まとめ

過去ログ507 2015/7/28 11:28

★日曜日 共通
新潟11レース

アイビスサマーダッシュ

セイコーライコウ
今回は昨年に比べて1kg斤量が増えることになりますが、これは斤量差が大きく影響する新潟1000m戦ではマイナス材料となります。
実際韋駄天Sでは58kgを背負って伸びあぐねており、斤量の影響は昨年よりは掛かってくる事は確実です。
相手関係で見ても今回は新潟1000mで面白そうな穴馬が多数出ています。
韋駄天Sで敗れたフレイムヘイロー、マコトナワラタナや軽量の3歳馬サフィロス、更に高速巧者のサカジロロイヤル。
この辺りが手ごわくなるため、このメンバーを相手にしっかりと差し切れるかが焦点となります。
韋駄天S比較で見れば超高速馬場に変わる開幕週の新潟は歓迎材料で、序盤無理をせずに後半のトップスピード勝負に持ち込みやすいという点でも良い舞台と言えます。
相手関係を比較してもフラット〜スローのスプリント戦ならかなり手ごわい相手にも張り合えているだけに、コーナーワークが無く直線だけというのもこの馬のポジショニングの悪さという点からは良い材料と言えます。
この条件ならプラス面の方が大きい1頭と言えます。


ネロ
流レースがれた山城S、ソフトな馬場だった長篠S、ハイペースのクリスマスCでは甘くなっている同馬。
このレースから判断できるのは典型的なヨハネスブルグ産駒という事です。
超高速馬場で軽いスピードを武器について行き、そこからもう一段階のトップスピードを長く維持できるというかなり特殊な馬と言えます。
馬場が渋ったり時計がかかると序盤の追走で脚を使ってしまう印象があり、絶対的な時計面でのペースではなく、前後半で見た時に余力を残せるかどうかがカギとなります。
新潟1000mは坂スタートになるため、ペースが上がりにくい傾向にあります。
昨年とばしたアンバルブライベンのケースでも、他の馬はほぼ平均的なバランスになっていました。
超高速馬場になる可能性が高い開幕週の夏の新潟だけに、54秒で22-10.5-21.5ぐらいのイメージなら恐らくこの馬としては最も力を発揮しやすい条件と言えます。
例年通りの馬場なら条件的には最高と言え、また新潟直線2走はどちらも内枠に入ってしまって外に持ち出すというロスもあっただけに、その点でも内からでも外からでも拘らずに戦えるというのは非常に大きいよう思えます
適性と実力を考えれば上位も可能の1頭で、昨年のアンバルブライベンみたいな快速スプリンターも見当たらないこのメンバー構成なら主導権を握りやすく、注目の1頭です。

★日曜日 1鞍
新潟11レース
アイビスサマーダッシュ ラップ傾向

直線1000m戦のラップとなりますが、このレースの特徴は2F目が10秒を切ってくるケースが多いという点です。
過去10年で4度、10秒フラットを入れると2F目が10秒以内だった年は6度となります。
もう一つのこのレースの特徴は、この最速ラップと言える2F目直後の3F目で緩んで4F目での再加速戦になりやすいという点です。
つまり、レースは半ばで息が入ることが多い傾向にあり、過去10年で8回が該当します。

近2年はL1でもラップが大きく落ちず、13年はハクサンムーンが溜め逃げして出し抜く形で後半3Fは10.6-10.3-11.0と言うラップを前が刻みました。
このレースは特殊な年と言え、2F目が10.4秒というスロー〜平均ペースとなり、10.4−10.6−10.3という一貫したラップとなりました。

新潟1000m戦がハイペースバランスにならない原因は1F目が坂という影響もあってスピードに乗せにくいためです。

このレースを好走出来るタイプの馬はスピードを上手くコントロールし、最後に一脚を使えるという平均的なバランスを持って進められる馬です。
楽にポジションを取って一脚、そして差し馬は無理に脚を使わずに後半鋭く長く脚を使ってくる馬が理想的です。
また、牝馬が強い傾向にあるのは、斤量面での恩恵も大きいように思えます。

★日曜日 ブラスト
札幌11レース
第62回 クイーンステークス GIII

2013年は函館芝1800mで代替施行のため参考外

流れは『中弛み』『前傾』『加速』『一貫』と様々ですが、共通して言えることは「連対するには4コーナー5番手以内」という事です。
これは札幌芝コースのコース形態と開催前半の馬場が要因と考えられます。
ラップは中盤から加速したり、一定のラップが持続するような流れが多く、芝2200mのようなスタミナがいる流れと考えられます。
ここで好走した馬はエリザベス女王杯でも好走することが多い事から、芝2200mの適性=持続型スタミナのタイプ向きの流れが問われる適性と考えられます。
 
また、着順の前後はありますが、リピーターの好走が多く、適性重視の重賞と考えられます(=オースミハルカ、ヤマニンシュクル、レクレドールなどリピーターの好走が多い)。
エルノヴァとヘヴンリーロマンスは馬自体は別ですが、サンデーサイレンス×サドラーズウェルズという配合は同じです。
アプリコットフィズやアヴェンチュラなどもジャングルポケット×サンデーサイレンス配合で同じです。
過去に好走した配合には注意が必要です。

血統の傾向としては、ニジンスキー系やサドラーズウェルズ系などの大系統ノーザンダンサー系の好走が多く、欧州スタミナ型血統向き。キングマンボ系も好走が多く、欧州スタミナ型血統がポイントとなります。
また、サンデーサイレンス系はスタミナ型サンデーサイレンス系に合う傾向があり、母父サンデーサイレンスなら、父系に欧州スタミナ型血統なら適性が合うと考えられます。

牝系の傾向は、No.〔1〕〔3〕〔4〕のクラシック好走の多い牝系がよく好走しており、分枝記号cも好走が多く、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強いタイプから開幕週の馬場と力の要る洋芝に合うと考えられます。
近年3歳馬の好走も多いクイーンSですが、軽い斤量で3歳クラシック路線の重賞好走馬がその斤量を活かして実力を発揮して好走しやすい傾向にあるようです(=07年2着イクスキューズ:クイーンC1着、08年2着レジネッタ:桜花賞1着・オークス3着、10年1着アプリコットフィズ:クイーンC1着、11年1着アヴェンチュラ:札幌2歳S2着、12年1着アイムユアーズ:11年阪神JF2着・12年桜花賞3着など)。
古馬に関しても、東京芝1600m重賞好走実績もあるとなお好走しやすい傾向にあります(=06年1着デアリングハート:05年NHKマイルC2着、07年1着アサヒライジング:クイーンC2着・07年ヴィクトリアマイル2着など)。