まとめ

過去ログ821 2019/5/5 21:16

★注目馬
ノームコア1nin一昔前までは紫苑S組はG1では通用していませんでしたが、一昨年に2着馬のヴィブロスが本番の秋華賞(G1)を勝つと、昨年はディアドラがトライアルと本番を連勝。それら2頭と比較しても、遜色ない強さで紫苑Sを制したのがノームコア。紫苑Sの勝ち時計(レースレコード)が素晴らしく、開幕週で絶好のコンディションだったことは確かですが、3歳牝馬による中山2000mで1:58.0は大きな価値があります。3着だったランドネとは0.6秒差でしたが、これは6着だった秋華賞での勝ち馬アーモンドアイと同じタイム差で、単純な比較はできませんが、ノームコアが秋華賞に出走していれば上位争いをしていた可能性は高いように思えます。この秋、ルメール騎手は毎週のように大レースを勝っており、ノーザンファーム天栄とのタッグは無双状態となっています。秋華賞のアーモンドアイ、菊花賞(G1)のフィエールマン、天皇賞・秋(G1)のレイデオロは、いずれも「天栄×ルメール」で、近年のノーザンファーム天栄の成績は圧倒的と言え、東西のトレセンを超える調教設備を兼ね備え、スタッフも社台グループが誇るスペシャリスト集団となっています。調教師の中でも「トレセンで鍛えるよりも、天栄に預けた方がいい」と話す数が増えてきており、外厩で入厩期限ギリギリまで調整→調教師が微調整→出走というのが、一種のトレンドとなってきています。「天栄×ルメール」は、今週のエリザベス女王杯に出走するノームコアにも当てはまり、紫苑S後は秋華賞に参戦するプランもありましたが疲労により回避し、その決断を下したのもノーザンファーム天栄が中心だったようです。現在はトレセンよりも外厩施設にいる時間の方が遥かに長い馬も増えており、今回のノームコアにしても秋華賞を回避した分、紫苑Sからの間隔が開きましたがノーザンファーム天栄が「そうした方が仕上げやすい」と判断してのものだけに、調整に自信があるという裏付けと言えます。-----------------------g1g2g3ノームコア2走前の紫苑SはL2の段階でレースラップは11.5で、この地点で前との差は2馬身半。ここでは0.4秒近く速いラップをL2で出していることになり、L2で11.1~11.2まで持っていけているので他の馬より動き出しが早かったのが圧勝できた要因と言えます。3着のランドネもL1ではそれなりに伸びていましたが、カレンが捲ったのでロングスパート戦に見えますが、実質的な仕掛けはL2地点で、ここでの機動力の差が圧勝できた要因と言えます。ただ、この競馬でランドネをここまで突き放したのは後半5Fが全て11秒台の流れでもそこまで脚を削がれなかったというのが大きく、ランドネに対しては圧倒な力差を見せました。前走のエリザベス女王杯5着は紫苑Sのインパクトを考えると物足りないパフォーマンスでしたが、3〜4角である程度外を回しての競馬になり、L3でも速いラップを踏んでいた事が影響したように思えます。ただ、その場合はL2の段階はまだ余力があったはずだけに反応できたと思いますが、力の要る馬場が適性的に合わなかった可能性が考えられます。ハンデが55kgとトップハンデタイでも、スローで高速馬場ならロングスパート戦気味になっても問題なく、トップスピード戦でも2000mでこのメンツ、2〜3列目まで確保できていれば信頼できる1頭と言えます。

★注目馬
ヴィクトリアマイル

アエロリットG12走前の安田記念は強い競馬で2着しているように地力は間違いない1頭ですが、安田や中山記念で評価すべき点は前半のスピード面となります。ペースが緩かったヴィクトリアマイルではトップスピードの質的に足りていませんでしたが、前走の毎日王冠の1800mでは上手くペースを作り出しての勝利となりました。マイル戦ではタイトな流れで後続の脚を削ぐ競馬で高いパフォーマンスを見せてきましたが、前走は1周コースの1800m戦でそこまで速いラップを要求されることもない条件となり、流れが落ち着いた中で先行する形だけでは厳しくなるコースでした。後続に対してリードをとって早めに抜け出すような競馬をしてこないと最後の決め手で見劣ってしまうため、この馬が来る展開は早目のロングスパートとなり、そういった展開はステルヴィオが得意とする展開でしたが終わってみれば問題とせずに1馬身1/4の完勝。これは大きな材料で、完全に本格化した印象があり、適正条件となる今回はこ最有力の1頭と言えます。-------------------kkkmaアエロリット2走前の安田記念は驚愕レベルの競馬をしており、平均ペースで流れて前後半どちらも45秒台という次元の高い競馬となり、ラップ推移的にも全く淀みなく進んで東京マイルとしては異例と言えるタフな競馬となりました。その中で前受しての2着はかなり衝撃のパフォーマンスで、これ以上ないくらい完全に嵌ったモズアスコットにはクビ差だけ差されましたが、安田記念の内容からもトップレベルのマイラーなのは間違いありません。強気に乗って勝ちに行ける力を持っている馬だけに、真ん中ぐらいの枠なら不安要素はほとんどない1頭と言えます。例年なら安田記念とマイルCSはリンクしませんが、近年は京都コースが時計の掛かる馬場になる傾向になって安田記念とリンクする傾向となっています。今年も京都コースは時計が掛かってきており、安田記念上位組が優位となります。-----------blastアエロリットこれまではスローペースになると不安が大きくなる馬で、スローとなったヴィクトリアマイルではジュールポレールとレッドアヴァンセに先着されており、トップスピード勝負になると超一流レベル相手ではキレ負けしていました。ただ、前走の毎日王冠では逃げて自身のパフォーマンスを上げてきており、瞬間的にもレースラップで10秒台に入れてきました。前走は馬場が超高速だった事はありますが、今ならスローで流れてもリスクはそこまで大きくない馬で、今の少し時計がかかる馬場という点は大きな材料と言えます。はペースをある程度引き上げて後続に脚を使わせつつ、前目内目から抜け出すという競馬が出来れば崩れる要素はかなり低くなり、京都の外回り1600m戦なら2列目ポケットから4角出口で最内をというのも狙いやすいだけに、条件としてはかなり良い1頭と言えます。

★お知らせ
土曜日

東京8レース

サトノユニゾン(中山・古500万)3日目8Rダート中山1200メートル戦を予定。この馬はモタれる面があるために2走前には片方だけのチークピーシーズを着用し、外枠から馬群に入れて距離ロスを抑える競馬で10着。前走は調整方法を変えて真っすぐ走れるように矯正して挑み、片チークを外してもモタれる面を見せずに走って2着に好走してきました。好スタートを決めていいポジションで進め、最後もしっかり伸びてこれまでにないレース内容で馬が変わったように走れていました。今回は久々に詰めて使える点もプラスと言え、前走時はモタれないように調整していたために最後は追われてから伸びを欠く面を見せていましたが、今回はしっかりと調整ができており再度好走可能の1頭と言えます。

日曜日
京都2レース
サンライズアカシア初戦はまだ絞れる余地を残した余裕のある馬体で出走となり、出ムチを入れても中団がやっと言った感じで追走し、不良馬場で終始外を回るロスも響いて10着。初戦は3〜4角で手応えが無くなっていましたが、2戦目は好スタートから2番手で進め、逃げ馬が早目に下がってきたために早目に先頭に立つ形となり、直線は外にヨレながらも止まらずに2着に粘りました。3戦目の前走はソエの影響で久々の競馬となりプラス16キロで明らかに太目の馬体での競馬となり、「ゲートで横を向かせて暴れないようにしていましたが、ゲートが開く寸前にモタれてしまってタイミングが合いませんでした。」と藤懸騎手が話しており、出遅れて馬群の後方からの競馬となってしまい直線もフラつく面を見せながら最後の最後まで食い下がって3着馬からハナ差の4着となりました。今回は叩き戦目でまともにゲートを出られれば圏内濃厚の1頭と言えます。

月曜日
新潟1レース
G1Cコンスタンティナ新馬戦ではレース前からやる気が無さそうな感じを見せていましたが、レースになると別馬のように走る気を見せており、1コーナー手前で砂を被って制御不能になってしまい、4角で外に出すとソラをつかってフワついて3着。前走も内枠で砂を被って進みが悪くなったような感じあり、最後の直線も追い出し待たされてその分での3着。「少し怖がる面があるので外枠の今回は良い条件です。使いながらよくなるタイプだから今回は期待できます」との事。ここ2戦ともに最後は脚を余しており、外枠から砂を被らずに気分良く先行すれば大きくパフォーマンスを上げてきそうな1頭です。前走の2着馬マンボカリエンテは次走で圧勝しており、4着馬のロードリバーサルも勝ち上がっているハイレベル戦で、この馬もそこで3着なのは評価できます。

トゥーフラッシーG1C2走前のように内で包まれてキックバックを受けても対応で切る馬で、3走前は時計がかかる馬場の中でスローからの12.9 - 12.5 - 12.6 - 13.1 - 13.3という後半のロングスパート戦で後続の目標にされながら渋太く踏ん張っての3着。時計的にも当時の馬場を考えると優秀で、牝馬限定のここは崩れる可能性が低い1頭です。馬場が軽くても問題ないタイプで、ダートスタートの方が相対的に良さそうなだけに良いポジションからの競馬ができそうです。前走はレトロフィットにコンマ1秒差で敗れましたが、途中から来られる厳しい展開でのものだけに、マイペースで競馬ができれば逆転の可能性もある1頭です。

京都4レース
悪かったはずで、その割にはよく走ったと言えるだろう。そして注目していた2戦目だったが、こちらもスローペースの完全な前残りの展開に泣いての6着。ただ、最後はきっちりと末脚を伸ばしていましたし、初戦とほぼ同じ上がり時計を使ったのを見てもこの馬の脚は使えていた。ここ2戦の内容を見ても距離延長は良さそうですし、阪神芝2200mならスローペースでもある程度上がりがかかるはず。ここはスムーズに回ってこれれば十分に好勝負になっていいと見ます。

京都12レース
G1cエヴィエイション土田師曰く、「左回りだと勝負どころからリズムが悪くなるようで、どうも良くない」とのこと。昇級しての2戦は左回りで15,11着。2走前の東京戦はマイルの速い流れについていけずにハミを噛んでタメが利かずに大敗し、前走の中京は出して行ったことで力んでしまい、4角で並びかけようとするも追いつけずに直線で後退しての11着。500万下を勝った3走前はデビュー勝ちした時の様なバランスの良い走りではない中での勝利で、そんな状態で勝ち上がっているだけにまだ伸びしろは大きい1頭です。能力的にはもっとやれていい馬で、勝っている右回りの当舞台で見直したい1頭です。近2走は二桁着順が続いているだけに、妙味が非常に大きい1頭と言えます。