まとめ

過去ログ811 2018/11/26 7:36

★お知らせ
日曜日
中京11レース

チャンピオンズカップ

サンライズソアwins
前走のシリウスSはこの馬にとっては若干長い距離の2000m戦で、抜け出す脚は良く見えましたが、ラスト100mで甘くなってしまい、オメガパフュームに差されての3着。武蔵野S2着からも内から動けるので2列目ポケットでも問題ないタイプで、3〜4角ではできるだけロスなく立ち回る必要があります。ペースの幅も持っていますが後半の末脚の絶対量は少し物足りないだけに、そこをフォローできる枠・展開なら1900mのここは好勝負可能の1頭と言えます。

サンライズノヴァkkkma
噛み合えば勝ち切るだけの力を持っている馬で、相手関係を見てもインカンテーションは強敵でウェスタールンドという新興勢力は手強い相手ですが。他との比較なら素材的には上の存在と言えます。インカンテーションはフェブラリーSで厳しい流れでも強さを見せ、昨年の武蔵野Sのように緩んでも対応してきます。同馬もユニコーンSを勝った時のように中弛みで外から押し上げてトップスピードに乗せれば質的にも通用可能で、また根岸Sの内容からも軽いダートも合いそうです。厳しい流れだったフェブラリーSでも4着(3着のインカンテーションからは3馬身差)しているようにパフォーマンス的にトップクラスですが、ゲートが下手で出遅れるリスクがあり、内枠では勢いに乗せて行きにくくて届かないというケースもあり得ます。

ノンコノユメ
2着となった一昨年のフェブラリーステークスは重馬場でレコード決着の中、モーニンには届かずの2着。この時のペースは1.8秒でかなりのハイペースとなっており、ラップ推移的には3〜4角で少し緩みがありましたがそこまででもなく、直線でしっかりと加速できたかどうかが問われています。道中も割と淡々と流れており、中団馬群までが一段という流れでそこから少し離れて後方で進め、3角では外目から追走してここで息を入れる前に対して外から押し上げられずに4角で仕掛けて直線に入ると、直線序盤の反応は地味で伸びてこず、L2の最速地点でもまだ中団に取り付けないままでしたが、L1で一気に伸びてきての2着となりました。モーニンには見劣りましたが、直線で加速していく流れで最低限対応してL1の減速で内の各馬を一掃して2着を確保する形となりました。直線地点なら加速は可能で、最速ラップが11秒台半ばでもそれなりに伸びてきてL1まで維持できており、末脚の絶対量の高さが武器の馬と言えます。重馬場で相性が良いのはスピードに乗りやすい点と、前半からペースが上がってくれるからで、前走の根岸Sも雨が降って高速ダートとなっており、1000万下でも23秒台前半が出ている程でした。この馬の場合は出し切ることも重要ですが、できるだけコーナーで出し抜かれるという展開にはしたくないだけに、その辺りが噛み合えば今回も通用しておかしくない1頭と言えます。

ノンコノユメ
エンジンの掛かりが良くないタイプの馬で、出し切った方が良いのは間違いありません。また、この馬はコーナー地点での加速が難しい馬で、コーナーで速いラップを踏まされると動けないことが多く見られます。この馬が東京マイルで噛み合うことが多いのは3〜4角地点で前が息を入れてくれるためで、ここで外から容易に取り付いていきやすいという事が要因です。ただ、武蔵野Sではペースが遅く、3〜4角で外から動いていってもまだ十分な加速扶助が行えませんでした。武蔵野Sに関しては典型的な前残りでしたが、テイエムジンソクが芝スタートで包まれ、インカンテーションやドンキがペースをコントロールしてくる競馬ではそういうリスクは出てきます。後方一手で差し切れないのがフェブラリーステークスの特徴で、モーニンの2着の時も前を捕えきれませんでした。このコースは直線が長いため、コーナーでなかなか加速できないこの馬にとってはしっかり進路を取れれば末脚を出し切りやすい条件で、根岸Sのように前半が速くなる事で3角の段階でスピードに乗ってしっかりと立ち回って勢いを削がずに直線に入ってくる形ならそれだけ伸び始めも早くなるはずです。能力的には前走のパフォーマンスなら通用する可能性が高く、中距離交流重賞路線は今はレベル的に微妙で、この路線で結果を出せたのは評価できます。

★お知らせ
日曜日
中京11レース

チャンピオンズカップ
インカンテーション
多少のハイペースなら問題ありませんが、フェブラリーは超ハイペースからの中弛みになる可能性が高い傾向にあり、あまり出して行って最序盤のハイペースに巻き込まれると番手ぐらいの位置でも厳しくなります。かしわ記念では2列目ポケットで3〜4角で包まれながらも対応できており、フェブラリーSの場合は中弛み傾向が強いレースなのでこの馬自身は大丈夫でも展開的に不利になってしまう可能性があります。フェブラリーS2着時のように最序盤はそこまで無理にはいかず、緩んだところで外からじわっと取り付いて前を向いて直線に入ってくるパターンが理想です。武蔵野Sで強敵を撃破しており、かしわ記念でもここでは最先着の馬で、府中のトップスピード戦に高いレベルで対応できるタイプだけに、前半・中盤の運び方さえ間違えなければ好勝負になる1頭と言えます。

オメガパフューム
これまで2戦で見せたパフォーマンスは優秀で、新馬戦は京都1800m戦でかなりのスローで流れて13.3 ? 13.1 ? 12.5 ? 12.1 ? 11.7のL1最速で掛かり気味に追走し、好位外から突き抜ける圧勝で2着ハーベストムーンもすでに500万下を楽に勝ち上がっています。前走の阪神1800m戦はかなりのハイペースとなり、前がバテたところを徐々に押し上げて最後まで落とさずに1:52.7は時計的にも文句ありません。トップスピードの質やスピードがある程度問われてやれたのは強みといえ、初戦の掛かる面や血統を考えても距離短縮でさらに強い競馬が期待できます。

ゴールドドリーム
帝王賞を見る限り、ドバイは距離が合わなかったように思えます。南部杯は出遅れが響いているのでそこまで悲観する内容ではありませんが、前走のチャンピオンズカップは直線半ばでのあの切れ味を見せつけられるなら府中で外から入れば展開に多少の紛れがあったとしても問題なく切れる脚を使えそうです。今回は昨年以上に中弛みからの加速が遅くなったとしても進路さえあれば鋭さに繋げられる可能性が高く、昨年ぐらい流れたとしてもスピード面での不安はありません。この馬は芝スタートなら出負けしてもリカバーが利いているので中団ぐらいまでは狙える範囲で、3〜4角の緩みで外から取り付くのも可能です。前走で完全復活したのであれば適性・実力で見ても最上位の馬で、道悪になったとしても一昨年の武蔵野Sの感じなら高いレベルで戦えます。

ゴールドドリーム
ムーア騎手が主戦契約を結んでいるA.オブライエン厩舎サイドが、エースであるムーア騎手が日本で乗ることを快く思っていないため、「短期免許で来日する許可が下りない可能性もある」との事で、ギリギリまで発表を遅らせながら水面下での調整が行われていた背景があります。(昨年のジャパンカップではムーア騎手はサトノクラウンに騎乗が内定していましたが、オブライエン厩舎の外国馬アイダホの急遽参戦により、契約上の関係でムーア騎手はアイダホに騎乗する事になりました)前走のチャンピオンズC制覇後は、滋賀県のノーザンファームしがらきに放牧に出され、1月中旬に帰厩して丹念に乗り込まれており、昨年と同じ臨戦過程で臨みます。ゴールドドリームの東京コース成績は昨年の当レース制覇を含め・3・1・0・0と最も得意な舞台と言え信頼度の高い1頭と言えます。前走のチャンピオンズカップはスローペースからの前残りとなった一戦で、勝ったゴールドドリームは4コーナーで11番手と後方からのレースを展開しましたが、その他の上位陣は以下の通りです。2着 テイエムジンソク 4コーナー2番手3着 コパノリッキー  4コーナー1番手4着 ケイティブレイヴ 4コーナー3番手5着 アウォーディー  4コーナー6番手とにかく前にいる馬が上位に入る結果となっており、実力のある先行馬達がスローペースを活かして前で粘る中、ゴールドドリームはただ1頭だけ後方からの一気差しを決めました。「もともと体質の弱い面があるから、間隔は開けた方が良い馬ですよ」との事で、ユニコーンステークスを勝った直後に出走したジャパンダートダービーでは1番人気で3着、武蔵野ステークスで2着に好走した後の2016年チャンピオンズカップでは12着に大敗しています。体質の弱いゴールドドリームがドバイ遠征でダメージを受けた後の帝王賞では中央勢で最下位となる1.8秒差の7着。そして体調が戻った前走のチャンピオンズカップでは前述の通りの豪脚を示しての差し切り勝ち。今回のフェブラリーステークスは2ヶ月半の間隔を空けての出走となりますが、体質の弱いゴールドドリームにとってはトライアルを使って疲労を出すよりも真っ当なローテーションと言えます。フレッシュは今回は中間に自己ベストを出すなど、状態面に不安はなく、フェブラリーステークスでは能力全開の走りが期待できる1頭と言えます。

ゴールドドリーム
昨年のフェブラリーステークスはデムーロ騎手の好騎乗もあっての勝利となり、2.7秒の超ハイペースで流れてL4で緩んで少し中弛みがありましたが、L3最速で仕掛けのタイミングは早く出し切れた展開と言えます。レース内容はやや出負けしましたが芝スタート地点でリカバーし、中団につけると道中も中団馬群の中目で進め、3〜4角で少しペースが落ち着いて凝縮する流れの中で外から取り付いて一気に3列目にポジションを上げました。直線序盤で一気に先頭列に近いところまで進み、内からベストウォーリアが迫る2頭の競り合いとなり、最後まで抜かせずに勝ち切る格好となりました。昨年はコーナーの緩みで取り付けたのは好材料でしたが、仕掛けが早い中で出し切る形となり、それでも最後まで渋太く伸びており、完璧なれレースをしたベストウォーリアを捻じ伏せた点は大きく評価できます。芝スタートだと二の足が速く、ペースが速い中でも脚を引き出せたという点でもスピード面の高さは示しました。この舞台なら総合力が存分に生かせる事ができ、好枠も引き当てて崩れる要素が無い1頭と言えます。

★お知らせ
土曜日
阪神9レース

シンギュラリティwin
走前は短期放牧から良い状態で帰厩し、レースはスローで流れて上がりの速い決着の中、直線では外から猛追して2着。後方3番手で脚を溜めて3ハロン標識からペースを上げて直線は大外に出し、前が有利な流れでクビ差2着の内容は評価できます。「以前はレースを使うと右トモに疲れが残っていましたが、つくべき所に肉がついてしっかりしてきて疲れが残らなくなってきました。」と松田調教師。この馬はコーナーでの加速が遅いタイプだけにワンターンの外回り1800メートルが合っており、2走前は降級しての札幌戦となりましたが、使い詰めを立て直して道中は楽に追走していつでも動ける外目に持ち出すと抑えきれない感じで3角から上がっていき、逃げ馬をノーステッキで捉える圧巻の競馬となりました。前走は昇級となりましたが、叩き2戦目+得意の道悪馬場で2着に好走。

土曜日
阪神10レース
シヴァージ潜在能力は間違いなく重賞レベルの馬で、前走の青梅特別は2番手から抜け出しての完勝。時計、上がりとも、直後のレースだったユニコーンSをち切ったルヴァンスレーヴとコンマ2秒差で、ほぼ互角の評価ができます。(前走負かしたワイルドカードは次走で9馬身差の圧勝。)それ以来4カ月ぶりのレースとなりますが、依然として推進力に溢れる動きを見せており太目もありません。もともと攻め駆けするタイプですが、帰厩してからの動きが素晴らしく、一段とパワーアップした印象を受けます。攻めでオープン馬を相手にしていない点からもここは確勝級の1頭と言えます。

ホウショウナウこれまで4戦3勝しており、唯一負けたレースはハイレベルだったユニコーンSでの4着。新馬、2戦目と1400m戦に使われてたため、1600m戦のユニコーンSでは前半から行きたがってしまい、それでも正攻法の競馬での4着で崩れませんでした。7か月ぶりの競馬となった2戦目は同日の端午Sとコンマ4秒差の競馬で勝っており、オープンでも通用する馬です。この馬はまだ底を見せておらず、休み明けで完調手前の前走でも文句なしの快勝で1000万下をクリアしており、準オープンのここは叩き2戦目でさらにパフォーマンスが上がってきそうなだけに通過点の1頭と言えます。

日曜日
中山11レース
モズスーパーフレア
前走は3馬身半差の完勝となり、勝ち時計もレコードに0秒3差の1分07秒0とかなり速い時計で優秀な内容で圧勝。ハナを切ったファルコンSではCBC賞4着のアサクサゲンキからクビ、ハナ、クビ差の4着の実績があり、古馬相手でも通用する能力は示しています。2走前は中4週開けの反動で11着に崩れましたが、前走時は稍重坂路での51秒5はその週の1番時計で、レース当週には自己ベストの49秒9をマークし、上りも24.0-12.0と優秀な時計をだしており、しっかりと体調面を立て直してきました。スピードを生かせる平坦コースの開幕馬場は良く、オープンでも勝負できる能力を持っているだけに、充実している今回は勝ち負け濃厚の1頭と言えます。