まとめ

過去ログ480 2015/7/10 11:35

★日曜日 共通
中京11レース

アドマイヤロイヤル
この馬は基本的に高いスピードを活かしつつどんな展開でも対応する総合力は持っています。
東京のマイル戦で安定していたのはこの総合力を持っているからで、ハイペースでも緩い流れからのトップスピード戦でも直線でしっかりと反応できます。
ただ、東京マイルではハイペースになるとバテ差し組にL1で差され、コントロールされると前の馬が出し抜いてきて、速い地点では動けてもL1で甘くなってしまいます。
この辺りを1400mのスピード戦でフォローしてきて結果を出してきたという感じです。
昨年はペースが上がり切っていなかった段階でポジションを取れずに外々でロスが多過ぎました。
この馬は器用さを活かして3〜4コーナーで内目を立ち回れるかどうかがポイントになります。
どちらかというとペースが上がってくれた方がスペースを活かしての競馬がしやすくなり、仕掛けを待てる分だけ競馬もしやすいように思えます。
単純に21秒台の競馬に対応できるため、ペースが上がり切っても問題ありません。道悪適性も高いのでここでは積極的に狙いやすい一頭だと言えます。
これまで戦ってきた相手から考えてもこの路線では好勝負できる実力、ベストウォーリア比較でも3kg差があって1400m戦、スムーズなら逆転しても不思議ではありません。
フェブラリーSはかなり厳しい前半のハイから中盤で13秒台を刻むほどの効率の悪い逃げを打つ形になっており、それを除けばパフォーマンス的に見ても1400m路線では見劣りません。
内目の枠を上手く引いて全体が流れてくれれば好勝負可能です。
使える脚は長くはありませんが、ハイペースでも一脚を遣え、要所での反応はトップクラスの1頭です。

エアハリファ
芝スタートの1400m戦ではコーラルS勝利があり、阪神ダート1400m戦でハイペースから11.8 - 12.3 - 12.1 - 12.1 - 12.3と12秒前後を連続する阪神1400らしいスピード戦でした。
このレースは大外枠で、五分のスタートから好位列を意識しつつも、雁行状態になったため、控えて中団ぐらいに下げるような形。
3〜4コーナーでは外から押し上げながら好位列で直線を向きましたが、そこから一旦は後ろにいたナガラオリオンに前に出られ、L1で差し返す形で抜け出しての完勝。
スピードに関してはある程度高いレベルのモノは見せており、このレースを見ても根岸Sの内容からも後半にエンジンがかかってからの持続力が高い1頭です。
要所での反応では見劣りますが、トップスピードの持続力、ポテンシャル戦どちらでもやれるタイプです。
今回の中京1400mの舞台は、アドマイヤロイヤルと後半の適正に関しては逆にあり、アドマイヤはある程度厳しい流れからでも一脚を使え、ラップ的に加速地点でも手応え良くスッと反応して伸びますがL1では踏ん張れません。
逆に、この馬は前半ある程度追走できますが無理をしないで後半溜めれば長く脚を使ってこれます。
その代り要所の反応に関してはアドマイヤほどの良さは見せていません。
前がある程度減速してくれる方が良いのはこちらの方で、中京1400mでコーリンベリーがレースをコントロールしてL2で出し抜くラップになった時には対応力という点で少し不安が生じます。
コーラルSでもL2の地点ではナガラオリオンに一旦差されているように、その辺りが課題となります。
芝スタートの1400mなら序盤は流れるため、スピードの幅の広さで対応できる点からも理想は全体的に流れて淀みない競馬。
この馬のマイル戦の内容からも、1400mでのスピード戦はやれそうな感じはありますが、人気の1頭となる割に、展開的な幅という点では不安もあり、妙味は少ない1頭となります。

★日曜日 共通
福島11レース

ヒラボクディープ
近2走の内容からも、トップスピードがある程度問われれば一定レベルはやれそうな面を見せている1頭。
今回の焦点は福島2000mという舞台で、3走前の福島民報Sでは福島芝2000m戦でややスローから12.1 - 11.7 - 11.4 - 11.6 - 11.9 - 12.6のラップとなり、そこまで厳しい流れではありませんでした。
スタート後に下げて中団馬群の中で少し掛かり気味に進めていく展開で、3〜4コーナーでも中団馬群の内目で立ち回ってロスも小さく進められましたが直線での伸びはなく、L1まで全く良さは見られませんでした。
2000mでのポテンシャル戦に近い競馬になると全く伸びていないというのは不安材料と言えます。
この馬は東京1800mである程度速いラップを刻んで良さが出ているというのもあり、過去の実績からも1周コースでポテンシャル戦になると甘くなってしまいます。
その点でも福島2000mという舞台がプラスとは思えません。
この条件で早めの仕掛けになってくると厳しくなり、3〜4コーナーでのロスがあると致命的になってしまいます。
前目を取れた前走は評価でき、そこをある程度考えて内ポケットのまま我慢ができればチャンスはあるように思えます。
適性面に不安がある馬やパフォーマンスを落としている馬が多いメンバー構成ですが、この馬自身も前走から比べると条件は悪くなります。
プラス点は福島での立ち回りは抜群の横山典弘に替わる点で、後ろから脚を溜めつつ3コーナーでインに絞ってという競馬をしてくる可能性もあり、これが嵌ると怖いのでこの辺りも枠順によっては意識しておきたい1頭となります。

★日曜日
中京2レース

テイエムテツジン
2走前はソエが長引いて久々の競馬で3着。脚抜きが良く、時計の速い馬場状態でハイペースとなり、中盤も速くなる消耗戦。
展開が速くなり、後ろの馬の決着となりましたが、先行勢で最先着の3着で、2番手を追走していた5着ベラルディには4馬身の差をつけています。
3走前の休養前の1戦は阪神コースで2着に好走。この時は少し時計掛かる馬場状態で、中盤で2度緩む展開となり先行2頭が後続を6馬身突き放すマッチレース。
最後は勝ち馬の目標にされてしまいましたが、前回は叩き2戦目で2番人気になりましたが結果は5着。

前走は脚抜き良い馬場で2コーナー以降は緩まず中盤が速い流れとなり、先行した勝ち馬が中団から馬群を割った2着馬と並んで抜けだし叩き合いとなりました。
テイエムテツジンはゲートがひと息でスタート後に促されていましたが、位置を取れずに中位からの競馬。
半マイル標から外を回って進出するも、ラスト300m付近から追い比べで見劣ってしまいました。
スムーズに前、前で運べれば巻き返せる1頭です。