1 鈴木♂

希望の国

新潟もすっかりと秋めいてきて朝晩は車のヒーターを入れたほうが心地良いと
思われる昨今の新潟県内なのですが、このサイトを御覧の皆様方もそんな季節を
如何お過ごしの事でしょうか?。

最近は鈴木♂の職場でも咳やクシャミが連発していてその所為なのかちょっとだけ
先週から風邪気味の鈴木♂です (ー_ー;) 。
そんな鈴木♂の先週一番の関心事だったお話はこんなお話です。
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2 鈴木♂
昨日公開された園子温(その・しおん)監督の映画に「希望の国」という
日本・イギリス・ドイツ・台湾の合作映画があります。

     園子温監督最新作『希望の国』オフィシャルサイト

       http://www.kibounokuni.jp/ (PC)

これは大震災と原発事故に見舞われた村に住む酪農を営む一家の物語なのですが
予告編を見てみると爆発する原発、家の中を空間線量計を持って調べる女性、
無人となった街をさまようペットや家畜たちと昨年の春に福島県浜通り地方で
起こった事がほぼそのままドラマ化されています。

     『希望の国』予告編

      http://www.youtube.com/watch?v=O8XI_yeiiKM

よくも色んなところから妨害されずにこんな映画が作れたなあと鈴木♂はちょっと
感心したのですが、公式HPのストーリーをよく読んでみるとこの映画は今から
数年後に長島県という架空の地方で起こったという設定のお話、つまり東日本大震災
の映画ではなくあくまでもシュミレーションドラマというかSF映画なんだと。
これではいくら妨害しようとしても架空のSF映画を作っているんだから妨害の
しようが無いという園監督とスタッフの頭の良さというか機転ですね。
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3 鈴木♂
ちなみにロケの大半は埼玉で行われ、津波に襲われた海岸部のシーンは気仙沼市で
ロケされたそうなのですが、この映画は公開前に園監督の取材先である南相馬市の
民家と気仙沼市の三陸映画祭で先行上映されました。

しかし東日本大震災の実際の被災者の前でリアルな再現ドラマを上映する訳ですから
園監督は観客の反応が怖くて途中で席を外したそうです。
そして上映が終ってから園監督が再び会場に戻ってみると観客は監督を非難する
どころか涙ながらに感謝したと。

  園子温監督のロングインタビュー前編。
  現在の日本が直面する原発事故をテーマに選んだ『希望の国』、
  過酷な現実を描いた最新作のアウトラインを紐解く。

   http://www.qetic.jp/interview/kibounokuni-2/87960/ (PC)

新潟では11月24日(土)から公開予定なのですが果たして福島県では正式に
上映されるのかどうかは不明です。
おそらくは地上波の民放TVでも放送される事はたぶん無いと思うのですが
実際に起った事件なのに色々な理由があって時代背景を変えざるを得ないなんて、
江戸時代の人形浄瑠璃や歌舞伎の仮名手本忠臣蔵みたいですね (ー_ー;) 。

    新潟南:希望の国:ワーナー・マイカル・シネマズ

http://www.warnermycal.com/cinema2/niigataminami/movie/342797/index.html (PC)
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