まとめ

過去ログ540 2015/8/20 10:55

★日曜日 共通
札幌11レース

ディサイファ
この馬はU字の1800m戦が合っているのは間違いなく、ポテンシャル戦ではパフォーマンスを落としている事からも、基本的にはトップスピードを要求される競馬の方が良さそうです。
その点を考えると、札幌記念とぃう舞台はチャンスが残されています。
札幌記念は比較的L2で速いラップを要求される傾向にあり、函館記念ではハイペースからの単調なポテンシャル勝負になりやすい傾向がありましたが、札幌記念ならまだ幾らか可能性はあります。
ただ、この馬の場合はトップスピードの質で勝負するほど切れるタイプではなく、あくまでL1でのバテ差しが基本となります。
その点を踏まえても、札幌コースではレース全体の仕掛けのタイミングが遅くなりがちなため、内で我慢するにしてもL1だけで届くかどうかがカギとなります。
理想は内枠から上手く立ち回りつつ、緩やかに動きながら4コーナーの最速地点で目標を作ってロスなく立ち回り、L1でのバテ差しを決める展開。
ポジションは取れるタイプで、好位でペースもある程度落ち着いて、仕掛けがある程度早くなる展開だと怖さはあります。
ただ、ポテンシャル戦になると良さが出にくいため、スローが望ましい1頭です。

ハギノハイブリッド
今回は函館記念に比べると幾らかペースが落ち着く可能性が高くなる札幌記念だけに、その点はこの馬にとってマイナスとなります。
今回はメンバー構成を考えても先行可能で、番手に拘らなくても比較的前目の列で運びながら仕掛けの主導権を握れる可能性は高いように思えます。
この馬の場合、適正ペースは前掛かりの展開で、トウケイヘイローの逃げに付き合う必要はなくてもスピードの幅を活かしてある程度ポジションを取って後続との差はつけておきたいところです。
その上で函館記念で見せたように3コーナーからのロングスパートで動いていって最後までばてないポテンシャルを発揮しきることができれば面白い1頭です。
逆に、札幌記念のレースの流れに合わせてしまって、仕掛けの主導権を握れないままL2最速という例年通りの札幌記念のような競馬になると厳しくなります。
L2で11秒台前半を問われるようなトップスピード勝負に持ち込まれる展開になるとこのクラスでは勝負になりません。
とにかくポジションを取って、仕掛けの主導権を握って3コーナーから早めにペースを引き上げたいところです。
強気の競馬こそこの馬の能力を最大限に引き出す競馬と言えますが、レースに合わせて仕掛けを待つ福永騎手とのコンビだけに不安の方が大きい1頭です。

★日曜日 研究
札幌11レース
札幌記念ラップ解析
(函館開催を除く9年のデータ

様々な脚質の馬が来ており、追込みでの実力馬が多く参戦するレースという事もあり、小回りの2000m戦にしては追込みが利いています。
昨年はペースがかなり速くなっており、ハイペース先団総崩れの追い込み展開となりました。
いくらGUとはいえ、この馬場で1000m通過58.4はオーバーペースで、付いて行った先行馬も全馬失速する展開。

昨年とタスカータソルテの08年はかなりハイで流れましたが、基本的には平均ペースで流れています。
ただ、ハイペースでもスローペースでも2秒以上になるケースが出ています。
仕掛けどころとなる最速地点はL2で、L1になるケースもあります。
昨年のハープスターやゴールドシップの様に強い馬が厳しい流れで加速ラップを踏むケースもありますが、傾向としてはL2最速戦になりやすく、L3−4で速いラップを踏むような展開にはなりにくい傾向にあります。

また、極端な中弛みにはなりにくいレースですが、11年は中盤ラップを落としており、傾向を見ても向正面でペースが落ち着く可能性は高くなっています。
このため、札幌記念で勝ち切る先行馬はある程度後半の総合力が求められる傾向が強く、単調なスピードタイプの馬は中弛みで良さを削がれてしまいます。

札幌記念は基本的に仕掛けが遅れがちなレースというのは間違いないため、良馬場での軽い馬場の競馬になるとトップスピードの質だけではなく、ギアチェンジ面といった機動力も問われます。
このレースの特徴としては、単調なスピードタイプやポテンシャル特化タイプは分が悪いという点です。

★日曜日 共通
札幌11レース

ダービーフィズ
この馬のこれまでのパターンから、トップスピード持続戦の方がパフォーマンスは高くなっています。
前走の函館記念はこれまでとは違う形で強敵相手に重賞初制覇となった以上、覚醒期に近づいてきている印象があります。
ただ、函館記念はハンデ戦で、今回の札幌記念は定量戦となります。
函館記念ではエア相手に3.5kg、ハギノ相手に2kgのハンデをもらっての内容ということを考えても、レース内容からも現段階ではポテンシャル戦ではハギノハイブリッドの方が不気味なイメージがあります。
ハギノハイブリッドよりもトップスピード持続戦への対応力が高いのは札幌記念という舞台を考えると大きな武器となります。
強力な相手関係となりますが、前走でハイペースへの対応力、ポテンシャル戦で結果を出してきたこと、更に今の変幻自在、重賞騎乗機会5連勝中で絶好調岩田騎手ということを考えても悩ましい存在となります。
ラキシスかトーホウジャッカルか、目標を作って上手く立ち回り脚を溜めつつL1で差し切れる展開なら面白い1頭です。