1 鈴木♂

春彼岸@2012

例年ならタイヤを交換するキーキーという音があちこちから聞こえてくる
春のお彼岸なのですが、今年は降雪の所為でお墓参りさえ躊躇われるような
お彼岸となりました。
携帯で週間天気予報を見てみると来週の月曜日まで雪ダルママークが付いて
おりましたからタイヤの交換はまだまだ先の事になりそうですね。
(PC)
2 鈴木♂
以前このサイトで漫画ローレンスのお話を書いたというか「なめくじ長屋奇考録」
という面白いエロ劇画評論ブログを御紹介致しましたが、その中で鈴木♂の
興味を引いたのはスマートフォンの操作音が何故かピポパという井河隆志氏の
マンガというかその絵柄でした。

徹底的に手抜きされながらもちょっとポップなアメコミ調にカリカチュアライズ
された人物像はこのマンガの作者が意外と本当は絵の上手い人なんだろうな
という事を鈴木♂に予感させたからです。

調べてみるとこの井河隆志というペンネームはエロ劇画を描くときのペンネーム
であって、ホラー漫画や携帯マンガを描くときには挫磨屋ミロ(ざまやみろ)
というペンネームを使っているマンガ家さんだという事が分かりました。

  挫磨屋(坐磨屋)ミロ名義の漫画ダウンロードサイト

   http://starcollector.jp/manga/zamaya/zamaya.htm (PC)
   
   http://starcollector.jp/seizin/zamaya/zamaya.htm (PC)

このポップな絵柄や意外としっかりとしたデッサンを見ても分かる通り井河氏は
元々、多摩美大で現代美術をやっていた人なんだそうです。
(PC)
3 鈴木♂
そんな氏が2009年12月に「濡れぐわい 抱きぐわい」という単行本を出しました。
これは例の評論ブログ「なめくじ長屋・・・」に於けるその評論記事です。

http://namekujinagaya.blog31.fc2.com/blog-entry-1305.html

http://namekujinagaya.blog31.fc2.com/blog-entry-1306.html

ポップなアメコミ調というか大まかな意味での商業主義的な絵柄で、非常に
分かりやすい絵だというのは昔からのエロ劇画と大きく違うところなのですが
しかしそれでいて背景とか人物の服装がガロ調というか昭和レトロが入っていて
なかなか面白い絵じゃないかと思います。
ブログに寄せられた井河氏御本人からのコメントが面白いですね (ー_ー;) 。

原作を付けたほうがいいんじゃないかというくらい適当なやっつけストーリーの
井河氏のエロ劇画なのですが、その割には「少女ジュリエッタ・マシーン」とか
他のマンガの原作もやっているのだそうです。
井河氏は衰退しつつあるエロ劇画誌だけに拘らずホラー漫画や携帯マンガ、
他のマンガ原作などと色んな仕事も同時にやっていくという今風のスタイルの
エロ劇画家さんなのかもしれませんね。
(PC)
4 鈴木♂
典型的昭和ホームドラマとして有名なサザエさんが実はアメコミの「ブロンディ」
の影響を強く受けているという事を知っている人はあまりおりません。
そして長谷川町子氏はアメリカの新聞連載マンガ「いじわるじいさん」を翻案して
「いじわるばあさん」を描きました。
日本のアニメが欧米で受け入れられているというのはこういった1940年代からの
下地があったからなのではないかと鈴木♂はちょっとだけ思います。

いつの間にか入試シーズンも過ぎて卒業式のシーズンとなりました。
入学式の事はよく覚えていないのに卒業式の事はよく覚えているというのも
今はもうおっさんになった鈴木♂にとって不思議な事だと思います。
(PC)