まとめ

過去ログ760 2018/3/6 16:03

★日曜日
中京11レース

金鯱賞
サトノダイヤモンド
瞬間的なギアチェンジ面で見るとマカヒキに劣っており、ダービー時のマカヒキと今のマカヒキでの比較が難しいので何とも言えませんが、この馬のベストはポテンシャル戦なのは間違いありません。
有馬記念では長く脚を使ってキタサブラックを撃破しており、阪神大賞典でもロングスパートの形で好位から抜け出しを狙ったシュヴァルグランを正攻法の競馬で負かしています。
秋以降はロングスパート戦で高いパフォーマンスを見せており、今回は中京2000mの舞台でしっかりと坂の上りでの加速になった時に対応できるかがポイントとなります。
後は状態面が戻ってきているのかどうかで、フォワ賞と凱旋門賞での道悪競馬で消耗している可能性が高く、そこから立て直して次を見据えてのここは全盛期のパフォーマンスは期待できません。

サトノダイヤモンド
一昨年の有馬記念の最大の要因はペースが落ち着いていたストレート地点での押上げで、距離ロスがない中でシッカリとポジションを押し上げ、スローの内にキタサンブラックの近くまで持って行けたことが大きな勝因です。
そこからのポテンシャル戦の中で、力の要る馬場でキタサンブラックにL2最速11.7とそこまで速いラップを踏ませない形に持ち込めたため、要所でギアチェンジ面を問われずに置かれずにしっかりと捕える事ができました。
フォワ賞では道悪の決め手勝負で最後に甘くなってしまいましたが、単純に状態面が下降だった可能性もあります。
今回は状態面がカギとなる1頭で、能力的には最上位の馬となりますが、左回りではパフォーマンスをあげるスワーヴリチャードの方がここでは上の評価となります。

スワーヴリチャード
休み明けも問題なく、左回りのここは条件的にも合っている1頭。
今回は坂スタートになりますが、アルゼンチン共和国杯で良いスタートを切っている事から不安はありません。
中京2000m戦の場合は坂スタートとなるため、スローからの2段階加速となり、極端なギアチェンジ戦、完全なロングスパートポテンシャル戦など、幅広く適性が求められますが、この馬はほぼクリアしています。
完全なロングスパート戦では全盛期のサトノダイヤモンドの方が上のパフォーマンスを見せていますが、それ以外なら要所の反応でスッと出し抜くことが可能です。
理想は4角地点でサトノダイヤモンドより前にポジションを取り、内で我慢して直線の上りで脚を引き出す形です。
この馬の使える脚は一線級での比較で見るとトップスピード持続が甘くなりますが、ロングスパート戦でのポテンシャル勝負ならある程度長く良い脚を使えるため、本仕掛けは遅れた方が良さそうです。

スワーヴリチャード
前走の有馬記念は向正面でじわっと加速してL2最速までもう一段と2段階加速に近い競馬となっており、L1で落ち込んでいるようにある程度差し込む余地はありました。
スタートで出負けして後方からの競馬で折り合い面でも少し苦労して後方からの競馬となり、スタンド前でも少し掛かり気味だったため、押上げが難しくシュヴァルグランの後ろで折り合いに専念。
向正面でキタサンブラックが一段階目の加速をしてきましたが、ここでも動かずシュヴァルグランの後ろで我慢させ、3〜4角でさらにペースが上がるなかで大外を押し上げる形で直線に入り、直線序盤でシュヴァルグランとともに外から伸びてくるも、ここで内に刺さってしまい不利を与えてしまいました。
最後は内にモタれて伸び切れずの4着となり、直線は右手前のままで走り切っており、9コーナーで大外から早めに動いていることからもキツくなるのも当然です。
有馬記念はレイデオロよりも後ろから勝負する形になったのは要所の反応を活かしたいこの馬としては厳しい展開で、それでもしっかりと要所で鋭く伸びてきたのがこの馬の強みと言えます。
この馬は強力なギアチェンジを持っているため、緩い流れからしっかりと加速できるタイプで、この良さを府中の坂の上り地点で引き出せています。
また、左回りでは直線に入った段階で手前を切り替えられているため、左回りではパフォーマンスを一段上げてくるタイプと言えます。

★注目馬 
土曜日阪神10レース
テーオービクトリー(うずしおS)
休み明けの2走前は、久々の競馬で牡馬相手に発馬でアオって後方からとなりましたが、上りが速い不向きな展開で3着に健闘した同馬。
2戦目の前走は道中は我慢させて、内をうまく捌いて来ましたが、展開は逃げ切った勝ち馬に完全に味方する流れで、ここでも強力牡馬相手に展開不向きで2着に健闘しました。
今回は牝馬同士の1戦となり、決め手上位は明らかなだけに、ここは確勝級の1頭と言えます。

日曜日 中京12レース
エイシンスレイマン(中京・賢島特別)
2走前は4角まで完璧な競馬をして、あとはどこを割るだけか、と言った内容でしたが、前が開かずに仕掛けが遅れて終い、前が開いたところをすかさず突っ込んで良い脚で抜け出しましたが勝ちに等しい内容での2着。
前走は先を急がずゆっくり構えて3〜4角でナンヨーマーズの後を追って進出し、直線で追われると即座に反応して1ハロン標手前で先頭に立る一枚上の競馬で完勝となりました。
今回は昇級戦となりますが、促通用の器で、西園厩舎の勝負騎手といえるデムーロ騎手の騎乗となります。
昨年の西園厩舎は10回以上騎乗した騎手が12名いますが、デムーロ騎手が勝率1位で勝率36.4%となっています。

スビールアスール(中山・古1000万)
2着した前々走が好メンバーで、勝ったハットラブは準オープンのブラッドストーンSも連勝。
3着マンカストラップは連闘で頌春賞で2着となりました。
中山1200m戦から東京1300m戦に替わった前走は6着に失速しましたが、(1)(4)(2)(9)(2)着の中山ダート1200mに戻る今回は巻き返し濃厚の1頭と言えます。
(9着時はダートを走るのが久しぶりの1戦で、掛かるのを控えて直線包まれるロスもありました)
左回りコースではコーナリングも直線も外にモタれてしまうため、この馬は右回りで能力を発揮するタイプとなります。

★注目馬 
トーセンアイトーン
新馬戦では「できればハナへ」という指示が出されていた馬ですが、外の馬が速くて好位からの競馬となり、道中は手応え良く追走していました。
4角から仕掛けて前に取り付いていきましたが、最後は右手前のままで伸び負けしての4着。
デビュー前は四位騎手が追切を行って
栗東CW(稍重) 67.7-51.8-38.3-12.5(4)馬なり
今回はデムーロ騎手が乗って
栗東CW(良) 82.0-66.1-51.7-38.2-12.3(6)一杯
一度使われた上積みがかなり大きく、今回はかなり伸びしろが大きい1頭と言えます。


日曜日 阪神10レース
モズアトラクション
前走はスローペースで包まれて動きにくい形になり、不完全燃焼な競馬で5着。
ポジションを取りに行けるタイプではないため、前走は内枠がアダとなってしまいましたが、前走は特殊な馬場状態で前が止まらない不利な状況と言う事もあり参考外の1戦です。
2,3,4走前に3連勝した内容は全て圧勝で1000万下を勝った時も抜け出すとフワつく面をみせてラチ沿いを走らせており、まだ底を見せていません。
今回は前走のような競馬は避けるはずで、道中で外に出せればここでもアッサリ勝てる1頭と言えます。

サトノシリウス(3歳未)
新馬戦は出たなりに中団を外を追走し、勝負どころで内の馬が外に張り出してきたために危険な場面がありましたが、それでも直線はひと追い毎に差を詰めてゴール寸前で前を掴まえての2着。
初戦はスムーズなら勝っていた内容の1戦でしたが、中1週で挑んだ2戦目の前走は直線入り口で2着馬に前に入られて減速する不利がありました。
そこで勢いが削がれてしまい、1ハロン標過ぎにエンジンが掛かってから良い伸びを見せましたが、不利が響いての4着となり2戦連続でスムーズな競馬ができていません。
まともならアッサリ勝てる能力を持っている馬で、今回は間隔を取って万全のデキで挑む1頭となります。


キンショーヘニー(3歳未)
前走は短期放牧明けの1戦となりましたが、結果は3着。
スタート後手で後ろからの競馬となり、スタンド前では最後方となっていました。
向正面半ばで動いて3角では中団の外まで押し上げましたが、3ハロン標過ぎにペースが上がった時の反応も悪く、4角では砂を被ってモタモタしていました。
「レースの週に動けたので問題ないと思っていましたが、1週前の併せ馬で遅れたのが少し気にはなっていました。この前は1、2戦目と違いメンコを着けたままレースに臨んだことで、行きっぷりももうひとつでしたから、今度は外すので巻き返してくれるでしょう」と中村師。
今回は体調面での上積み+行き脚がつきそうなだけに、3,2,3着の近走の成績にひと押しが期待できる1頭です。