彩 愛 美 詩歌集

過去ログ205 2015/7/27 23:24

▼彩 愛 美
心 障 者
健全な体に
健全な心が宿る
よく聴く声だけど
健全な体なのに
壊れた心を持つ
人々が増えて来た

駐車場一つにしても
指定場所を守れず
吸い殻やゴミを
棄てて立ち去る
買い物かごやカートを
その場に置き逃げたり

個人主義が
日に日に進み
モラルもマナーも
希薄して行く
自分さえ良ければ
他人がどうだろうと
構わないと
心が病んで行く

麻痺して行く心が
健全な体をも
蝕んで行く
やがては人感情を
何一つ持たなくなり
人である意味すら
失くしてしまう
それでもまだ
本当に 人間だと
言える?


2015/7/27 23:24
HP

▼彩 愛 美
何時だって初恋

どれだけ多く恋の 経験を重ねても
どれ一つ同じ恋なんて 出来はしない

出逢い方だって 様々な形があって
その度にアタフタと 取り乱して
冷静な気持ちを 保てずに居る

女の恋は 何時だって初恋
ドキドキしている 自分に戸惑っている
何度恋してみても 初めての気持ち
毎日が楽しくて 眠る時間も惜しくて


片手で納まる恋の 経験値越えても
まだ知らない恋に 出逢う事だってある

少しばかりの 経験なんて意味も無い
恋のバリエーションは 無限大で
ほんの一握りを 理解しただけ

女の恋は 何時だって初恋
新しい恋に 自分を磨いて行く
繋ぐ手から伝わる 血液の流れ
隠しても隠せない想いに 赤面したり


恋に慣れ切って 感動しなくなったら
もう恋する気持ちなんて 持てなくなるわ


女の恋は 何時の日も初恋
最高の気分 酔い染れたいもの
何度傷付いたって 信じ続けたい
この胸全部染めて 初々しい恋をして





2015/7/23 0:00
HP

▼彩 愛 美
迷 宮
数え切れない程
もう何度も足を
運んだ場所なのに
今は進むべき道が
解らなくなった

お気に入りで
居心地の良い
場所だったのに
何処をどうすれば
辿り着けるのかさえ
想い出せなくなって
ナビにも表示されない
秘密の場所

ただ一つだけの鍵を
失くしただけで
全ての道が
閉ざされてしまう
扉を開くどころか
見付ける事さえ
叶わなくなった

もう幾つ
こんな迷宮を
作って来たのだろう
もうそんな事
どうでも良くなる程
何も感じなく
なってしまった
そんな自分を
何処かずっと遠くで
眺めていた


2015/7/20 23:12
HP

▼彩 愛 美
愛情表現

kissの誘い 躊躇いがちに そっと唇で受けた
震える唇に感覚なんて 何一つとして
受け取れるはずなんて無い事よ

結果を急ぎ過ぎる 恋はしたくない
一歩づつ階段を 昇って行くように
想いを積み重ねて 行きたいのよ

私サイズの 恋だってある
kissよりも確かな 愛で伝えて
そんなに難しい 事じゃないわ
ただ一言でいい 『好きだよ』ってね


背中に凭れ掛かる 吐息の暖もり 深く感じて
真実を映し出す鏡のように 嘘が吐けない
素直で居られるのが bestだね

突然その日から 恋人とか言って
急に馴れ馴れしくなるのは 好きじゃない
なだらかに昇る 坂道がいい

無理して進む 愛なんて欲しくはない
kissよりも気持ちいい 愛を教えて
その積み重ねが 大事な事よ
歩く速度で 風になりたい


手を触れる前に 心に触れて
ゆっくりと 優しく 焦らずに 一歩づつ


今は『愛している』なんて 重過ぎるわ
まだ初心者の 私には
ただ想いだけを 言葉にしてよ
ただ一言でいい 『好きだよ』ってね






2015/7/15 22:30
HP

▼彩 愛 美
要らないことば

『さよなら』って
言語を 忘れたい

この世界の中で
最も無駄で
最も要らない言語

この宇宙
この星々の中で
いったいどれだけの
言語が存在して
会話されて
いるのだろう

例え
どんな生活習慣が
違う生物だって
何処に生まれ変わったって
この先未来永劫
必要無い言語だと
そう確信した

消えてしまう
一歩手前の意識の中で
最後の願いにと
『さよなら』って
言語の全てを
消去した

別れ無き出逢いを望み
『さよなら』の代わりに
有りと在らゆる
『こんにちは』を
覚えた


2015/7/12 23:34
HP

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