彩 愛 美 詩歌集

過去ログ184 2014/6/16 0:30

▼彩 愛 美
地 球 島

この宇宙の何処かに
『地球島』と呼ばれる
永遠の楽園の星が
あると言うけれど
未だかつて
その楽園とやらに
辿り着いた者は居ない

そこは
豊かな自然に包まれて
争いも無く
誰もが穏やかで
平和に暮らす
住民全てが友達の星

そんな事は無い
そんな筈は無い

人と人が出逢えば
必ず何かしらの
衝突があって
その度に
友情を深めたり
亀裂を深めたりしながら
友達の振り分けを
するんだ

それの無い星
偽りの平和
ディオラマの世界
図面に描いただけの
二次元的理想郷
実在だなんて
とても
信じられなくて


2014/6/16 0:30
HP

▼彩 愛 美
Green

答えを出すのを 躊躇っている
訳では無いつもりで 居たけれど
そう取られても仕方が
私の姿勢や態度にも 問題がある

急いで決めてしまうのが 全てじゃ無い
もっとゆっくりと 見極めて居たい

林の中を抜けて来る そよ風のように
不意に感じる 優しさが好き
変に気取る事も無く 緩やかな気分で
ただ毎日を 生きて居たいだけ


緑の中から 生まれて来る
癒し成分に 包まれている
知らない内に 溜め込んでしまった
体の毒素をきれいに 浄化してくれる

日々のストレスに ズレてしまうリズム感
元に戻して 元気な笑顔

体の中を巡る 気の流れを整え
大きく息を 吸い込んでみる
胸の奥に燻る もやもやな気分も
次第に失せて 笑顔が戻る


取られて事の無い 意味の無い不安に
日々追い廻されて アタフタとしていただけ


深い眠りから覚めた後のような 心地良さ
背筋を伸ばして 歩き出す
胸の痞も取れて 清々しい朝の
青葉通る 太陽が眩しい



2014/6/12 0:08
HP

▼彩 愛 美
特別では無いもの

今在る私について

新しい世界に
放り込まれて
頼れる者一人
見付けられず
キャリアとか
通用もしない
別々のルール

今までの私の
経験値なんて
役にも立たず
戦力に成らぬ
新人扱い同様
こうなったら
エリートとか
大学出身とか
肩書きなんて
意味を失って
紙屑になった

特別では無い
何処にだって
転がっている
石ころみたく
存在感の無い
その他大勢の
エキストラの
どうでもいい
一人になった

と言うよりは
多分初めから
エキストラで
当たり前の話
だったんだと



2014/6/9 1:41
HP

▼彩 愛 美
Jump to the Sky


そうだと言える 風を捕まえて今
大地を蹴って 飛び立てば
目の前にあるのは 異次元の景色
見た事も無いような 別世界

どんな物にだって 普段は見えていない
いい所がいっぱい 眠っているもの

こうして違う角度から 見降ろしてみれば
改めて自分の居場所が 見えて来る


今だと言える 瞬間の閃き
ふわりと空へと 舞い上がる
体の力がふっと 抜けて行く
例えようも無い 感覚の中

地上に着くまでの ほんの数分間の
小旅行に何を 想うのだろう

何もかも忘れていられる 瞬間がいい
地上の悩みなど どうでも良くなるから


心を進化させて 新人類
誰もが夢見た 空へと飛び出せば
思考や視野も必然と 拡がって行くから


何時かはなんて 先伸ばしにしないで
今こそ大空を目指して 飛び立とう


2014/6/5 1:32
HP

▼彩 愛 美
心に青葉

街を歩けば
目の前に拡がる
溢れんばかりの
緑の海

今生まれたばかりの
酸素を浴びて
軽い深呼吸
心身共にリフレッシュ

青葉より生まれる
幾多の精霊達が
体の中を巡ると
生命の息吹きを
体感出きる

こんな時代だから
自分一人のためでは無く
不特定多数の誰かのため
この世界に存在していると
何処かで感じていたくて
そんな自分に成りたいと
目指して生きて来た

この星を包み込む
緑の大地は
全ての生命を育み
時には厳しく
平等に愛を与えて来た
心に青葉を
そして私もまた
この星を包み込む緑のように
誰かのために在りたいと
想いを募らせて行こう


2014/6/1 23:21
HP

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