まとめ

過去ログ804 2018/10/29 11:28

★121
土曜日情報
京都11レース

10モズアスコット
極端なハイペースにでもならなければ問題無い馬で、安田記念は平均ペースで進めて11.3-11.4-11.4-11.7という淀みないラップ推移で中団の内をコーナーで立ち回って最後まで伸びてアエロリットを差し切りました。
しかも安田記念は連闘で挑んだ1戦で、3走前のマイラーズCも平均で流れて11.9-11.4-11.2-11.2-11.7という中弛みからのトップスピード持続で番手から抜け出す強い競馬レコード決着の2着となりました。
ベストとは言えない1400m+重い今の京都の馬場となりますが、2走前の安土城Sでは安田記念の賞金稼ぎのために急遽参戦して1週間早いローテで2着に走れており、
ここは相手関係適にも取りこぼす可能性が低い1頭です。

8ロードクエスト
この馬はピッチ走法で一瞬の加速力が優れていますが、長く良い脚は使えないタイプの馬で、直線の短い右回りコース向きの馬と言え、今回の京都芝1400mという舞台はベストに近い条件となります。
以前まではスタートが不安定だったために直線の短いコースでは差し届きませんでしたが、短距離に使われ続けた事でスタートが改善されました。
2〜3走前は左回りコースで突き抜けるかという手応えから伸びあぐねて2,5着。前走は得意の右回り条件でスタートも決めるも4コーナーで位置を落とした上に直線で詰まってしまい、最後は捌いて伸びるも4着まで。
3着馬は富士S1着となったロジクライで、そこから不利が合ってハナ差の4着なら評価できます。
今回はスタートが安定してから初めての距離短縮ローテとなり、前走のペースや位置取りを考えれば、モズアスコットよりも前で脚を溜める競馬をしてきそうです。
外が伸びるタフ馬場もこの馬向きと言え、ピッチ走法からも道悪馬場は問題なく、ここで賞金を稼いでおかないといけない同馬にとってはここは勝負の1戦となるだけに、前哨戦となるモズアスコットとは勝負度合いが異なる1頭と言えます

日曜日の情報
東京11レース

天皇賞・秋

5スワーヴリチャード
前走の安田記念は45.5-45.8と前半でかなり速いペースを刻んだ中で二の足で取り付いていけたのは大きく評価でき、あれをマイル戦でできるならスタートの後手もある程度リカバー可能で、このメンバー構成ならそこまで苦労する事は無さそうです。
今回は逃げ馬不在で好位〜中団ぐらいを取れそうで、武器であるトップスピードの質が高さと、それが分散しても使える点を生かせそうな今回は最有力候補となります。
また、スローからの急加速を問われても問題無いギアチェンジを備えており、ダービーでは超スローからL2最速地点で好位から2列目まで上げており、レイデオロは捲って前にいただけでこの地点の脚は優位に保てていました。
大阪杯では後半5Fで速いラップを踏み続けて押し切れており、安田記念では前半のスピード面も見せてきました。
スローで展開しても要所での機動力があるため不安がほとんどなく、菊花賞ではスローで何もアイデアが無かった日本人騎手との差を大きく見せつけただけに、ここは中心となります。
ライバルであるレイデオロは中間に順調さを欠いており、目標は次のジャパンカップと言う事もあって勝負度合いはスワーヴリチャードの方が高い1戦と言えます。

★kkkma
日曜日
東京10レース
ミュージアムヒル
デビューからここまで9戦がすべて3着以内の馬で、休み明+昇級戦となった前走は、得意とは言えない重馬場にも対応して時計差無しの3着としっかりと能力を示しました。
3走前でオークスの出走権を獲得できませんでしたが、江ノ島特別では錦S2着の降級馬を寄せ付けず、1600m1分32秒7はかなり優秀な時計と言えます。
苦手な雨馬場だった前走を除けば8戦全て連対しており、この中間は相変わらず気配の良さは目立って1週前は併せ馬で楽々と追走同入するなど推進力満点の動きを見せていました。
コース替わりも問題なく、今回はモレイラ騎手騎乗で必勝態勢の1頭と言えます。

レッドオルガ
ここ2走は不得手な道悪で3,6着。
前走はそのうえ直線でスペースがなく前が開いたのはラスト1ハロンだけで、ビュンと切れるタイプではないだけに脚を余してしまいました。
左回りのマイル戦は1.1.1.1.3.6着ですが、近2走の道悪競馬を除けば4戦4勝。
重賞勝ち多数輩出の血統背景からもまだまだ上が目指せる馬で、良馬場での左回りマイル戦となる今回は巻き返し可能の1頭となります。

日曜日のメインレース情報
東京11レース

天皇賞・秋

5スワーヴリチャード
日本ダービー2着後休養を挟み、その復帰戦だったアルゼンチン共和国杯でハーツクライの成長力を見せつけて2馬身半差の圧勝となり、その後の有馬記念、金鯱賞、大阪杯、安田記念はどれもこの馬に向いていた舞台や展開ではない中で4,1,1,3着。
(手前の関係でうまく走れない右回りの有馬記念、大阪杯で4,1着、道悪馬場の金鯱賞で1着、距離適性から外れる1600戦の安田記念で3着)
大阪杯に関してはスローペースから問答無用の捲り競馬で押し切った内容で、常識的な競馬ではありませんでした。
前走の安田記念は距離不足の中でハイレベルなメンバー相手にスピード負けせずに3着に健闘しており、この馬が適性適条件で走った場合になどれくらい強いのかが楽しみな1頭です。
今回は久々の適性条件となり、東京コースの2000m〜2400mがベストであるのは明白で、ハーツクライ産駒なのでフレッシュな休み明けの方が期待値も高く、ここは致命的な不利が無い限りはこの馬が崩れる場面は想像できません。

6マカヒキ
本来なら昨年の毎日王冠のように内枠で多少出負けしてもコーナーワークでポジションを押し上げられるパターンが理想で、好位〜中団ぐらいで進めつつ、3〜4角で前が早めの競馬となった時にうまく内を立ち回れればのチャンスは大きくなります。
毎日王冠では休み明けで仕上がり途上だった点と、スタート直後に両サイドから挟まれる不利が響いて直線では進路を探しながらの競馬でチグハグな内容だったために参考外の1戦と言えます。
昨年の府中3走は地味ながらも全てL1まで渋太く伸びてきており、上手くポジションと仕掛けが噛み合えば昨年の道悪馬場だった天皇賞秋(5着)、荒れた馬場だったJC(4着)以上のパフォーマンスは期待できます。

9サングレーザー
札幌記念はレベル的に微妙で、同日の時計比較でも決して高いレベルの内容ではありませんでした。
マイル路線の内容から考えても距離は1800mぐらいの方が安定しそうな感じがあり、2000m戦でもワンターンなら持ち味の決め手を引き出せそうです。
また、マイラーズCの内容が非常に良く、これまでのパフォーマンスから見て中距離路線でも楽しみな一頭と言え、スローからのトップスピード持続になるよりは、前半少し流れて1秒程度のスローぐらいの方がこの馬の良さが生きそうです。

4レイデオロ
基本的には最速地点でのキレではなく減速地点でのバテ差しタイプで、トップスピードの持力続が武器と言えます。
タイプ的にこの条件下での内枠はあまり良い枠とは言えません。
ダービーも上がり勝負で勝てましたが、向正面で動いてポジションを押し上げられた事が好走の要因で、前走のオールカマーもロングスパートの流れで外を回さずに押し上げられて直線で内から伸びてきましたがL1での減速地点でバテ差しというのは同じでした。
今の軽い東京の芝ではかなり速いラップとなる可能性もあり、ドバイシーマクラシックでは超スローで速いラップを要求されたところで伸びが目立たなかったため、2000m戦のここはスワーブリチャードやヴィブロスの方が魅力があります。

★過去レース
土曜日
東京9レース

3アオイサンシャイン
新馬戦と含めたこの馬の休み明け(中6週以上)の成績は(2.1.3.0.2)で休み明け+1400m戦なら(1.1.3.0.0)となっています。
休み明けでの2度の凡走歴は3走前と4走前のマイル戦で、マイル戦ではラスト50m付近から馬がやめているような感じでひと伸びが利きません。
4走前の休み明けマイル戦4着はハイレベル戦で、3走前8着は外枠決着を不利な最内枠からのハイペース逃げた中での8着でした。
中6週短期放牧明けの前々走は牡馬相手で差し決着を先行しての強い3着(上位2頭は強い降級馬)となりましたが、前走は中1週の影響で返し馬の時点でトモが入っておらず、ゲートでもうるさい面を見せていただけに、詰めて使うと良くないタイプなのは間違いありません。
今回は休み明け初戦での1400m戦となり、好走条件の1戦となります。

9サラーブ
土曜日は9鞍に騎乗して(3.3.1.0.2)の好成績のモレイラ騎手。
各厩舎関係者の話では「モレイラ騎手が乗った後は馬がかなりバテています」という話を良く耳にしますので、モレイラ騎手はこれまで力を出し切れていなかった馬の力を最大限に引き出す騎乗ができる騎手と言えます。
元々能力が無い馬ではどうしようもありませんが、能力を持っていてそれを生かせない騎乗をされていた馬にモレイラ騎手が騎乗した時にはベストパフォーマンスが期待できます。
同馬は陣営がかなり期待していた馬で、春は骨折で棒に振ってしまいましたが、ダートに使われた前走で勝利して今回はダート2戦目の昇級戦となります。
まだキャリアが浅くて体をうまく使い切れていない部分もあり、叩いた上積みは相当大きい1頭で、こういった馬にモレイラ騎手が騎乗となるとかなり大きなパフォーマンスを引き出してきそうです。

土曜日
京都11レース
10モズアスコット
大きく崩れる要素がない馬で、マイラーズCはサングレーザー相手に2着となりましたが、完璧だったサングレーザーと、苦しい形になったモズアスコットが安田記念では展開的にも逆転してきました。
このレースでは入りの3Fが速かった中でポジションを取りに行き、3角手前の坂の上りでの11.9というところでどうしてもペースを落す必要があり、それでも取り付き気味でルメール騎手は強気の騎乗で、3〜4角でも速いラップを踏む中で勝ちに行っての粘り込みは立派と言え、これは2着でも高く評価すべき一戦
でした。
前走の安田記念ではハイレベルメンバー相手に連闘で挑んで勝利し、アエロリット、スワーヴリチャード、サトノアレス、サングレーザーという一線級相手に真っ向勝負で勝ち切れており、ここでは一枚力が抜けている1頭と言えます。

8ロードクエスト
前走の京成杯AHはスローからの4F戦で分散して11秒前半を連続する形で4着。NHKマイルC2着や16年の京成杯AHは平均ペースで流れており、理想は前半からスピードが問われる展開です。2走前の関屋記念ではペースは速くなりましたが、それでもL2最速11.0、時計的にも31秒台という質の高い決着でスピード負けしての5着。今回は下り坂で勢いをつけられるというのは今のこの馬にとってはプラス材料で、今の京都は力の要る馬場になっているため、トップスピードの質的に苦労している同馬にとって相対的にパフォーマンスは上がりそうです。

日曜日の見解
東京11レース

5スワーヴリチャード
レイデオロに対してはトップスピードの質では優位に立てそうですが、トップスピードの持続面に関してはレイデオロもかなり手強い相手となります。
レイデオロはジャパンカップの内容からも現役最強レベルのトップスピード持続を持っており、ダービーのように後ろから追いかける形では分が悪くなる可能性があります。
対レイデオロとして考えた時にはポジションを取る必要があり、安田記念のように壁を作ってリカバーできる内枠が理想と言えます。
東京2000m戦は向正面でそこまで緩まない傾向が強く、縦長だと外から捲るのは難しくなります。
アルアインやダンビュライトに対しては、これまでのパフォーマンスからもスローならば普通にこちらの方が強いのは間違いありません。
土曜日のスワンステークスではルメール騎手の騎乗機会重賞連勝記録(紫苑Sノームコア1着、京成杯AHミッキーグローリー1着、ローズSカンタービレ1着、セントライト記念レイエンダ2着、オールカマーレイデオロ1着、シリウスSサンライズソア3着、サウジアラビアRCグランアレグリア1着、毎日王冠ステルヴィオ2着、
府中牝馬Sディアドラ1着、秋華賞アーモンドアイ1着、富士Sロジクライ1着、菊花賞フィエールマン1着→スワンSモズカッチャン2着)をハナ差で阻止し、デムーロ騎手の復活の兆しが見えた点も好材料です。

4レイデオロ
前述したように、ルメール騎手は土曜日のモズアスコットで2着に敗れましたが、重賞騎乗機会で13戦連続で馬券圏内に入れており、驚異の勝負強さを見せつけています。
昨年のジャパンカップでも強い競馬でキタサンブラックを差しての2着と既にトップレベルは証明済みで、あとは東京2000という舞台でこの馬の持ち味を出し切れるかどうかがポイントトなります。
レイデオロの一番の武器はトップスピード持続力で、これはメンバー中で最強の持続力と言えます。
スピードの質的に2000mが短い可能性が高く、土曜日のスワンスてクスでデムーロ騎手にハナ差で差された内容からも、今回はデムーロ騎手のスワーヴを上位に評価します。