まとめ

過去ログ691 2017/7/3 11:06

★注目馬
土曜日 中京
イェーガーオレンジ(3歳未)
前走は3着馬に迫られましたが、前に厳しい流れでのもの。
2走前はスタートのタイミングが合わずに出遅れてしまい、リカバリーして好位グループの後ろにつけるも向正面で力んで外を回るロスも響いての3着(この時の2着馬は次走で未勝利を勝ち上がっています)。
3走前は好スタートから無理せずに抑えて内の馬を先にやって好位からの競馬。
勝ち馬の直後でなだめながら追走し、4角でも手応え十分でしたが直線は内にモタれる面を見せ、ラスト1ハロンで手前を替えてからグイッと伸びての2着となりました。
なかなか勝ち切れない競馬が続いていますが、レースがうまく、左回りに替わる今回はもモタれる面も解消される可能性が高く、今回は勝ち上がれる可能性が高い1頭です。

土曜日 中京
ブルークランズ(古500万)
前走は初の関東遠征となり、テンションも我慢が利いて好気配でした。
レースは前半に行きたがる面を見せ、逃げ馬の後ろに入れると折り合いがついて直線に向いても手応えが残っていましたが、進路が無く外に立て直すロスがありました。
2走前の中京未勝利では抜け出してからフワフワして余裕があり、中京コースとなる今回は再度まとめての差し切りが期待できます。
ゴール前の脚は目立っていただけに、ロスがなければ勝っていた内容で、スムーズなら勝ち負け濃厚の1頭です。

★宝塚記念
シュヴァルグラン
天皇賞(春)ではサトノダイヤモンドを下しての2着となり、現役最強馬の一角であるサトノダイヤモンドを倒したという事で人気しそうな1頭。
ただ、天皇賞は内の絶好枠からスタートを抜群に決めて、福永騎手が完璧に競馬をした上で、外枠を引いてロスがあったサトノダイヤモンドにギリギリ先着した内容。
この馬は折り合いが完璧につくという点で長距離向きと見ていましたが、オリオンSの内容やアルゼンチン共和国杯の内容を見ても2200m〜2500mぐらいでも走れます。
ただ、有馬記念でもポテンシャル勝負ながら最後の直線でスッと加速できずに追い負けしており、天皇賞でも追ってからスッとは反応せずにバテなさで2着を確保した感じでした。
トップレベルに入ると明らかにトップスピードの絶対値に課題が残っており、タフな阪神の道悪濃厚な馬場と言ってもスッと加速できない点はマイナス材料となります。
圏内には入れそうですが、キタサンブラックを負かせるとは思えません。

ミッキークイーン
ディープインパクト産駒の牝馬ながらキレ味を活かすタイプではなく長く良い脚を使えるタイプ。
前走は短いマイルに加えてスローペース戦で参考外の1戦です。
阪神牝馬ステークスは道悪馬場のおかげでマイルでも加速力が問われなかったのが要因で、その時の2、3着馬がヴィクトリアマイルで好走していることを見ても倒した馬のレベルは高いのは間違いありません。
能力的にはここで通用しそうな馬で、距離延長で得意な阪神コースといかにも走りそうな条件。
ただ、今回はキタサンブラックを筆頭に上位馬はかなり強敵で、相対的に位置取りが後ろになりそうなのもマイナス材料となります。

ミッキーロケット
この馬はサンデーサイレンスを持たないキングカメハメハ産駒らしく、渋太く伸びてくるタイプ。
宝塚記念のようなポテンシャル勝負への適性を持ち合わせている1頭と言えます。
上がりのかかる舞台で位置を取れて追い比べになれば相当強い馬で、サトノダイヤモンドやシャケトラと勝ち負けを演じているとなればここでも能力的には見劣りません。
今回はゲート練習を積んでおり、ここ2戦よりは良い位置が取れそうなのもプラス材料です。
1コーナーまでの距離が長いのは日経新春杯と同じで、位置さえ取れれば十分にやれていい1頭と言えます。

レインボーライン
前走の天皇賞(春)は大外枠を引いてスタートがイマイチだった時点でデムーロ騎手が勝負を諦めた内容でした。
直線でもまともに追っておらず、完全に度外視できる内容。
日経賞ではスタートで後手を踏んで押し上げたところで折り合いを欠いてしまい、直線ではインを突くも詰まってしまい4着。
スムーズなら馬券内は堅かった内容だけにシャケトラとは能力差はありません。
もともと能力的には菊花賞で強い内容で2着にきており、本質的には中距離馬となるため、2200mという距離はベストと言えます。
ステイゴールド産駒は宝塚記念で無類の強さを誇っており、この馬もいかにもここで走りそうなイメージがあります。
宝塚記念では前残りの年でもステイゴールド産駒は突っ込んできているため、この馬は軽視禁物の1頭と言えます。

★宝塚記念
キタサンブラック
完璧なスタートでスッと先手を奪える上に、逃げても控えても競馬ができる自在型で、サラブレッドの理想形のような馬。
また、単なる先行馬ではなく、ポジションを落としたとしても大阪杯のように末脚が繰り出せる馬で、折り合い面に不安は無く、追ってからの加速のスムーズさも現役屈指。
ほとんどのレースで4コーナーで一気に加速したところでセーフティリードを作って、あとは規格外の体力と勝負根性で絶対に直線で抜かせないという完全型。
立ち回りの上手い馬だけに大阪杯や天皇賞(春)と比べれば、タフ馬場での究極のポテンシャル勝負になりやすい宝塚記念は適性面で若干見劣るイメージがありますが、近走ではポテンシャル勝負になって負けたのは有馬記念のサトノダイヤモンドだけという事を考えても、サトノダイヤモンドに近いレベルの馬が不在のここは崩れる可能性は低い1頭と言えます。

ゴールドアクター
昨秋から徐々にパフォーマンスが低下しており、この馬の全盛期はアルゼンチン共和国杯、有馬記念、日経賞辺り。
日経賞ではポテンシャル勝負を好位追走から明らかに伸び負けていましたが、天皇賞(春)では出遅れから高速馬場で最後に伸びていた事から、恵まれれば好走可能の1頭。
同じグラスワンダー系統のアーネストリーがレコード勝ちした宝塚記念だけに、宝塚記念への適性が高い印象がありますが、今回はキタサンブラックの作る淀みないペースを追いかける流れが濃厚で、アーネストリーのような早め先頭押し切りのようなレースは望めません。
今回はどの馬もキタサンブラックに簡単には逃げ切らせないという乗り方をしてくる意識が強く、馬群はある程度密集するはずです。
この馬のセールスポイントである立ち回りの上手さというのが活きない流れになりそうな今回は、直線の差し比べで分が悪い印象です。

サトノクラウン
時計のかかるレースでしか好走できなくなってきている馬。
前走の大阪杯は最後の直線でいったん伸びかけるもスピードの絶対値で伸び負け。
力負けというよりは適性負けで、天皇賞(秋)で2回とも惨敗しているようにスピードが欠けるタイプで良馬場での追い比べになると脆くなります。
道悪の京都記念を2連覇、香港ヴァーズ勝利、弥生賞勝利などは同馬の道悪適性が存分に活きた結果と言えます。
昨年の宝塚記念では大外枠で位置が取れずと最悪な内容ながら6着まで追い上げる見所ある内容。
今週末は待望の雨予報となり、タフ馬場になればこの馬には絶好のチャンスとなり、鞍上のデムーロ騎手も道悪が大得意ということで、条件的にいかにも走りそうな1頭と言えます。