月いろの手紙 SONG NOTE

過去ログ127 2010/12/27 23:33

▼彩 愛 美D
月  蝕
 
一番きれいな月の時を地球の影が
隠して見えなくしてしまう
そんな風にあなたの一番いい所を
私が影を落として見えなくなるのね

どんなにきれいに見えていても
知らない内に意識は薄れて行く
今見ている物も見えなくなる

どれだけ心を動かして愛して来たの
今あの最初の出逢いの想いには
どうしても戻る事が出来なくて


二酸化炭素が増え過ぎたからとかじゃなく
息苦しさを感じている
もっと側に居たいと願っていたはずなのに
何時から距離を保つようになったの

引き合う気持ちが強過ぎても
その反動もまた強過ぎるから
弾かれてしまうのも仕方無い

ぼんやり消えて行く月が悲しいだけよ
本気で泣いている訳じゃないからね
言い訳も何処か嘘っぽく聴こえる


このままでいい訳なんてない
このままでは居られもしない
それは痛い程に解る事だけど


完全に消えてしまう前に気付いて
本当に欲しかった幸せの形を
何もかも失くしてしまう前に


*SONG for 長谷崎 ぴあの
 
 
2010/12/27 23:33

▼彩 愛 美D
Single Christmas
 
煮詰めている想い 煮詰まらずに
この場所から離れられない
降りしきる雨の一本一本に
芯から凍えて 震えているだけ

唇も紫色に褪せて 言葉にも出せない
淋しさも悲しさも 解らなくなる

まだ雪なら絵にもなるのだろうけど
隣に誰も居ない事を 想い知るだけ


熱を持たないイルミ目まぐるしく
上辺だけの灯り放って
形通りで見せ掛けだけの幸せ
みんな同じよう コピークリスマス

在り来たりの恒例行事のケーキやチキンも
本当の意味さえも 解らないまま

溢れて取り零されて行く想いが
一人だと言う事を知らしめる クリスマス


カップルじゃなければいけないだなんて
誰が決め付けたと言うのでしょうか
一人じゃホールのケーキもチキンパックも
とても食べ切れはしないけど


救いにも想えた雨が夜に降る
意味も無く週末と重なる クリスマス


 
*SONG for MAJO-MAJO
 
2010/12/24 23:04

▼彩 愛 美D
ハートイルミネーション
 
言葉を発する想いの彩り
青 赤 黄色 緑の
そして真白い純粋な気持ち
本当に空っぽで透明な心

何の躊躇いもなく 優しくなれる
その想いに偽りなんて 何処にもない

しんしんと降る雪がキャンドルに揺れれば
凍り付いた心も簡単に溶けて行く
さぁ心の宝石箱を今直ぐ開いて
想いの全てを ハートのイルミに替えて


塗ったばかりのペディキュアが乾かず
爪先ばかりを気にした
その仕草がおかしくて あなたが笑う
ごく当たり前に想えた日常に

肩から伝わる想い 目頭熱く
そんなに見ないでいてね 恥ずかしいから

愛の深みに背中を抱き締められたなら
闇を照らす心の明かりに火を灯すの
もう迷う必要性は何処にもないから
あなたへの想いをハートのイルミに替えて


甘い言葉のケーキ 食べ切れない程
今夜はもっともっと 私に下さい


それぞれが描いて行くストーリーが始まり
動き出した心のレンズに焼き付けて
今心の宝石箱を大きく開いて
希望の明かりを ハートのイルミに替えて


*SONG for 麻  美
 
 
2010/12/20 23:31

▼彩 愛 美D
雪  花
 
凍えそうな 声で囁く
耳元で 一声 二声
小さく開いた 雪花の蕾
途切れ 途切れ の会話

強張った顔からは 読み取れない
気持ちを伝えるにも 触れ合える距離

手を引いたり 握ったりとかして
違う言葉を探しながら 歩いた白い舗道
もう街は見渡す限り 雪花が咲いていた


乱れた息 白く固まる
暖かい 言葉に 替えて
掌のような 雪花の蕾
空を 泳いで 開く

見上げた先には あなたの顔
吐息が今の気持ちを 伝え合う距離

ごく僅かな 仕草から解る
同じ言葉を共有して 冬の階段昇る
雪暮れる街を包んで 雪花が咲いていた


冬だからこそ直接伝わる手の温もりがある
二人にしか解らない心の温もりがある


近過ぎる程 近付いても 足りない
想う言葉を重ね合わせ 確かめ歩く絆
降りしきる想い募らせ 雪花が咲いていた


*SONG for Saku-Ra
 
 
2010/12/17 23:39

▼彩 愛 美D
Friendly Party
 
今日この日のためにと大切に残して来た
ヌーボーのコルクを友達と抜こう
今年は初めてみんなで焼いた
ホールのケーキを切り分けよう

毎年こうして誰一人として
欠ける事無くパーティーを開ける

誰と誰が結婚したとしても
これからもずっと友達でいようと
新しく買ったばかりのグラスで乾杯しよう


珍しくこのタイミングで降り始めた雪が
イルミの灯りに彩りを変えて
神様からのプレゼントだよと
窓を開けて手を伸ばしてみた

冷たさより暖かさを感じた
直ぐに溶け出す儚い雪の花

もう今年も終わろとしているね
小さな呟きもパーティーに消されて
また今年も変わらぬ賑やかさに紛れて行く


粉雪舞い落ちるスピードに負けて行く
そんな想いも直ぐに忘れさせてくれる
友達で居られる喜びに包まれていた


この先に何があったとしても
変わる事無く友達でいようと
泣ける程のクサイセリフで乾杯しよう


*SONG for 涌井田 朱子
 
 
2010/12/13 23:38

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