まとめ

過去ログ805 2018/10/29 11:36

★1nin
東京11レース

天皇賞・秋(Sランクレース)

5スワーヴリチャード
前走の安田記念ではスタートを決めて道中はインの先行集団でレースを進め、スムーズに馬群も捌きながら直線コースに入ると、絶好の手応えで先に抜け出したアエロリットに並びかけるも坂上辺りで苦しくなって外にヨレてしまい脚が止まってモズアスコットに差されての3着。
「安田記念は夏バテが響いた」と陣営が話していたように馬体減による影響が最後のひと伸びに繋がってしまいました。
それでも初のマイルを状態が万全でない中でも1分31秒台(レコードとコンマ1秒差)で走破出来ている点は大きな評価が必要です。
今年は右回りの大阪杯でG1タイトルを手にしましたが有馬記念の時には替えなかった手前を替えられるようになっていました。
左回りの東京と中京ではすべて重賞で〈2〉《1》〈2〉《1》《1》〈3〉着で、今回は得意の左回りでの2000m戦でベストの条件となり、ここは崩れる可能性が極めて低い1頭と言えます。
今年の重賞でデムーロ騎手が最終追い切りにも騎乗した馬の成績は[4-2-1-4]で好走率6割。
デムーロ騎手は一部で調教が下手と言われますが、それは陣営の時計指示よりも自分の手応えを重視するためで、馬の調子が良いと分かれば最終追い切りではあまり強くは追わない事が多いためです。
4レイデオロ
天皇賞の前哨戦別成績では
毎日王冠(5-3-4-48)に対してオールカマー(0-0-0-27)で、オールカマーを制して挑む同馬にとっては不吉なデータとなりますが、藤沢厩舎もかつては毎日王冠をステップレースとして使っていましたが、藤沢厩舎の2000年以降の成績はい亜kの通りです。
札幌記念[0-0-3-12](連対率0%)
セントライト記念[1-1-1-17](連対率10%)
オールカマー[1-1-1-10](連対率15%)
毎日王冠[1-1-1-14](連対率12%)

天皇賞秋[4-3-2-13](連対率32%)

レイデオロはオールカマーで1着に好走しましたが、この馬は3歳春は2戦のみ、3歳秋も2戦で早々を切り上げざるを得なかったように体質的に連続勝負ができない馬です。
前走のオールカマーは秋のG1線戦を見据えていた仕上げでしたが、それでも力で捻じ伏せて見せたのは馬の能力の違いによるものです。
京都記念でバルジュー騎手に掛かり癖をつけられてしまいましたが、間隔を空けて気性面に落ち着きを持たせられた点はプラス材料と言えます。
体質面の関係から間隔の長いオールカマーを使っただけで、過去のオールカマー組が通用していないというデータはこの馬には当てはまりません。


日曜日
東京8レース
ルヴォワール
弟のラストヌードルも新馬勝ちを決めて日本でデビューした一族はすべて初戦勝ちしている血統で、潜在能力は間違いありませんが、大型牝馬で4歳秋を迎えてもまだ4戦しか使えない体質の弱さが課題となっています。
今回もレースを開けての出走となりますが、「久々にノートラブルで使えます。昇級は形の上だけですし、先々はもっと上のクラスを狙ってる馬」と手塚調教師。
新馬戦は終い2ハロンが12.1−11.8の流れを難なく差し切っての勝利で、その後は外傷明けの1戦となりましたがノ−ステッキで抜け出す快勝。
その後はフレグモーネでフローラSを回避して夏馬は休ませて挑んだ3戦目は大型馬の休み明けで6着となり、その後も外傷で11カ月の休養となり、久々の競馬でもきっちりと差し切っての勝利となりました。
勝負所で上がっていく時の脚が速く、追われてからも力強く伸びており、ここは通過点といえる1戦となりそうです。

ブレステイキング
堀厩舎のエース格で、今回はデムーロ騎手からモレイラ騎手への乗り替わりとなり、陣営の期待が大きい1頭。
春は体質面の弱さから満足な状態でレースに使う事が出来ていませんでしたが、ひと夏を越してカイ食いがよくなって体がひと回り大きくなってきました。
まだきゃしゃな造りだった馬体でもプリンシパルSで4角12番手から最速で2着まで押し上げた内容は評価でき、勝ったコズミックフォースがダービーで3着になった点からも、この馬がパンとしてくればかなり上を目指せそうです。
前走のセントライト記念では久々の競馬で最後に苦しくなってしまいましたが、これまで対戦した相手がギベオンやコズミックフォースという事を考えてもここは最上位の1頭と言えます。

★11net
土曜日の勝負の1鞍
土曜日
京都10レース
3アドマイヤエイカン
前走は放牧明けでまだ緩さが残っておりひと追い不足で完調手前で、2000mも距離不足の1戦で5着。
直線では内回りで馬群が密集していて動くに動けず、内枠からのレースで窮屈になってしまい内容的にも不完全燃焼でした。
2走前は稍重馬場で58キロを背負った中での追い比べでひと伸びを欠いて4着。
叩いて広い外回りの2400メートルに替わる今回は、スムーズなら力を見直せる1頭となります。
札幌2歳Sでは道悪競馬でレースの上り36.8秒を約1秒上回る35.9の脚で豪快に差し切っており、道悪馬場でも相対的にパフォーマンスが上がる1頭と言えます。

7グローブシアター
前走の六社Sは極端なスローで流れて12.7-11.4-11.9-11.4-11.2-11.7という後半の5Fが11秒台でラスト1000mが57秒台に入ってくる競馬でL2が11.2秒で最速ラップですが、L5の段階でも11.4で少しラップに波が生じる特異な展開となりながらも逃げて踏ん張れていました。
前走に5Fで分散する形でやれたのは良い材料と言え、3走前の白川特別では不良馬場で3馬身差の圧勝となり、3着馬には5馬身の差。
このレースは逃げるグローブシアターをアドマイヤカイエンが捉えられるかどうかの1戦と言え、昇級戦の前走は休み明けで3角地点で外から来られる厳しい展開で早めのペースアップで4着となりましたが、今回は叩き2戦目での道悪馬場となり、大きくパフォーマンスを上げて来そうな1頭です。

日曜日の勝負の1鞍
東京11レース
天皇賞・秋

5スワーヴリチャード
安田記念では初のマイル戦でコンマ1秒差の3着となりましたが、「暑さに弱い馬で、安田記念の時は夏負けしていました」との事。
ダービー時にはレイデオロと対戦してコンマ1秒差の2着となりましたが、「ダービーと安田記念は輸送で20キロ減ってしまって、想定外でした。東京に持って行くと10キロ減りますが、想定外の20キロの馬体減が最後のひと伸びに影響しました」との事で、今回は輸送でも馬体を減らさないように『ある工夫』をして挑みます。
調教後の馬体重が530キロ発表となっていますが、陣営としては514キロ前後でレースに挑みた思惑があり、524キロだった馬体から6キロ増やして530キロで輸送させています。
2走前の大阪杯は超スローの流れの中で折り合わせ、向正面でもペースが上がってこずに馬群が凝縮したところで外からじわっと押し上げて、一気に上がり切って先頭列まで押し上げると、右にモタれる癖をラチ沿いを走らせることで矯正させるデムーロ騎手の好騎乗で序盤でL1で外から追いすがるペルシアンナイトをしっかりと振り切っての3/4馬身差勝利となりました。
左回りでは隙が無い馬で、前半のスピード面での不安を前走の安田記念で払拭してきただけに、ここは死角のない1頭と言えます

4レイデオロ
この馬の最速上がりは超高速馬場で超スロー戦の3F戦を捲って前目で受けられたダービーの33.8秒で、皐月賞では後方から3〜4角でファンディーナの早めの仕掛けで内からの立ち回ってL1までの伸びは平凡でした。
前半のスピード的に2000m戦では未知数な面も多く、人気を背負うことを考えると妙味は感じられません。
この馬の大目標はジャパンカップで、適性的に見ても強く狙いたいのは次のJCとなります。

★win
土曜日情報
新潟7レース

4メイショウゴテツ
先行タイプが少なく、積極的な競馬さえできれば押し切る可能性が高い1頭。
この馬は新馬戦が新潟ダートの稍重馬場で1800mを逃げ切っており、昇級後も唯一使われた新潟ダートでだけ3着と、この条件で適性が高い馬です。
(シニスターミニスター産駒は新潟ダート1800mでの好走が目立ちます)
一時期は調子を落としていましたが、3走前に障害を使った事で復調しており、2走前は足ならしの1戦で直線入り口で不利を受けて度外視可能の1戦です。
前走は先行策を取れましたが、無理せずに2番手の内で収まり、3角で他馬が仕掛けた時に動けず、4角で一気に下がるロスが響きました。
そこから大外に出して4着まで差し返した内容は十分に評価でき、今回は得意舞台でスピードの持続力を活かす競馬をしてくれればここは押し切りの可能性もある1頭です。

11ベルクカッツェ
2走前の未勝利勝ちが3馬身半差の圧巻のパフォーマンスで、あれだけ走れれば500万では即通用します。
昇級戦の前走は休み明けで明らかに太めの馬体だった事が敗因で、もうひと追い欲しい状態で5着に敗れました。
レース内容を見てもスタートで大きく出遅れてしまい、最後は外から追い込みましたが差し届かずの5着。
今回は叩き2戦目でスタートさえ気をつければここでは能力上位で差し込んでこれる1頭です。
2走前に圧勝した時と同じ締まった軽い馬場となりそうなだけに、ここは見直しが必要な1頭です。

東京11レース

天皇賞・秋

5スワーヴリチャード
昨年は台風による大雨の影響で不良馬場での施行となりで2分8秒台の異例のレースとなちましたが、2014年から16年の3年間は、良馬場施行で決着タイムが1分58秒4から59秒7となっており、前半1000mの通過ラップは60秒6から60秒8とスローでかなり安定した傾向を見せています。
今年も逃げ不在でスローが濃厚となり、東京コースのG1のため当然速い上がりは必要となりますが後方一気で間に合うレースではなく、4コーナーでは射程圏内にポジションを取っておかないと届きません。
昨年を含めた過去5年で「近5走以内にG1、G2を4コーナー5番手以内から、上がり3位以下で3着以内に好走(=持続ラップ、またはロングスパートで好走ということ)」していた馬が、毎年2頭ずつ3着以内で馬券に絡んでおり、これらの馬は持続ラップだけに長けたタイプではなく、高速上がりや瞬発力勝負のレースでも実績があり、過去に上がり最速や33秒台の決め脚を使って好走した実績のある馬ばかりでした。
近年の天皇賞秋では、速い上がりや瞬発力を武器とする馬が、近走で持続力勝負やロングスパートで長く脚を使うレースをしてきたパターンが狙い目ということになります。
スワーヴリチャードは、大阪杯が4コーナー1番手から上がり5位で1着、安田記念が4コーナー5番手から上がり5位で3着と、前出の条件を2戦連続でクリアしており、金鯱賞で上がり33秒8、ダービーで上がり33秒5をマークしているように速い上がりも使えます。
今回の東京コースでは上がり最速を3回マークしているように、本質的には速い上がりの勝負向きのタイプで、こういったタイプが持続力を強化する方向性のレース運びで好走して天皇賞秋へ挑むというのは理想的な臨戦過程と言え、ここは不動の中心となります。

4レイデオロ
昨年の日本ダービーでは早めの仕掛けから大まくりを見せ、レイデオロも上がり順位上位で速い上がりを使えるタイプながらも長く速いラップをマークするロングスパートで大レースを制しました。
スワーヴとレイデオロは速い上がりを使える馬でマクリやロングスパートでG1を制した実績があり、逃げ不在でかなり遅いペースになる可能性のある今回は、自らレースを組み立てていける操縦性は強みは大きな材料です。
速いペースで流れたとしても、高速上がりを使えるタイプだけにこの2頭の死角は他馬に比べて小さく、この2頭が揃って圏外になる可能性は考えられません。


日曜日の1点勝負レース
京都11レース

9トリコロールブルー
現時点でのベスト条件は準オープンとオープンを連勝したワンターンの1800mで、今回の舞台となります。
前走の良函館記念6着は4角でバテた馬の後ろに入ってしまい、身動きが取れない状況となってしまったために悲観する内容ではありません。
特に準オープン勝ちとなった飛鳥Sは冬の時計が掛かる京都コースで今回とほとんど同じような条件での1戦で、スローペースを大外から一頭だけ違う脚で突き抜けたのを見ても今回のような馬場での差し比べなら相当強い1頭と言えます。
今回は休み明けにはなりますが、鉄砲駆けする馬で新馬戦を含めた休み明けの成績は(4.1.1.0)で、鞍上も変に途中で動かずに終いを活かす競馬が得意な藤岡騎手だけに、ここはこの馬が中心となります。

7ブレスジャーニー
この馬は2歳時の重賞連勝のパフォーマンスや血統背景を見てもマイル〜1800mぐらいで決め手を活かしてこその馬と言えます。
ただ、この馬の場合は高速馬場の極限の切れ味勝負では分く、ある程度時計がかかる舞台での末脚勝負でこそ良さが活きそうなだけに、今の時計の掛かる京都コースは合っています。
3走前の函館記念は全く展開向かないながらも大外から突っ込んできての4着は評価できる内容で、ここ2戦は長距離に使われて度外視できる4,5着です。
この2戦は明らかに適性外の距離だったと言え、今回はタフ馬場の1800mというこれ以上ない条件が揃いました。