まとめ

過去ログ626 2015/10/20 11:57

★日曜日 共通
京都11レース

菊花賞

リアルスティール
ディープ産駒が苦戦傾向の阪神2400mの神戸新聞杯から京都3000mの舞台に替わるのは馬場適性という点ではプラスとなりそうな1頭。
神戸新聞杯から相対的に見れば良い材料が多くなりますが、問題は距離延長で陣営がどういう競馬をしてくるか。
一線級相手ではトップスピードの持続力は届かないことが多いことを示しており、レース序盤のポジショニングに比重を置いた競馬をした方が安定感があります。
3〜4コーナーでいかにロスなく立ち回れるかが重要な舞台であるだけに、理想は昨年のトーホウジャッカルのような位置取りとなります。
その点からも内枠が理想で、外目の枠でも怖がらずに積極的に好位を狙えるかどうかですがスタート直後の3コーナーの下りで掛かってしまう可能性を考えるとリスクが大きくなります。
ポテンシャル戦は未知数ですが、今の超高速馬場の京都3000mなら超ロングスパート戦にでもならない限り極端なポテンシャル戦にはなりません。
とはいえ下手に超スローの中でインで我慢という競馬になると途中でペースが動いたときに対応ができなくなるため、その点で折り合い難を意識しすぎて道中インで満足していると不発の可能性も高まります。
折り合いを重視してポジションを犠牲にしてしまうと良さは活かし切れないため、キタサンブラックを意識するぐらいの競馬で、3コーナーまでにしっかりといい位置を確保する事が重要です。

リアファル
ダートではポジションに拘っていなかったため、無理に逃げに拘る必要はなさそうですが、少なくとも芝のレースでは逃げてトップスピード戦、仕掛けが早いと言ってもL3最速まででポテンシャル勝負になっていませんでした。
この辺りを含めても不安は大きく、昨年の様に淀みなくスローに持ち込めたとしても4F戦にはなってくるため、仮に近2走のような超スローになると向正面からの捲りを敢行してくる人馬が当然出てくる可能性が高くなります。
特に今年はポテンシャルタイプのブライトエンブレムと田辺騎手がいるため、後続各馬の動き出しは近2走より明らかに強くなってきます。
ダート路線でもポケットでの競馬というのは経験しておらず、ロブロイ産駒なので内で我慢しながらスッとというような感じの器用さがあるかどうかもまだ示せていません。
近2走はトップスピード戦でのパフォーマンスであり、ポテンシャル戦で戦えるかどうかは不明です。
また、近2走はともに幾らかパワー型の馬場になっていたというのが大きく、エアレーション作業をされたとはいえ時計的には異次元の超高速馬場となっている今の淀でもパフォーマンスを落とさずに進められるかどうかがカギとなります。
ただ、近年の菊花賞は距離適性よりも3コーナーまでのポジショニングが勝敗に直結することが大きいため、内枠〜中目の枠を確保できれば大きく崩れる可能性は低くなるように思えます。
不安のほとんどがまだ未知数ですが過去10年で逃げ切り勝ちがいない神戸新聞杯を逃げ切った力は大きく評価すべきで不気味な1頭と言えます。

★日曜日 共通
京都11レース

秋華賞

レッツゴードンキ
秋華賞という舞台はペースがある程度上がったところで追込みが決まらない特徴があります。
これは阪神外回りコースと違って1周コースでペースが上がった分だけどうしても縦長になり、勝負どころではコーナーに入ってしまい、L3の地点では既に3コーナーとなるためです。
ここの下りで外から押し上げると3〜4コーナーで外を回す羽目になってしまいます。
秋華賞の舞台は阪神外回りよりもコーナーでの内外の差が出やすい舞台と言えます。
スピードをコントロールできないこの馬にとって超高速馬場である程度のペースを刻まれるの大歓迎と考えられます。
ローズSは4着とはいえ、内容は強い競馬をしており、自分の持ち味である『引き付けてグンと突き放すギアチェンジ含めた後半の総合力』を削がれながらも崩れず、先行馬最先着ということからも1800mまで問題ありません。
前に馬を置かない状態ならコントロールできているため、逃げるか、悪くとも番手外を選択して逃げ馬にプレッシャーをかけつつレースをある程度の流れに寄せ付けたいところです。
余力を持った状態で3コーナーを迎えることができればチャンスは十分あります。
今回は枠の並びを見るとシングよりは外、ノットフォーマルよりは内という適度な枠を引き当て、ノットが行ききるつもりかどうかで変わりますが、シングとともにレースを支配できる立場にあり、シングウィズジョイが社台系のラビットでペースを引き上げてくる可能性もあります。
折り合いをコントロールするにはハナを切るのが理想で、ローズSの内容からでマークが甘くなる今回は前走よりは確実に競馬はしやすくなります。
京都2000mに必要なスピードとポジショニングセンス、後半の総合力は間違いなく世代でもトップクラスの1頭で、上手く噛み合えば勝利も見える1頭です。

★土曜日 共通
東京11レース

府中牝馬S
シャトーブランシュ
今の段階で東京1800m戦となるとスピード面がカギになってくる1頭。
ユートピアSでもハイペースのマイル戦で追走しながら脚を使っていましたが、ユートピアも難波Sもペースが上がってついて行って甘くなっています。
ハンデがあったとはいえマーメイドSのL1の突き抜けはラップ推移から考えると評価できるものであり、あれを見る限りはスローバランスの方が良さそうです。
その点でも東京1800mではある程度のペースになる可能性が高く、そうなるとこの馬としても持ち味を活かし切りにくい可能性が高くなります。
ただ、東京1800m戦にありがちなL3最速戦はこの馬にとっては歓迎できる材料と言えます。溜めれば後半でトップスピードの持続力を引き出せるタイプなため、スローからのL3最速戦となれば嵌ってくる可能性は大いに考えられます。
1800mは若干短いイメージがあり、理想は内枠から序盤で無理をせずに上手く中団の内ぐらいで脚を溜める競馬で仕掛けが早い展開、11秒前後のトップスピードを要求されてからのトップスピード持続特化戦です。
全体がペースを引き上げて縦長になると持ち味の後半の要素が削がれて甘くなってしまいます。
愛知杯やマーメイドSの内容からも本質的に距離はもっとあった方がいいため、そういったバランスが上手く良い方に噛み合う競馬になれば上位可能です。

スイートサルサ
この馬はトップスピード戦の対応力は持っており、2年前の超スローの府中牝馬Sでも善戦して、昨年の府中牝馬Sでもエンジンの掛かりという点で直線序盤で置かれて同じ位置にいたディアデラやスマートレイアーには見劣りましたがL1では伸びて来ていました。
府中の直線トップスピード勝負の適性は一定レベルでクリアしています。
福島牝馬Sを含めて近走の内容的にもある程度流れた方が競馬はしやすいはずなので、その点も含めて今回ミナレットやセキショウ、ノボリディアーナといった積極的にレースを作っていける馬が多いというのは歓迎材料となります。
近年は後方一辺倒ではなく、ある程度のポジションを取れるようになってきたため、理想はトップスピードをあまり要求されないポテンシャル戦で、マイルでも淡々とした流れならユートピアSで強烈な脚を示している事から、福島牝馬の内容的にも平均ペースぐらいまで上がってくればかなり面白い存在と言えます。
1800適性やメイショウスザンナ比較で考えても人気のレッドリヴェールよりは評価を上にする必要があり、積極的に狙いたい一頭です。

スマートレイアー
ここは昨年好走した舞台で、ディアデラマドレ、キャトルフィーユ、トップスピード戦では不気味なアロマティコといったレベルの馬も見当たらず、このメンバー構成なら力上位の1頭です。
ただ、前走の内容からだけでは完全復調とみるのは早計で、この辺りをどう判断していくかがカギとなります。
展開に関してはある程度流れても問題なく、スローの団子勝負になったとしても戦えるだけのトップスピードの質、持続力も持っています。
ある程度流れてくれた方が良さそうですが、どんな展開でも昨年秋の状態であれば上位争い可能な1頭です。
問題はパフォーマンスを戻してこれているかどうかで、ヴィクトリアマイルはあの位置ではどうする事もできず、それでも直線序盤はそれなりに伸びて来ていた点は悪くありません。
昨年並みに走れればこのメンバー構成ならまず勝ち負けには絡んでくる1頭です。