まとめ

過去ログ782 2018/5/18 16:32

★日曜日
東京11レース

オークス
アーモンドアイ
この馬の場合はゲートとギアチェンジがネックとなり、ポジションに関しては最終的に押し上げながらという競馬が可能ですが、ギアチェンジは不安材料となります。
オークスの傾向はL2最速率が高く、中団に近い位置で入って要所でしっかりと加速できる総合力タイプの実力馬が素材型の馬に対して結構善戦しやすい舞台と言えます。
特にラッキーライラックはスピードも2400mでは不安がなく、ゲートも上手いのでポジショニングの心配はありません。
こちらはゲートが拙いので枠順次第で包まれるリスクがあり、そうなったときにギアチェンジ面でエンジンのかけ遅れがあると差し損ねるケースも考えられます。

アーモンドアイ
シンザン記念で牡馬を相手に圧巻の末脚を見せ、それが本物であることを前走の桜花賞で証明した同馬。
前走は軽い馬場の阪神マイルで果たしてどこまで切れるのか、というところを大外一気でラッキーライラックをあっさりと交わし、距離に関しては最初からマイルよりあった方がいいと感じていた馬だけに、オークスで更に高いパフォーマンスが期待できます。

マウレア
末脚の絶対量に関してはアーモンドアイと比較するようなレベルに達しておらず、スローで決め手勝負では桜花賞の順位どおりの評価となります。
トーセンブレスと差のない位置ならトップスピード持続で見劣る可能性も大きい1頭です。

マウレア
桜花賞が正攻法での競馬をせざるを得ない中でも決め手比べでアーモンドアイにあそこまで決定的な差をつけられたとなると、オークスではいかに前を取れるかが重要で、ラッキーライラックとの比較でもチューリップ賞で決定的な差があったため、それより前をとってどこまで、というぐらいの気持ちが必要です。
ギアチェンジは備えていますが末脚の絶対量は足りないため、そこを補ってくればオークスでも対応できそうですが、それでも素材はアーモンドアイが上で、総合力でラッキーライラックの方が上となります。
使い詰めていて状態面での伸びしろも期待しづらく、強くは推しにくい1頭。

ランドネ
長く脚を使うというよりは瞬間的な3F勝負で加速する過程で良さが出ている馬で、そのレベルといっても軽い馬場でインパクトのあるパフォーマンスとは言えまえん。
ロサグラウカは2段階加速で対応できていますが、こちらは仕掛けの遅い競馬しか結果が出ていないだけに強気にはなれません。

パイオニアバイオ
フローラSはうまく乗って素材的には出し切った1戦となり、5Fを58.4の中でしっかりと長く脚を使えた点は評価できます。
距離自体は延びて良いタイプだけに、これを前目からスローロンスパ2段階加速的に分散できれば掲示板争いは可能です。
ただ、あの競馬で外からサトノワルキューレに差されている以上、オークスでそれ以上の評価はできません。

カンタービレ
スローからの2段階加速と後半段階的に動いていく中で最後まで踏ん張れている馬で、ゆったり運んでも良さが出ているのでオークスで楽しみがある1頭。ある程度流れた中で好位からひと脚を使うか、スローからの2段階加速的にある程度分散する中で内からひと脚を使う展開なら馬券圏内のチャンスはあります。

リリーノーブル
阪神の3走を見てもラッキーライラックを相手に優位性を作るのは難しく、ラッキーライラック自身も先行できるしタイプでスピードも問題ありません。
桜花賞ではL1で詰めていましたが、最序盤にラッキーライラックはかなり苦しい競馬になっており、ゆったり運ばれた阪神JFやチューリップ賞では内容的に完敗しており、阪神JFではギアチェンジが問われる中であっさり差されているだけに、ラッキーライラック以上の評価はできません。

リリーノーブル
トーセンブレスにはトップスピードの持続力で少し見劣りますが、ポジショニングやギアチェンジ面ではコチラが優位で、同タイプのカンタービレとの比較ではトップスピードの質で高いレベルのものを見せているのはこちらです。
アーモンドアイが見せた末脚は脅威ですが、府中で加速が問われれば破壊力を出し切るまでにレースが終わっている可能性もあるだけに、総合力という観点ではアーモンドアイを封じられる可能性はあります。

レッドサクヤ
ゲートが上手く、要所の反応は良い馬で、オークスでもある程度走れそうな印象がありますが、桜花賞でラッキーライラックとの比較でみるとL2の地点でキレ負けしており、3着リリーノーブルとの比較や、マウレアとの比較でみても総合的に少し見劣ります。

サトノワルキューレ
フローラS勝ちのパフォーマンスの高さは評価できますが、レースレベルが低かった中で一頭だけ違う競馬をしてきました。
特に、後半5Fが速い中で外から正攻法で差して来た末脚の絶対量が優秀ですが、ゲートが拙く東京2000mで内枠と悪くない状況で出負けして最後方という形になっていた点はネックとなります。

ラッキーライラック
時計が速いので勘違いしそうですが、桜花賞時の馬場は少し渋っており、当時の他のレースと比較するとこのペースで平均にまとめてきたこと自体かなり高いパフォーマンスだと言えます。
ただ、これまで見せてきたこの馬の強さはギアチェンジの性能とトップスピードの質、持続力という後半トップスピード戦での3要素の高さにあり、それに加えてゲートの安定感、スピードといった全体の総合力を極めて高いレベルで兼ね揃えているという点です。
トップスピード持続にしても余力を持って入ればアーモンドアイとの比較では見劣ってもNo.2の位置にあり、瞬間的なトップスピードの質だけならアーモンドアイと互角レベルの1頭と言えます。

★土曜日
京都11レース

平安S

ナムラアラシ
ミツバやグレイトパール辺は積極的に進める可能性が高く、中盤の緩みがあまり出てこない可能性が高い1戦ですが、基本的に京都1900m戦は3角の下りからのロングスパートになりやすい舞台だけに、ここは消耗戦となる想定です。
3〜4角でロスなく立ち回り、前にいるテイエムジンソク、そして勝ちに行くグレイトパールやミツバの流れの中で、内で立ち回って直線で内から伸びて来る可能性は十分にある1頭。
内枠を引いた場合は、この馬に馬券的妙味が生じます。

コスモカナディアン
4走使い続けているために上積みは見込めませんが、適性的に見てもアンタレスSや総武Sは流れが速すぎました。
マーチSでも前に行き過ぎた面があり、基本的には前半に無理をしないほうが良いタイプで、今回のメンツではグレイトパールもミツバもある程度早めの仕掛けという競馬になる可能性が高く、3角でも速いラップを踏む形になる可能性が高いため、その流れを期待して3角までに内目を確保してロスなく出し切る形なら好走可能です。

テイエムジンソク
グレイトパールも反動という不安がありますが、こちらは使い続けていてフェブラリーSがメイチだっただけに、そこから立て直しての初戦でどこまで仕上がっているかという点が懸念材料です。
ここは『フェブラリーSから一度リセットして目標が帝王賞という中での58kgで叩き台』という状況で、フェブラリーSの内容も反動がありそうなオーバーペースの一戦だっただけに、仕上がり面がカギとなります。
1900mでは1度も勝てていないだけに、この距離延長がどうなのかという点もマイナス材料です。

ミツバ
3角が緩やかで下り坂がある京都なら阪神ほど置かれるという可能性は低く、緩いコーナーの名古屋大賞典では好位から動いて上がり最速36.3が出せており、マーキュリーCでも強い競馬ができているように緩やかなコーナーなら動けている印象があります。
また、この馬の持ち味はポテンシャルにあるため、京都1900m戦で3〜4角でしっかりと早めにスパートをかける競馬ができれば距離適性も含めて力を出せる可能性は高い1頭です。

グレイトパール
前走のアンタレスSは骨折からの長期休養明けという状況で、平安Sほどの圧倒はできませんでしたかが強い競馬で対応してきました。
ペースは1.7でかなりのハイペースで流れ、終始淀みなく進んでL4最速戦。
L1は13.0とかなり消耗しており、構厳しい競馬になったために約1年ぶりの休み明けから反動が気になりますが、調整過程は先週にCWで終い重点で速いラップを出せており中間も順調です。反動さえなければスキがない1頭と言えます。

★注目馬
日曜日 
東京9レース
エフティスパークル今回の条件で狙いたい1頭。
2走前は馬場が緩くて滑りながらの競馬で6着となり、3走前は間隔が開いて中間も鋭さを欠いており、デキ7割の競馬で8着。
4走前は道悪馬場で力を出せずに7着となり、5走前は4角でぶつけられる不利があり、バランスを崩して手前を替えてしまい最後はピリッとした脚を使えずに4着となりました。
この馬のベストバウトは昨年5月の調布特別2着で、今回と同じ東京1800mの舞台で11.6 - 11.6 - 11.5 - 11.1 - 11.6とL2最速戦の中で中団の中目からしっかりとL2で伸び始めてL1で抜け出しそうだったところに外から一気にゼウスバローズに来られてしまいました。
トップスピードの質、持続力そのものは高く、高速馬場適性も見せており、前走はこの得意舞台でクビ差の2着となっており、今回は不安の無い1頭と言えます。

プリンセスルーラー
ゴール間際でフワッとする面があり、この4走続けて2着の同馬。
3走前には離れたところから一気に差し切られてしまい、馬体を併せる事が出来ずに2着となり、2走前は1ハロン延長で最後に坂のある阪神コースで、内をすくわれる形でまたも馬体を併せられずに2着。
前走は距離を戻して1800m戦に使われましたが、勝ち馬の渋太さに屈しての2着で勝ち運に恵まれていませんが、今回はチークピーシズを着用となり、ひと押しが期待できる1頭となります。

日曜日
東京6レース

アメリカンワールド

前走はひと叩きで馬体が絞れて状態は良くなっていましたが行き脚がつかずに後方からになり、4角でも最後方に近い位置取りで好位で楽に運んでいた勝ち馬に押し切られてしまい、それでもゴール前は目立つ伸びを見せて2着と力のあるところを示した1頭。
3戦目の今回はまだ上積みが見込め、東京コースに替わるのもプラス材料です。
2走前は重馬場の阪神コースで上手に走れており、もう少し道中ついて回って終いにあの脚を使えれば、今度は差し切り可能です。

バトルマイスター
オークスのマウレアを含めて東京、新潟で計14頭を予定している今週の手塚厩舎。
今週1番の期待馬がこの馬で、「前走は関西遠征で初芝の条件は厳しかったと思いますが、強い競馬でした。勝ち馬は京都新聞杯で2着のアドマイヤアルバでしたし、後ろは(2馬身半)離していますから、今回は大丈夫でしょう」との事。
芝適性は十分見せており、広い東京コースで勝ち負け濃厚の1頭となります。

日曜日 
京都10レース
アバルラータ
2走前はフレグモーネで取り消しとなりましたが、取り消し明けの前走は2日間だけ休ませて挑み、スローの内枠という事もあって動くに動けない形となり、勝ち馬に外から抑え込まれて狭いところへ入ってしまい、要所で追い出しを待たされたことや直線で包まれて消化不良の内容で3着。
2000m戦では若干掛かる面があるため、1ハロン短縮はプラス材料と言え、スムーズならアッサリ勝てそうな1頭です。