1 鈴木♂

女王陛下のユリシーズ号

夏の甲子園大会も終り小中学校も始まっていよいよ今年の夏も終りに近づいた
昨今の新潟県内なのですが、このサイトを御覧の皆様方も如何お過ごしの事
でしょうか?。

日本文理高校は準決勝で負けてしまいましたがあの日の甲子園は土曜日とはいえ
ほぼ満員の入りでした。
何で準決勝なのにこんなに観客がいるのか鈴木♂はちょっと不思議だった
のですがそれにはこんな理由があったみたいです。

 神戸新聞NEXT
  台湾観光客に甲子園大人気 高校野球の映画、現地でヒット

 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201408/0007244358.shtml (PC)

つまり台湾で「KANO」という昭和6年の甲子園大会を描いた映画が大ヒットして
それで実際に甲子園を見たいという台湾からの観光客が激増し、しまいには
夏の甲子園大会観戦ツアーまで組まれて団体観光客が来るようになったのだと。

表参道にある新潟県のアンテナショップ・新潟館ネスパスでは新潟県への
観光旅行パックツアーも扱っているのですが、昨年の売り上げ一位は佐渡で
二位は瀬波温泉だったそうです。
これは朱鷲が見たいというよりも数年前に出版された写真集「未来ちゃん」の
影響が大きいのかもしれませんね。
(PC)
2 鈴木♂
「ナヴァロンの要塞」や「黄金のランデブー」、「荒鷲の要塞」などを書いた
冒険小説の巨匠アリステア・マクリーンの初期の小説に「女王陛下のユリシーズ号」
というのがありまして、これはどんなお話なのかと言うと第二次大戦中の1943年、
イギリスのリバプールから北極海を通ってソ連のムルマンスクまで輸送船団を
護衛する英海軍の軽巡洋艦ユリシ―ズ号とその乗員たちのお話なのですが、
これが実は昭和45年に少年サンデーでマンガ化されていました。
そしてその頃小学生だった鈴木♂少年は少年サンデーを読んでいたので
このマンガも勿論読んでおりました。

このマンガの内容はというと真冬の北極海で容赦なく襲いかかってくる
ドイツ軍の爆撃機やUボートと戦う英軍軽巡洋艦の艦内の悲惨な状況を描いた
本当に暗いマンガなのですが、絵はもの凄いリアリティとしっかりとした
時代考証に溢れていて昭和45年に描かれた戦記マンガとはとても思えない
ものでした。
そしてそれからこの人のマンガをもっと読みたいと鈴木♂は思ったのですが
何故かこれ以降このマンガ家さんのマンガを少年誌で見る事はありませんでした。

そしてあのマンガを描いた人は誰だったんだろう?という疑問を持ったまま
40年以上が経ち、おっさんになった鈴木♂は最近ふと思い立ってインターネット
でこれを調べてみる事にしました。
今は便利なもので「女王陛下のユリシーズ号」のwikiを見てみると
いとも簡単にあのマンガの作者の名前が載っていたのですが、それによると
作者は野口太陽という人で石森章太郎氏のアシスタントをしていた人だった
そうなのですが、このマンガを描いた後にペンネームを野口竜に変えたのだ
そうです。
(PC)
3 鈴木♂
ここまで書けばもうお分りかと思いますが少年サンデーに連載していた
「女王陛下のユリシーズ号」のあのマンガを描いていたのは後に東映特撮や
戦隊物、宇宙刑事物のキャラクターデザインで有名になる前の野口竜氏だった
のだと。
今では特撮マニアもこの事を知っていて「野口竜が描いたマンガが読みたい」
という事で単行本にもならなかった「女王陛下のユリシーズ号」を単行本化して
復活させたいという動きも一部ではあるみたいです。

なお当時の鈴木♂少年が何で野口竜氏のマンガをそれ以降見つけられなかった
のかというと「女王陛下のユリシーズ号}以降の野口氏はテレビランドとか
幼児〜小学校低学年向けの雑誌にムーミンのマンガを描いていてそれで
見つけられなかったみたいです。
今となってはあの濃い絵柄でどんなムーミンを描いていたのかそっちのほうが
見てみたいような気が致しますね (ー_ー;) 。


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