彩 愛 美 詩歌集
過去ログ204
2015/7/10 22:56
▼彩 愛 美詐 欺 師
嘘の本当と 本当の嘘と
どちらがどちらか 解らなくなる
嘘の本当と 本当の嘘と
どちらも嘘に 変わりはしないけど
天才的に 優しい言葉で
心巧みに誘い 操って来る
解り切った嘘でも 信じてしまう
私は芯まであなたの マリオネットになる
頭で考えるより先に 体が求める
たぶん恋愛なんて そんなものだし
嘘の笑顔と 優しさの嘘と
微妙にリアルに 想えてしまう
嘘の涙と 言葉の嘘と
どれだけの嘘を 重ねればいいの?
オスカー張りの 手慣れたアドリブ
真実も鏤めて リアルに見せる
矛盾した嘘でも 疑いもせず
私の耳にはあなたの 声しか届かない
頭の中で誰か叫ぶ そんな気がしても
今の私にとって 聴けない言葉
蜘蛛の巣のように 逃げ切れない
もうあなたしか居ないと 刷り込まれた
頭の中全部あなたの 事で一杯よ
どうせ恋愛なんて 詐欺師同士よ
2015/7/10 22:56
HP
▼彩 愛 美ウロボロス 自ら 尾を銜え
無限の環と成し
不老不死を象徴する
老いぬ 体
死ねぬ 体
どれだけの人が
望んで来たのだろう
脱皮と成長を
繰り返す 蛇
不老不死を
例えるかのように
だけど もしも
不老不死の体を
得たならば
何を 夢見るのだろう
無限に終わらない時間
今じゃなくていい期間
有り余る時間の積木で
何かをやりたいなんて
想えるのだろうか
競う必要も無くなり
危機感も薄らいで行く
ただ ただ毎日
退屈な時間を重ねて
本当に欲しかった物を
見失うばかり
生きて行く苦痛以上の
死ねない苦痛の中で
何が掴めるのだろう
2015/7/9 22:35
HP
▼彩 愛 美Medusa
散り散りになった 言葉のピースは
どんなに繋げても もう輝きは戻らなくて
あれ程素敵に想えたのに 力を失くした言葉は
ただの石コロになって 色褪せて意味を失くす
もう迷わないさと 振り返らずにあなたが
そこに残したものは 冷たく凍り付いた言葉
あなたの言うような悲しい 女に成りたくはない
淋しさを抱えて生きて行く 女で居たくはない
誰にも支配されたくはない 今一人で居る自由を
ただこうして何時までも 噛み締めて居たい
追い掛ける事を躊躇う 別離に
今更留目の言葉で 釘を刺す残酷さに
震えを停められず怯えた視線 あなたを追い掛け
ただの石コロになった 言葉に躓き転ぶ
後ろを向いたまま 振り返らずにあなたは
もう関係無いさと 温度の無い言葉を吐いた
罪の重さも知らずこの場所から 離れて行くあなた
何時も以上の笑顔で 見送っていた私
気丈な態度とは裏腹にまだ あなたを振り切れない
もう一人の私が 涙を流している
足元から動かなくなる 体の奥で心まで
硬化して何も 感じられなくなる
あなたへの想いの全てが 次第に石化して行く
解けない最期の呪いに似た 魔法に堕ちて行く
このまま涙も石に変えて 全てを棄ててから
また新しい恋へと 歩き始めましょう
2015/7/1 23:17
HP
▼彩 愛 美他人関係 どれだけ
親しく
仲良くなっても
元を辿れば
ただの他人で
何時までもこの
関係を保てるかなんて
解らない事
友達だって
恋人だって
一つ屋根の下で
ずっと暮らせば
何時までのように
時々逢って
楽しい時間だけの
連続ばかりじゃない
良い面だって
悪い面だって
100%を受け止め
認め許せなければ
他人である壁など
越える事は出来ない
夫婦にしたって
子供を通じて
家族ではあっても
元々家族では無い二人
他人に戻る事など
いとも簡単な話
他人と他人を結ぶ糸は
細くて弱いから
切らない想いが
求められていた
2015/6/29 22:55
HP
▼彩 愛 美Time Limited Love
中途半端な気持ちだったら
今直ぐここで 引き返してよ
とても付き合っていられるような
気分になんかはなれないから
寄り道ばかりして いられない程にね
残された期間は そんなに多くはないわ
血相を変えてまで 言う事ではないと
想うけど 軽い遊び気分なんかじゃ
やっていられないのよ
時限爆弾みたいな恋の
起爆装置を 早く外して
危険な恋から バイパスをして
癒される恋に 生きてみたい
蛇行ばかりして 進まない恋なら
ブレーキを掛けずに カーブを走り抜けるわ
コースから弾かれて しまわないようにと
コントロールするだけで 精一杯
構ってられないのよ
賞味期限切れの 恋は手が付けられない
だから次々に更新して 恋せるように
時間と共に変わる 愛し方を学び
ヴァージョンアップをしたいね
次の段階へと ステップアップして
有効期限を伸ばし また一から
恋を始めましょう
2015/6/26 22:33
HP