まとめ

過去ログ481 2015/7/14 11:43

★日曜日 研究
函館11レース

マイネルミラノ
この馬は小回りのコーナリングが非常に上手く、1000万下の松島特別を勝った時のパフォーマンスは非常に優秀でした。
このレースは1コーナーに進入する前から隊列がすぐ決まり、向正面まで遅めのペースで進められましたが、マイネルミラノが早めに向正面で捲ってロングスパート戦に持ち込むと逃げたバッドボーイが抵抗するも直線で根負けしてしまい、最後にガチバトルが2着に食い込んだ格好。
実質後半4Fのトップスピード持続勝負で、速い上がりに対応できない馬は置かれていました。
ラップで見ると、61.4-58.2と超スローからの12.3 - 11.3 - 11.0 - 11.2 - 12.4とコーナーで11秒前半を連続させる福島では異次元と言って良いラップを後方から進めながら向正面で捲って3コーナー手前で一気に仕掛けてバッドボーイに並びかけ、4コーナーでは前に出て2列目以下を突き放して渋太く抜け出しての勝利。
最速地点の3〜4コーナーでロスを作りつつ前を呑み込むというのは並の馬ではできないパフォーマンスです。
また、コーナーでというのがポイントで、この辺りからもこの馬はこれを活かせる舞台が合うようで、前走の巴賞はその点が噛み合った面もあるように思えます。

ただ、2000m戦ではパフォーマンスが下がる可能性があり、今年の中山金杯では59.4-58.4とスロー気味にレースをコントロールする逃げを打てており、後半加速させる余力を持てる流れでしたが、3〜4コーナーで最内をロスなく進めつも直線序盤でもう脚色が悪くなっていました。
3走前の福島民報杯ではスローからの12.1 - 11.7 - 11.4 - 11.6 - 11.9 - 12.6と淀みないロングスパート戦で、番手からこの流れの中でコーナーで押し上げるということもなくジリジリ下がってしまい9着。
この馬の好走パターンであるコーナーで引き上げてという形に上手くはめ込んだが苦しかったことからも、2000mは少し長い印象を受けます。

★日曜日 見解
函館11レース
第51回農林水産省賞典函館記念(G3)

過去10年のデータより・・・
1番人気 (1-2-0-7)
2番人気 (2-2-2-4)
3番人気 (1-0-1-8)
4番人気 (4-0-1-5)
5番人気 (0-0-1-9)
6番人気 (1-0-0-9)
7〜9人 (1-4-5-20)
10人以下(0-2-0-56)

7番人気以下が12頭も馬券になっており、波乱傾向。
38万馬券、12万馬券、40万馬券、15万馬券、10万馬券と2年に1度の割合で10万馬券以上が出ている。

穴馬で馬券になっているのは12番人気までで、13番人気以下は(0-0-0-30)で全滅。

美浦(1-4-4-49) 1.7% 8.6% 15.5%
栗東(9-6-6-69)10.0% 16.7% 23.3%
関西馬が優勢で、穴馬も関西馬から多く出ている。

斤量データ
51kg以下(0-0-0-7)
52kg  (0-2-0-6)
53kg  (0-1-0-13)
54kg  (2-1-1-23)
55kg  (1-2-4-19)
56kg  (5-1-2-26)
57kg  (1-2-3-11)
57.5kg (1-0-0-6)
58kg以上(0-1-0-4)

枠データ
1枠(0-1-1-13)
2枠(4-2-2-7)
3枠(2-0-0-14)
4枠(3-2-2-10)
5枠(0-2-1-14)
6枠(0-1-1-15)
7枠(0-1-1-15)
8枠(0-0-1-17)

馬番データ
1番 (0-1-0-8)
2番 (0-0-2-7)
3番 (3-1-0-5)
4番 (3-2-1-3)
5番 (1-1-0-7)
6番 (1-0-1-7)
7番 (0-0-2-7)
8番 (1-1-1-5)
9番 (0-1-0-7)
10番(0-0-0-9)
11番(0-1-0-8)
12番(0-1-0-7)
13番(0-0-1-7)
14番(0-0-0-7)
15番(0-0-1-5)
16番(0-0-0-6)

10番枠以上の外枠は(0.2.2.49)で苦戦傾向。

前走データ
重賞(4-2-5-48)
├目黒記念(2-0-1-6)
├鳴尾記念(1-0-0-3)
├新潟大賞典(1-0-1-0)
└NHKマイルC(0-0-0-0)

OP特別(6-8-3-60)
└巴賞(5-6-3-41)

条件戦(0-0-2-10)

★日曜日 ブラスト
函館11レース

第50回 函館記念 GIII

流れは、テンが速く上がりのかかる傾向になりやすく『前傾』になりやすい傾向。
しかし、小回りローカルコースなので直線が短く基本的に前が有利ということもあり、先行・差しが中心となります。
特に4コーナー2番手以内に位置した馬が、毎年1頭は好走することが多く、逃げ馬の見極めがポイントとなります。

4コーナー2番手以内の馬の好走例
2013年 トウケイヘイロー 3番人気1着
    アンコイルド 7番人気2着
2012年 ミッキーパンプキン 7番人気3着
2011年 マヤノライジン 12番人気2着
2010年 マイネルスターリー 2番人気1着
     ドリームサンデー 5番人気3着
2009年(札幌開催)
2008年 フィールドベアー 1番人気2着
     マンハッタンスカイ 2番人気3着
2005年 ブルートルネード 2番人気2着

血統の傾向は、ニジンスキー系・ダンチヒ系・ノーザンダンサー系・ロベルト系・グレイソヴリン系などから欧州スタミナ型が強い傾向。
これらの血統は、凱旋門賞でも好走の多い系統で、函館芝コースはスタミナがいる馬場と考えられます。
特にマヤノトップガン産駒は好走が多く(=09年2着・11年2着マヤノライジン、11年1着キングトップガン、12年2着イケトップガンなど)、ロベルト系×レッドゴッド系配合と欧州型の要素が強い配合からも、裏付けになると考えられます。

牝系の傾向としては、No.〔2〕〔3〕〔7〕〔8〕の牝系の好走馬が多く、これらの牝系は本来東京コースなどの直線の長いコース向きのはずですが、好走している事実から位置取りと分枝記号に注意が必要です。
位置取りは皆先行タイプで、流れが持続型になりやすいことからロングスパートとなることで好走すると考えられます。
また、分枝記号で好走が多いのが、分枝記号fで、休み明けを苦にしませんが、叩いて一変も少なく、間隔を詰めて出走したときに好走が多いのが特徴です(=特に中一週のローテーションは特注)。
この特性が巴賞→函館記念につながるものと考えます。

ステップの傾向は、前走巴賞組の好走が多く、惨敗でも激走することも多く、巴賞の内容をよく考える必要があります。
また、エリモハリアーはそのうち過去3年で連続好走(05年1着・06年1着・07年1着、08年は僅差の4着)しており、函館巧者は要注意。
その上で函館芝2000mのコース実績があればなお良いと考えられます。