まとめ

過去ログ762 2018/3/8 10:00

★日曜日
阪神11レース

フィリーズレビュー

モルトアレグロ
前走の紅梅Sは良馬場発表でも雨が少し残って時計が掛かっている状況となっており、平均ペースで前が少し離していた状況でそこからのL3最速となり、仕掛けが早い展開となりました。
同馬はある程度促しながら進めていましたが前2頭から離れた3番手に位置し、3〜4角で2列目ポケットの位置からある程度促しながら2列目内で直線に入ると、直線序盤でラブカンプーが粘り込みましたが、L1でこれを楽に捕えて1馬身半の完勝となりました。
しっかりと先行して直線では加速して突き抜けたという形の競馬で、L3最速という仕掛けが早い中で直線前半までの脚という点で見れば、L3−2で減速ラップで差が詰まらず、L2−1の加速ラップで差し切っているのでこの馬自身エンジンの掛かりが遅かったと言えます。
11.7の地点で1馬身半近くの差を差し切っているのでこの馬自身は11秒半ばの脚を使えている計算となり、トップスピードを問われなかった中で、ポテンシャル面で実は底を見せていません。
阪神JF5着時では後半の決め手勝負に一定レベルでは対応しており、このレースはスローだったのでより後半のトップスピードの質やギアチェンジというところが問われましたが、このレベルでこれだけ脚を使えた点は評価できます。
トップレベルの路線でトップスピード戦でも対応できた点はこの距離では大きな強みになります。

アンコールプリュ
新馬戦の時計・ラップ的は平凡で、L2で窮屈なところを少し苦労しつつも捌けたところでの評価はできますが、内容的には地味でした。
現時点でのレースレベル的にも上位に勝ち上がった馬がいないというのもあり、当日の馬場を考えても平均で流れたとはいえ後半のラップは平凡で新馬戦を高く評価する事はできません。
つわぶき賞ではパフォーマンスを上げてきており、1.3秒のかなりのスローで流れてそこから3〜4角でも12秒台と非常に遅く、3角が12.7と遅くなっていました。
そこから直線だけの競馬となり、坂の上りでのギアチェンジ、2Fにかけてトップスピードの質が問われました。
同馬は前に壁を置きながら3角に入っていく競馬で、3角で前のサウンドキアラが動いていったのでその後ろから様子を見つつ我慢し、4角でその後ろから外に持ち出し勢いをつけて直線に入ると直線序盤で加速して中団外まで差を詰め、L1で3馬身差ぐらいあった差を一気に切れて突き抜けました。
この馬の場合、本質はもっと長い距離の方が良さそうで、1400mで緩い流れになったことで前半脚を使わずに進めていけました。
3〜4角で外を回すのもラップ推移的にロスがほとんどない状況で直線に向けてしっかりと勢いに乗せて行けたというのも大きく、その上でL2−1で切れを見せ、L1は10秒台後半には入っている計算となります。
それだけの脚を明確なスローで出せたと考えればもう少しゆったり入れた方が良さそうです。

★日曜日
阪神11レース

フィリーズレビュー

ラブカンプー
ここではワンパンチ足りない印象がある馬ですが、ゲートは安定して、二の脚も速く、前半のスピードを高いレベルで持っているので上手くペースを引き上げて1秒程度のハイまで持ち込めればチャンスはあります。
前走のかささぎ賞では途中で息を入れしっかりと脚を使えていたため、距離自体は問題なく1400mの方が良い可能性もあります。
その点ではスピード勝負で結果を出してきているアンヴァルとの比較で1400mならチャンスはありそうです。
ペースを引き上げつつ3〜4角で息を入れてからのL2最速で、ギアチェンジも要求させれば面白い1頭です。

アマルフィコースト
ファンタジーステークスでは中団からの競馬でイマイチ伸び切れずの3着で賞金を積めなかっただけに、この舞台では何としても権利だけでなく賞金も積みたい1頭。
そのファンタジーSのペースは1.4でかなりのスローで流れ、そこからのL3最速なので仕掛けが早く出し切りやすい展開となりました。
馬場も力がいる状況だったので11.4と最速ラップは遅めでしたが、これで差し届かずベルーガに圧倒された内容とりました。
10番枠から抑えて中団に下げる形となり、3〜4角でペースが上がっていく中で中団の外目から追走しながら直線に入ると、直線序盤で中目をついてそれなりに伸びて3列目。
L1でもジリジリ伸びていましたが、ベルーガにあっさり交わされコーディエライトに届かずの3着となりました。
末脚勝負ではベルーガに完敗を喫しており、桜花賞に出たとしてもなかなか末脚勝負では難しいように思えますが、1400mで平均ペースでならやれそうな1頭です。

アマルフィコースト
近2走の形を取る場合は、ある程度全体が流れてくれた方が良さそうです。
新馬戦で見せた緩い地点から直線入りで一気に加速できており、この路線ならこのギアチェンジとトップスピードの質は武器にります。
その点でも極端なスローにはまずならない阪神1400は良い舞台で、ラブカンプーとの比較で見るとスピード面ではこちらより上の評価となりますが、平均での決め手勝負ならこちらの方が上の評価となります。
モルトアレグロはハイペース適性も高いタイプですが、要所でスッと動ける感じではないので前目からの一足で出し抜ければチャンスはあります。
アンコールプリュはディープ産駒で阪神1400適性の疑問もあり、スローで良さが出たのでペースを平均まで引き上げればこちらが優位と言え、この面子なら勝負になっていい1頭と言えます。
本番では厳しい印象がありますが、この舞台でこの面子なら信頼度は高い1頭です。

アンヴァル
1200m戦でのスピード戦でラブカンプーを撃破できている点は評価できますが、1400m戦への適性に関しては疑問があります。
この馬の場合は前半のスピードを前面に出す競馬の方が良い印象があります。
阪神1400m戦ならハイペースでスピード型で対応できるのでそこは良い材料ですが、信頼度は高くありません。
ただ、1200m戦のパフォーマンスは1番で、リュウノユキナやラブカンプー比較で見ればモルトアレグロを撃破できる地力は持っています。
東京や京都の1400mなら消しの1頭ですが、スピードでなんとかなる阪神1400m戦のここは消しづらい1頭です。

★日曜日
中京11レース

金鯱賞
メートルダール
前走の中日新聞杯で見せたL2の坂の上りでの切れ味は大きな武器となりますが、トップスピードの質勝負としてみた場合はミッキーロケットやロードヴァンドールをどこまで評価できるのかに疑問はあります。
ロードは瞬間的なキレよりもトップスピード持続タイプで、ミッキーはトップスピード戦では足りない馬です。
今回はトップスピードの質やギアチェンジ面でレベルの高いスワーヴリチャード強敵で、スローからの2段階加速的に分散されるとサトノダイヤモンドも強敵となります。
切れ味勝負の特化戦なら圏内のチャンスは大きい1頭ですが、ブレスジャーニーは高速馬場ならチャレンジCで右回りのロングスパート戦にも対応できていました。
これらの馬は強敵となりますが、超スローまで落ち込めば怖さはある1頭です。

ダッシングブレイズ
2000mへの延長はプラスに転じる可能性が高く、昨年のヤマカツエースが勝った時の様に6Fで分散しながら2段階加速でL2で速さを求められないパターンを前目で受ける立場なら面白い1頭です。
この馬は前目から長くポテンシャル・トップスピード持続力を引き出せるタイプで、2000m戦でこの相手でも十分戦える1頭と言えます。
この距離でこのメンバー構成なら序盤で先行争いに加わってくる可能性が高く、下げ過ぎずに2列目ぐらいのポジションを取れれば問題ありません。
坂スタートで前半のペースが遅くなりやすいのも好材料で、3F勝負では強敵が多すぎるため3角付近でペースを引き上げる必要があります。
ロングスパート気味に持ち込むことでコーナーでの立ち回りを問われる競馬をして、スワーヴリチャードの武器であるトップスピードの質やギアチェンジといった要所の器用さを問われにくい競馬に持ち込めればチャンスは大きくなります。
サトノダイヤモンドが早めに動いてコーナーで引き上げてくれれば3〜4角での我慢が嵌り切る可能性もある馬で、直線坂の上りで一気に加速という展開にならなければチャンスはあります。