まとめ

過去ログ730 2018/1/11 10:55

★日曜日
日経新春杯

ロードヴァンドール
今回のメンバーなら、これまで通りリードを対して取らないまま勝負したとしても圏内ならチャンスはありそうな1頭。
スローで支配して3角手前からのロングスパート戦に持ち込んだとしてもある程度戦える馬ですが、ミッキーロケットはこのクラスならポテンシャルでは強敵となり、ソールインパクトも手ごわい相手となります。
前走のようにに完全にスローに落としてトップスピード戦ぐらいに持ち込むのは馬場的に難しく、3角下りで動かれたら難しい競馬となります。
スピードを持っており、息を入れられればまた脚を使えるタイプだけに、単騎といっても大逃げではなく、3〜4馬身ぐらいをキープして3角に入れるように持って行ければチャンスは広がります。
ダイワメジャーの仔なので2400mは不安ですが、どこかでリスクを背負わなければ勝ち負けまでは難しそうです。

ソールインパクト
これまでの競馬からも、距離自体はこれぐらいが良さそうですが、この馬の場合はトップスピード戦に持ち込まないことが重要です。
前半は積極的にポジションを取っても良さそうな競馬ができており、アルゼンチン共和国杯でもあの位置から直線で動けていますがスワーヴはあそこから鋭い脚を引き出せてしまうのでそこでキレ負けしてしまいました。
それでもセダブリランテスを5F戦で撃破できている点は評価でき、今回もハンデは54kgで済むのでミッキーロケットとの差が3.5kgということを考えればチャンスは十分です。
しっかりと前に壁を置きながら前を確保できれば面白い1頭で、ミッキーロケットを差すというのはなかなか簡単ではないので、この馬のスピードと軽いハンデを考えると、前半のポジションでミッキーやパフォーマプロミスより前を取れれば面白いように思えます。
タイプ的にはポテンシャル向きの馬で、後半は底を見せていないだけに、この面子なら平均〜ややスローでのポテンシャル戦で54kgなら最上位といっていい1頭です。

ミッキーロケット
今年の馬場を考えればこの馬にとってはプラスに働く可能性が高く、基本的にトップスピード戦では甘くなっています。
この馬は早めにエンジンをかけてやりたいタイプですが、ポテンシャルだけではトップクラスには足りず、宝塚記念でも6Fの超ロングスパート戦で甘くなってしまいました。
ソールインパクトは同タイプとして手強い相手ですが、天皇賞秋は不良馬場でというのもありますが3〜4角で外を回すことでポジションを落としており、秋に入っても悪くはありませんでした。
仕掛けを意識的に早めにやれるか、ペースをある程度引き上げられるかが今回のポイントとなります。

★日曜日
京成杯

デルタバローズ
血統からは短距離色が強く出そうな感じがありますが、マイルの勝ちっぷりは気性面はともかく距離に関しては上もこなせそうな感じの競馬をしています。
ヘイローのインブリード持ちはロゴタイプやサトノダイヤモンド、ヴィクトワールピサなどスピードをある程度持ちながら段階的に脚を使えるから適性の幅が広いイメージの馬が多く、この馬もペースをコントロールしながらしっかりと長く脚を使って2000mぐらいならこなせそうです。
相手関係を見るとダブルシャープはポテンシャル面で強敵となり、コスモイグナーツも2000mでマイペースなら強敵となります。
噛み合えば怖さはある1頭で、連下〜3着ヒモならチャンスは十分あります。

ダブルシャープ
能力面・適性面で両方高いレベルにあり、この面子なら最上位の存在と言えます。
このメンバー相手にポテンシャルなら1,2枚上で、まともなら勝ち負けになって当然の1頭です。
札幌2歳Sではポテンシャルだけで見れば1段階上のパフォーマンスを見せており、中山2000mで速いラップを踏まなければ本命対抗レベルのパフォーマンスを見せています。
しかし、転厩してからどうなのかという不安はあります。
ポテンシャル特化で明らかにパフォーマンスを上げている点、マイルが短いという点でも今の中山2000mなら最優先で狙いたい1頭で、ポテンシャルを信頼して外からじわっと動く競馬ができれば勝ち負け必至の1頭です。

ジェネラーレウーノ
先週の中山は標準ぐらいなのでそこまで重たい馬場ではありませんでしたが、それでも高速状態までにはありません。
ここ2走がトップスピード戦でのパフォーマンスなのと、新馬戦がポテンシャル戦でイマイチだったこと。
この2点からこの時期の中山2000mでポテンシャル戦になる可能性が高いという点で信頼はできません。
イメージとしてはワンターンの1800mぐらいがこの時期までは安定しているので、中山2000mになると高いレベルでは微妙です。
前半にスピードを問われてどうかという不安もあり、ポテンシャル戦も新馬でイマイチだった事から、マイル〜1800のワンターンなら問題ありませんが、少しでも馬場が渋ったら消したい1頭です。

★土曜日
愛知杯

クインズミラーグロ
斤量を抜きにしてもマキシマムドパリ以上の評価でができる材料が少ない馬で、狙うとしても2,3着までとなります。
噛み合ったマーメイドSでも内容的には完敗で、クイーンSでも上手く内で立ち回ってコーナーワークでという形でした。
適性の幅が広いので最低限噛み合いやすタイプで上位に来やすい馬ですが、それがここ2走で少し物足りない競馬になっており、そこそこの人気を背負いそうな感じだけに妙味はありません。
ハンデも54kgなので重くありませんが、総合的に見ると強く狙えるだけの材料には乏しい1頭です。
昨年の愛知杯もロングスパートの流れで苦しかったとはいえマキシマムドパリに完敗しており、現時点では上位人気で軽視したい一頭です。

ワンブレスアウェイ
高速馬場ならゲッカコウよりこちらの方が優位となります。
良い頃は主導権を取って向正面からペースが上がってポテンシャルを問われつつそこからのもう一段の脚を見せていました。
阿武隈Sでも4F戦でL2最速でもしっかりと脚を使えており、ロングスパート適性が高いタイプでL2でもう一段鋭く脚を使ってくるのは魅力です。
府中の上がり勝負でも坂の上り最速でしっかりと動けており、中京でも心配する必要はありません。
ただ、近2走が上手くポジションを取れない中で良さが削がれており、段階的には脚を使って行けますが最後のギアをゴール板に近いところまで取っておく必要があります。
ロングスパートの流れで外から押し上げて脚を使うのは避けたい展開で、ペースが上がるまでにしっかりとポジションを取り、その上で段階的に引き上げて3〜4角では前目内目でギアを残しておく走り方ができるかがポイントとなります。
噛み合えば面白い馬で、坂スタートで上手く出ていた事からも強く狙いたい一頭です。

ゲッカコウ
最序盤のポジション取りが重要になりますが、2列目ポケットが理想の位置だけに、内枠が理想となります。
ただ、内で我慢する形だと誰も動かない展開ではそこで我慢を強いられて直線入りでギアチェンジとなると不安もあります。
総合的には不安の少ない馬ですが、展開的な不安を考えると適度に中目ぐらいからポケットに拘らずに2列目〜好位外ぐらいでも良さそうです。
できればマキシマムドパリよりも前を取る競馬が好ましく、マキシマムが3角手前辺りで外から強気に仕掛けてくれれば内ポケットで我慢して直線もう一段の脚を引き出しやすくなります。
そういった展開面での後押しがあれば頭まで狙える1頭です。
マキシマムがロングスパートに持ち込めば実力的には手強く、スローの決め手勝負では他にもリカビトスやらエテルナミノル、キンショーユキヒメといったところが厄介な存在となります。

マキシマムドパリ
昨年の愛知杯がロングスパート戦で外から正攻法で最後まで良い脚を使って突き抜ける競馬ができており、これがベストの競馬と言えます。
エリザベス女王杯や中日新聞杯でもある程度はやれていますが、トップスピード戦ではキレる馬に明らかに見劣ってポジション差で何とか粘っているといった内容でした。
どちらかというと一列ぐらい後ろで進めてその分仕掛けの意識を強く持った方が良く、ポテンシャルに関しては愛知杯で12.1 - 11.8 - 11.9 - 11.8 - 11.7 - 12.6のロングスパート戦でかなりロスがありながらも最後まで伸びてきていました。
切れ味勝負でもこの面子なら戦えますが、エテルナミノルやキンショーユキヒメが強敵となります。
中京2000m戦は坂スタートとなるため、ペースがそこまで上がりにくく3〜4角からじわっと上げて行く競馬が理想です。
56kgを背負っているだけに2段階加速的な感じになった場合でもキレ負けのリスクはありますが、
高速馬場でなければ信頼度は上がってくる1頭です。