まとめ

過去ログ530 2015/8/11 13:44

★日曜日  共通
新潟11レース

アルマディヴァン
新潟外回りでは一番要らないタイプと言える1頭。
ポジションを取れず、トップスピードの質も持続力も足りないため、買える要素がありません。
レース全体もある程度流れた方が良いのは幕張S、中京記念からも明らかで、中京記念はかなりきれいに嵌ったため、あそこまで上手く嵌ることは適性や新潟マイルの特性的にも難しいように思えます。
特に新潟マイルの場合は46秒のペースでも平均ぐらいで収まるため、 全体のペースが上がることで直線での仕掛けのタイミングが遅くなってしまいます。
こうなってしまうとレースを支配されて勝負の土俵に上がるのは困難になります。
パラダイスSでも上り最速をマークしていますが、超スローながらもL3からある程度エンジンかかっている段階で後方で脚を溜めてコーナーでロスなく立ち回って直線だけの競馬なら上がり最速は当たり前です。
鋭い脚を使える感も無く、L1でのバテ差しも平凡だけにパラダイスSで人気しるなら馬券的にはありがたい1頭です。
後方のまま内でまごついているようでは4コーナー出口から直線で加速する作業が必要な新潟外回りでは厳しいくなります。

カフェブリリアント
ヴィクトリアマイルではリトルゲルダ以降は後半特化戦の流れの中で一定の脚を見せており、この馬にとってベストがどういう展開なのかはまだ判断がつきません。
ただ、阪神牝馬Sの内容は高く評価できる内容で、単調な1400mのスピード勝負というわけでもありませんでした。
マイル実績を含めてもマイルそのものは問題が無く、ヴィクトリアマイルで見せた上り33.3という数値はインパクトが大きいものの、比較的内目を立ち回って直線を向けたこともあり、直線入りの段階でミナレットがフルスロットルだったことを考えても3Fを最も早く走りやすい条件が整っていたため、これ自体はあまり大きな評価はできません。
ただ、この馬の場合は新潟外1600mの500万下戦を勝ち上がった時も最後方から物凄い脚を繰り出してL1まで鋭く伸びて勝ち切っているように、適性の幅という観点で見れば広いタイプです。
阪神牝馬Sのようにある程度のペースに引き上げてしまった方が恐らくメンバー全体を見渡した場合良さそうですが、中団〜後方からの競馬でトップスピード戦となった場合でも対応してくる可能性は高いように思えます。
理想はある程度前目にポジションを取って、2列目〜好位につけて進む展開です。
中団からの競馬では超スローからのトップスピード特化戦に強いレッドアリオン、サトノギャラントがパフォーマンスを上げてくるため、この2頭の脚をできるだけ削ぐためには総合力を活かす競馬をする事です。

★日曜日  共通
新潟11レース

スマートオリオン
今回は適性面での不安があり、新潟外回りのマイル戦という条件がポイントとなります。
このレースは例年平均ペースでの総合力勝負か、超スローかのどちらかの流れとなります。
例年の傾向外の展開になる可能性もありますが、この馬の場合はここ2走距離延長によって序盤掛かり気味にはなっている点が気になります。
パラダイスSは1400mで最序盤だけが遅くて途中からペースが上がったので問題ありませんでしたが、中京記念はペース自体がややハイで推移しており、メイケイが押し上げてくれたのもプラスに作用しました。
ただ、今回は例年に比べても引っ張りそうな逃げ先行馬が見当たらず、レース序盤のコントロールがリスクとして出てきます。
鞍上がこの辺りを意識しすぎて馬群の中に閉じ込めようとしたときに、凝縮している中でポジションを落としてしまわないかが不安材料となります。
特にこの馬の場合は、中京記念ではスピード面の良さも見せたことで良い結果を出しました。
パラダイスSでもトップスピードの持続戦で結果を出せていましたが、前々で運んで捕えた形です。
ポジション差を作れないまま直線となるとトップスピードの持続力特化戦になった時には他馬に対して優位性を作れない可能性が高くなってしまいます。
この辺りのバランスをしっかりと取れるかどうか、ポジション取りに折り合いが難しいというここ2走を意識しすぎると難しい展開になる可能性は高くなるように思えます。
昨年のような流れなら楽になりますが、スローペースでのトップスピード特化戦になってしまうとパフォーマンスを上げてくる馬が他にいます。
この馬はレースの流れの面で苦しむ可能性が高く、狙いづらい一頭です。

レッドアリオン
基本的にこの馬はトップスピードを持続させるところで良さが出ており、これまでは後ろからしか行けませんでしたが前目から進められることで良さが出てきました。
マイラーズCでは色々な条件が嵌ったのは確かで、スローで流れて京都の3コーナーの下りからのゆったりとした加速でL3の段階では速いラップを踏んでいました。
今回は新潟外1600m戦なので10秒台の速いラップを踏む展開になりやすく、今年は例年以上に引っ張る馬がいません。
この馬が昨年のマイラーズCのようにハナを切ってという展開も考えられます。
この馬の場合はトップスピードの持続力が武器なので逃げる必要は特に無く、悪くとも3列目の外ぐらいで前を向いて直線という形なら脚は引き出しやすくなります。
理想はスローでスマートオリオンよりも前で展開する形です。
近走はポジションを取れるようになっているだけに、スローで同じような位置からのトップスピード持続戦ならここに入れば最上位と言えます。
適性的に見ても好転するだけに、昨年のような総合力勝負にならなければこの馬のペースで走ることができそうです。

★日曜日  研究
新潟11レース
関谷記念過去10年のラップ傾向

このレースのラップには大きな特徴があり、平均ペース前後でスピードをある程度要求されてから仕掛けが遅れるパターンか、超スローで仕掛けが早くなって直線のトップスピード持続勝負のどちらかです。

このレースは例外なくL2が最速となっており、過去10年全てでL2最速戦となっています。
ポイントは2F戦か3F戦かという点で、のL3の段階で11秒前半〜10秒台に入るケースと、L3の段階ではまだ11秒前半まで入っていないケースが5回ずつとなっています。
傾向としては仕掛けを遅らせることができるほど前が残りやすくなっており、スローになる仕掛けどころが早くなってしまい、ペースを引き上げない分だけ隊列も凝縮しやすくなります。
そのため、前の馬はペースをある程度引き上げた方が競馬がしやすく、後ろからの馬はペースが緩い方がまとめて差し切りやすくなっています。

スローでもコーナーの段階ではほぼ11秒台に入って、仕掛けも早くなるのでスローならトップスピードの質や持続力が重要な要素となります。
極端なハイペースにはならないため、ある程度のペースからトップスピード面をしっかりと引き出せる馬が有力候補となります。