がれないかどうかがポイントとなります。

ミスエルテ
人気を集める1頭ですが、前走のファンタジーSに不満があり、1秒のスローで2F戦の競馬となっているのでこの馬の切れ味を活かす競馬としては良い展開だったと言えます。
スタートは横を向いた時にスタートを切られてしまい出負けして最後方からの競馬となり、そこから無理をせずじわっとリカバーしながら後方集団では進めていく形となりました。
4角で手が動いても、まだそういう経験が無かったためにイマイチ反応しきれず、直線序盤の最速地点でそれでもスッと伸びてきてL1ではきっちりと前を捕えての勝利となりました。
このレースでは最後まで追われていた中での末脚比べという観点で見た時に、ディアドラとは瞬間的にも持続力という観点で見てもそこまで決定的な差を見せることはできていませんでした。
ディアドラはミスエルテの外から勝負に行く形になっており、最速地点でスッと伸びていましたが決定的といえるほどの差は見せられませんでした。
L1も詰められていないので内容的には問題ありませんが、新馬戦の時に見せた圧巻の切れ味といえるほどのモノは示すことができませんでした。
1000万下の1800m戦でも48.5-47.8と3秒近い超スローと言えども12.3 - 11.9 - 11.7 - 11.0 - 11.2というラップ推移で上位勢は最速33.1の上がりを使ってこれているように速い上りを出すだけならそう苦労はしない馬場で、完全に後半特化の競馬をしていること、2F戦なので上がり33.6と遅いのはある程度仕方ありませんが、同じように後方から伸びてきた他と比べた時いそれほど大きな武器を見せられていませんでした。
この点が不満な内容となりますが、前走は中間で食いが落ちたために体が減っており、中間はテンションもかなり高かった中でのパフォーマンスでした。
今回も中間は引っ掛かる面を見せており、レースを使う毎に気性面での不安が大きくなっています。
距離はマイルはギリギリな印象です。

モンドキャノン
新馬、2戦目は1200mに使われていましたが、前走は初めての1400m戦でペースもかなり緩く1.5秒でかなりのスローからの3F勝負。
やや出負けから入って無理せず後方から進めて道中も掛かり気味になっていましたが、それでも馬具を工夫したおかげで持っていかれるようなところもなく中団には取り付きながら3角に入っていく形となりました。
直線序盤で楽な手ごたえで反応し、ギアチェンジをクリアして、L2の最速地点でもジリジリと伸びて1馬身差まで詰めると、L1で粘っていた末脚の絶対量はレーヌと比較しても一枚上で、ここまで緩い流れでとなると位置取りの差は後半要素に影響しにくく、その中で後方からしっかりと出し切ってL1で抜け出す競馬もできていました。
加速段階のL3から最速のL2にかけてでもいい脚を使えており、唯一の上がり33秒台(33.7)というところからも一枚上の能力を示しました。
同日の2歳未勝利が1400m戦で1:23.1と遅い時計、35.8-35.0と入りはほぼ同じで後半は圧倒しており、ラップ的には12.3 - 11.4 - 11.6 - 12.0と比較しても2段階上の内容です。
例年の京王杯2歳Sと今年の馬場で比較しても最速を11.2、L1で11秒台にまとめてきたのは優秀で、レーヌミノルは阪神JFでもいつもよりは後ろの好位で結果を出してきていました。
今回は更に1ハロン延長がカギとなります。

★日曜日 jrdb
朝日杯FS

ミスエルテ
新馬戦の阪神コースは4角以降が下り坂で、L1で上りなので基本的には加速はしやすいコースでした。
そのため馬なりで軽めの競馬と言え、新馬戦のパフォーマンスを過剰に評価するの危険なように思えまましたが、前走の京都1400mでは35秒台に入ってきた中で、新馬戦の超スローという展開からでもクリアすることができました。
ディープ産駒なら流れてもやれる馬が多い印象ですが、前半ゆったり入りたい馬が多いサドラー系のフランケルだけに、その点が注目ポイントでしたが最後はノーステッキでの楽勝となりました。
ファンタジーSよりも少し距離のある今回の舞台の方が信頼度は高く、強敵の回避によってチャンスがかなり大きくなった1頭と言えます。

モンドキャンノ
単純にまともにコントロールできさえすれば新馬の内容なら1400mは歓迎のタイプですが、前走の京王杯2歳Sは前半掛かりながらも馬の後ろに入れてからは落ち着いて息が入っていました。
直線では馬場の外目に出してから鋭く伸びての勝利となりましたが、今回のカギは折り合いとなります。
現時点では1ハロン延長で更に折り合い面に苦労する可能性が高く、外目に枠に入ってしまうと大きな割引が必要な1頭と言えます。

トラスト
現時点で10秒台のラップを問われたときにどこまでやれるかは未知数で、スクリーンヒーロー産駒の一級馬は基本的にはスローで後半のトップスピードを活かすタイプが多い印象があります。
ゲートセンスが良くて主導権取りやすいという点はプラス材料ですが、この馬は前走やクローバー賞でも見せているように番手からでは力んでしまい折り合い面に不安が生じます。
この馬の好走条件はハナを切る事で、ハナを切れなければ勝負の舞台には上がれません。

タガノアシュラ
母レイサッシュは1800mで500万下を2勝しており、好走条件まで広げれば2600m戦でも3着の実績がある事から、少なくとも1800よりも長い距離でも問題なさそうです。
父はマンハッタンカフェで、あまりナスルーラ系との配合で良いイメージがあるわけでもないのでこの辺がどう出るか。
ただ、父母の適性的に見れば札幌1800mの舞台そのものは良さそうで、いずれにせよ新馬戦はある程度のペースにコントロール、そこからしっかりと楽にペースを引き上げてポテンシャルで押し切る競馬ができていました。
スピードもコントロールできており、単調な逃げ馬ではないので「何が何でもハナ」のトラストの番手で進めても心配はなさそうなタイプと言えます。
ペースが上がりそうなら無理せずにという競馬も良さそうで、後半要素で高いレベルのものを見せてきているだけに、ここも馬券的に面白い1頭と言えます。

★今週
ブルベアラグーン
2走前は自身の時計を詰めて2着となりましたが、耳を立てて集中力を欠いていたため、いつでも動いていける形が理想です。
前走はゲートから出してポジションを取る理想的な競馬となりましたが、終始手応えよく回ってくるも、人気の逃げ馬の後ろから上がったっていったところで前の馬が早くバテてしまい早めに先頭に立つ形となってしまいました。
先頭に立ってからはソラを使ってフワついてしまい、ラスト1ハロン手前で勝ち馬に交わされての2着となりました。
後続には9馬身の差をつけており、同様のレースが出来れば次は確勝級の1頭と言えます。