まとめ

過去ログ598 2015/9/24 18:34

★土曜日
中山3レース

タイセイゴッホ
Mペースで決め手も必要。1〜2列目に出た組が最後の脚で劣る格好になる。3列目以降からの差しが上位に来た。展開というより、前に行った馬の上がり性能の限界という解釈の方が近い。シニノアンジュは連戦の疲れもあるのか、減量起用にしては物足りない粘り。スティンライクビーは終始モタれて一切追えないまま。前走はそんな癖は見せなかったが…。

ディスティニーガイ
データ
前走は脚抜き良い馬場でハイペースのバテ合い戦での前残り。馬場とペースもあって時計が速くなり、前残りの結果も後続が時計対応できず、ハイペース追走で手一杯という内容。重馬場で時計も速く、同馬は前半3F33.4と結構速いペースで飛ばしており、勝ち馬にラスト1ハロンで交わされてからも良く粘っての3着となりました。組み合わせひとつで未勝利は勝てる力を持っており、注意が必要な1頭です。

湿った馬場。Hペース時計勝負。先行争いもあり、速い流れになった。特にゴールドエッグ、シベリアンアポジーは4角先頭の形になったが、後続の目標になってしまった形。それを一気に捕えたディステニーガイだが、これでも少し仕掛けが早かったか、さらに後ろから差された。タケショウビクターは抜け出してから最後ソラを使ったかフワッと。その隙を突かれて勝ち馬に捕まった。

ミュゼフローレンス
脚抜き良い重。上がり掛かるが時計速めで先行有利馬場。ほぼ全馬同体で出て追っ付ける流れだったが、中枠のヌンチェルラが先手で2番手がワンダーグロワール。1列目は4頭、2列目も最初6頭以上いて3コーナーで外枠の馬が劣勢になるほど。やっと隊列が固まったのが4コーナー手前、1列目大外のポッドフィズが徐々に前を捉えて直線先頭。最後に大外からミュゼフローレンスが伸びたものの、ほぼ1列目確保の馬同士の決着。脚抜き良い馬場の惰性勝負で、流れに乗れた先行馬の展開だった。

サクセスクイーン
脚抜き良い馬場で圧倒的先行・外有利。前回控えて伸びたソサエティクイーンが、今回はスタート良く促して先手。人気のナミノリゴリラが並び、その外にトエハタエが併走で3頭雁行。比較的楽なペースで行って後続も押し上げがないまま。しかし逃げたソサエティクイーンよりもナミノリゴリラの手応えが良く、先に先頭に出たのは後者。それをトエハタエが必死に抵抗する展開で、最後までナミノリゴリラが押し切った。これまで上手く脚が合わなかった馬だが、今度は減量分を活かす流れを作れた。断然人気のソサエティクイーンは前回の走破タイム分も走れず、案外な内容。

乾きかけも脚抜き良い馬場で、4角内ラチ沿いが有利+外回し不発の状況。外枠で好発を決めたポンテアンジェロが先導、外からコンコルダンスが接近。後続2列目も近く息を入れられないまま進み、直線は惰性でコンコルダンスが抜け出す。他の先行勢も伸びそうで脚色一杯、最後に道中ロスなく回ってきたイヌイジェニーが最内から伸びて僅差2着に。ラスト1ハロン13秒6、全馬ほとんど脚が止まった流れになって、差し馬が間に合うようになった。

マゼンタ
データ
前走は軽めの馬場でHペース気味の時計勝負で3着。これまで東京コースは5度使われて全て1400m戦。今回は1ハロン延長となりますが、東京では最後の坂が堪えている感じで走っているため、距離延長がプラスに出るとは思えません。

バテ合い低レベル戦。前のレースの牝馬限定戦よりも時計は遅く、内容的には疑問。

★土曜日
中山2レース
ディーマジェスティ
開催最終週の荒れ馬場で上がり掛かる状況。内枠のキングライオンが持ったまま先手、ドラゴンイモンとアーススピードが早めに並んで3頭で2コーナーへ。かなりペースを落としたので行きたがる馬が多数発生、早めに外を捲って来る馬もいるが隊列はあまり入れ替わらず。徐々に逃げ馬がペースを上げて行って、楽なペースのはずなのに脱落馬が出てくる。最後は余力十分にキングライオンが押し切りそうな所に、ハコ内追走していたディーマジェスティーが猛追。2頭の一騎打ちで交わしたかに見えたが、逃げ馬が凌ぎ切った。尻上がりにラップが上がる流れで明らかに先行馬有利だが、性能が足りない馬も置かれてしまうという流れ。

タマワイドベガ
直前に雨。全面荒れ馬場で最内も悪いが大外も大して伸びず、実質内外イーブン。大外枠で好発を決めたトモジャポルックスが最初楽に先頭も、序盤は集団が内ラチから離れて進む形で、その隙に最内枠のタマワイドベガが急がせて内ラチから先頭に立つ。3コーナー前後の追走ペースは相当に緩んだ。直線に向いてから徐々にペースアップ、馬場の真ん中に向かっての叩き合い。2列目で仕掛けを待っていたマイネルラフレシアが一気の脚で抜け出し完勝。最後は1列目の馬も踏ん張っていたが、大外からストライクショットの末脚が間に合って2着に食い込んだ。相当遅いペースからの加速力が必要な決着で、位置取り不利を直線末脚だけで挽回できた流れ。

ヒットリターンキー
全面荒れ馬場で最内も悪いが大外も大して伸びず、実質内外イーブン。内からシピとテイエムアムンゼンが行き脚良く進み先導、向正面で他の馬も動かず先団みな引っ張りきりの展開。向正面は集団が内ラチから2頭分ほど空けて追走。直線残り3F標識過ぎる前から横一線の隊列となる上がり勝負だが、ほぼ全馬脚色一緒で若干内が有利。早めに先頭で抜け出したニシノジャーニーが、一杯に押し切った。決して最内が良いわけではないのだが、馬場の大外を狙った差し馬が、外に行きすぎたか。

荒れ始めてるが先行有利、外差し不発の馬場。内枠のパントコートが先導し、2頭が雁行、2列目もピタリくっつく。しかし新馬には珍しく序盤から速いペースで全く緩まず、先団がスピードに乗ったまま直線へ。最後みな脚色は止まってるが、内を丁寧に回ってた馬に惰性が付き、最後は減量騎手の強みがあるポッドヒストリーが凌ぎ切った。新馬戦にしては珍しく、相当上がりが掛かるスタミナ展開だった。

プライムセラー
開幕週絶好馬場。内枠のメラニオーンが先導、中距離新馬にしては案外緩まず淡々とした逃げで隊列もやや縦に長く伸びる。後続も向正面から徐々に接近、一気に4角他馬が来た時に好位にいたトウショウシールドが外にヨレてしまい、直線ではハコ内にいたマックールも外に幅寄せして他馬に迷惑をかける。逃げたメラニオーンも一度はリードし残しそうだったが体力切れ、最後は外を回って不利を受けていながらもシャクンタラーが差し切り。これも最後モタレながらなので、結構厳しい流れになってバテバテの流れだったことが窺える。不利で見直ししたい馬は数多い。

マイネルファン
全面的に蹄跡残る荒れ馬場+雨で外伸び。序盤は内枠の馬が先導し、マックールが押して主張。道中最初から全馬内ラチ沿いを空けて集団が固まって進み、コーナーでペースが緩んで、直線みな馬場の大外に持ち出す流れ。雨の影響あってなかなか加速が効かない状況もあり、1列目の先行勢も渋太く残るが、この馬場で上手く伸びてきたのがパラノーマル。バラける集団の中を縫って接近し、最後まで勢いが衰えなかった。その他はおよそ人気上位・IDM通りの決着に。伸びしろを示した馬が勝ち馬以外ほとんどいなかった。

ノーブルワルツ
開幕週絶好馬場も速い上がりが出る差し優位馬場。開幕週の新馬戦だが2000mということもあり、少頭数番組に。そして半分5頭が出遅れ、序盤はテン争いもなくゆったり流れる。最初はサイモンジェッターが楽に先手を取り、周りも全く急がず団子になる展開。最後尾にいたヤマニンリュウセイが最初に動いて馬群の外を回り、同時に先団もペースアップ。直線で先頭に立ったキャプテンロブロイ目掛け差し馬が接近し、内から伸びたレッドリュンヌが差し勝った。折り合いが付いて加速力が必要になる流れで、適性の差が出た形。サドルオンは距離が長いのか、全く反応できなかった。

★日曜日 
中山11レース

ヌーヴォレコルト
この馬は緩いペースからトップスピードに入るまでのギアチェンジが非常に速いため、内で我慢をすることが全く苦にならないんはエリザベス女王杯やオークスで証明しており、内枠でも全く問題ない1頭です。
この馬の武器である機動力を生かしたポジショニングやギアチェンジ能力で瞬時の対応ができるのは中山コースでは非常に信頼しやすいと言えます。
3走前の中山記念では上手く立ち回っていましたが、4コーナーでは外から押し込められそうになる所をこじ開けて進路を確保し、直線は狭い最内のスペースを強引に突いてロゴタイプを捉えての勝利となりました。
(このレースは4角で十分な間隔が無いのに先行馬を追い抜いた事について過怠金10万円、最後の直線で十分な間隔が無いのに先行馬を追い抜いた事について過怠金5万円となりました)

中山コースはエアレーション作業(クッション性の確保)が施されており、開催後半になるほど高速化していく傾向があります。
先週の時点で最後までラップを落とさない傾向が表れ始めており、今週も徐々に馬場が高速化していきそうです。
この傾向はヌーヴォレコルトにとってはプラス材料となりますが、一気にペースアップして、後半のロングスパート戦になるような展開は避けたいところです。
今回がマイネルミラノの存在がネックとなり、3コーナー途中から一気に速いラップを踏むようなマイネルミラノの競馬を許してしまうと、各馬が早めに追い上げてしまうため、仕掛けを待って瞬時に反応したいこの馬にとっては得意の展開に持ち込めなくなってしまいます。
そういった展開を除けばこの馬が一番安定的に力を発揮しやすいのは間違いありません。